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息子の事を使用するって事はさぼり?甘え?

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 我が家の息子(小学六年)は忘れ物が大変多いです。
 特に宿題がひどく、チェックが無ければだめです。
 前年からそのような状況でしたので、家庭訪問にきた先生にずっと睨まれ続けました。
 他に話したいこともあったのに、宿題を出させる事をひたすら宣言し続ける家庭訪問でした。
 (何故私が?と思いましたが一対一で男性に睨まれるのは非常に恐ろしかったです)
 それからは先生が毎晩「宿題させたか、忘れ物はないか」の確認電話があります。
 数年前から息子には「忘れ物ない?忘れ物したら信用にひびがはいるんだよ」と説いてきました。
 息子は「大丈夫」とにっこり返してくれるので、それ以上問い詰める事が出来ず・・・甘えてしまって反省しています。
 しかし、息子だから信じたかったのも事実です。
 今は毎晩の先生からの確認電話に追い詰められています。
 私自身、差し迫て持ち帰り仕事(必須)を仕上げていて、息子にかかってというのはかなり大変です。
 実家にその家庭訪問を含めた現状を話すと、「ほっておいて改善を待てばいいのに」
 待てない私を非難してきました。
 先生はある時「他の子に示しがつかない」と言いました。息子は宿題以外は学力はパーフェクトな気がします。
 私は待ちたいのです。息子が自分がこうするべきだと思うまで。 
 矛盾する実家と先生の指示に締め付けられて苦しいです。
 私がぎりぎりまで息子の意志を待つのは悪ですか?
 先生の学級運営の事まで考えて息子を力づく動かすのは不本意なのですが、人としてはダメな事ですか。
 私は先生の信用を大切にして、自ら忘れ物をしない意志を息子に固めてほしい、そのために必死に語り掛けています。
 どうすべきか悩みます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

信頼を勝ち取ること

 こんばんは。「息子は宿題以外は学力はパーフェクト」、この辺りに私は引っかかりを感じます。というのは、「宿題をやってくる」か否かの本質的問題は「学力をつける」ではないからです。もちろん関係はありますよ。けれどそれ、「表向きの理由」です。本当に目指しているのは「約束を守るか否か」です。もちろん対等な約束じゃありません。押しつけられたものです。「じゃ守らなくていいのか?」あなたはそう思うかも知れませんね。しかしこれ、間違いです。
 社会では「指示されたことを行う」ことができるか、結構大切な要素ですよ。一匹狼で生きていくのも結構ですが、まずは守(しゅ)、人から押しつけられたものを守るところからスタートです。(それがイヤなら、相当長期間にわたって、親がフォローしなければなりません)
 また、息子さんは「大丈夫」とニッコリ答えるとの事ですが、その「大丈夫」はルーチンになっていませんか?つまり「お約束として、そのセリフで答える」に。「大丈夫」の具体的な中身を確認し、「コレとコレを持っていく。ここにある」という裏付けがあって「大丈夫」は言えるセリフなんだと、彼は分かっているのでしょうか?口先だけで「大丈夫」と言って、それが通ると理解したままで先へ進ませているとしたら、親として如何ですか?
 あと、「ギリギリまで待ちたい」と仰いますが、その「ギリギリ」を見極められますか?「どう」なった時がアウトで、「その一歩手前」を判断できるのですか?その時に、今までの態度を翻して聞いてくれる程の信頼関係を築けているのですか?
 あなたの「必死に語りかけています」という態度は尊いと感じます。でも変わってこない。そして、これはあり得ることなのです。「親の心子知らず」と言いますでしょう。だけど言い続ける。そこはぜひ諦めずに、「言葉に具体性を持たせる。裏付けのある言葉を言える子にする」という中間目標を、立ててはいかがでしょうか。
追記
こんにちは。「お礼」、拝見しました。典型的な「私の言って欲しかったのは、それじゃない」だったようで、失礼しました。思うに、「学校の価値観」と「貴女のお母さんの価値観」のズレの問題なのですね。つまり、貴女自身の自立の問題なのではないかと、方向を変えて心配しています。

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pinonoさん、初めまして。
息子さんは小学校6年間、変わらず…なのでしょうか?
質問を拝見して、まず思ったことは「こんなにも熱心な先生でいいなぁ」ということです。
子どもを信じたいし、一番の理解者・味方でいたいという思いは分かります。
しかし、赤の他人の先生が我が子の未来を心配している状況…ここは、親が鬼になるしかない気がします。
先生も「また嫌な顔をされるな…」と嫌になりながらも息子さんを思って言ってくれるのではないでしょうか?
宿題や持ち物というのは、死ぬまで関わる問題です。分数が出来なくても漢字が分からなくても、今は携帯一つで解決してしまう時代。
息子さんが成人し自己責任で生きていくとき、会社で期限までの書類を揃えられない、プレゼンに必要な物を忘れる…信用を失う。
そっちの方が大変な問題です。
子育ての方針で、親と意見があわないこともありますが、pinonoさんが息子さんに、どんな人生を歩んで欲しいかが大事で、板挟みになる必要はありません。
仰っておられるように信用を築くのは大変です。大変なことを分かっておられるのに、息子さんには強く出れない。お気持ちは分かりますが、親しか鬼のように怒れません。親子だからそれでも繋がっていられると思います。
pinonoさんも必死で努力していることを、先生に話し、アドバイスをもらうのはいかがですか?子どもだから守りたい、子どもだから自分の立場を悪くしてでも分かって欲しい。どちらも立派な親心です。あとはpinonoさんが、どの未来に覚悟を決めるかです。

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普通のOLから、結婚をきっかけに仏教に興味を抱きお坊さんになりました。 ...
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質問者からのお礼

 お忙しい中の回答、ありがとうございます。
 なんだか、私の書き方が悪く、誤字もあり失礼いたしました。
 「学力は・・・」と書かせていただいたのは、宿題を仕上げるハードルは低いのにな、という事と先生に『提出物は出さないのに、勉強ができるっていうのは他の子に示しがつかず困る!』『学級運営上困る!』と責められていると感じた事が気持ちのどこかでひっかかっていたように思います。
 一緒に確認しましょう!と言ってくださっても、先生側ではお忙しいので、先生側の確認が滞ってしまい、家での確認ができないこともあります。また、息子は先生が確認してくれるからいいと解釈しているので、注意を怠っていると私自身感じています。
 もちろん、息子がしっかりすればいい事なのは承知していて、再三確認を繰り返しても先生が、自分が確認します、お母さんも確認してくださいでは、全く息子は成長していません。
 気持ちの糸が切れています。
 経済的には困窮しても仕事を辞めて、学校の行き帰りに教室に出向くべきかとも考えています。
 説いていただいたことは、私も社会人経験の中で実感してきたこともあり子ども達には常に伝えてきています。
 ただ、実感としていないのは事実なのだと思っています。
 今、反抗期で手いっぱいです。
 親子だから、つながっているという実感はなくなっています。
 荷物を見るという事にひどい嫌悪感があるようで、暴言を繰り返す日もあります。
 家には普段、私しかいないためフォローはありませんので、先生からの「出させられない親」と責められる電話と「自分の事を信用しない親」と責める息子の目、「息子を信用しない娘」と説いてくるだけの私の母親で八方ふさがりです。
 一時は鬼でもいいや、とやってきましたが、この問題になると涙と頭痛で気が遠くなりそうな感覚になり、息子に説得力が無くなっています。将来なんて考える余裕はとっくに無くなっていました。
 子育てってこんなに辛いんだなと改めて実感する日々です。仕方ないんですよね。
 お時間いただき、ご丁寧な回答本当にありがとうざいました。
 
 

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