「思い出の着物」の扱いに困っています
成人式のとき、母が無理を言って購入した着物があります。
当時の私は自己主張できず、正直あまり欲しいものではありませんでした。
成人式自体も苦い思い出として残っています。
母自身の成人式の際、祖母に着物を買ってもらえたことをとても嬉しく思っていたようで、 その経験から「娘にも同じ喜びを与えたい」と考えたのだと思います。
着物はしばらく実家にしまわれていましたが、最近、実家のリフォームに伴い保管場所がなくなる予定で、私の手元で保管してほしいと言われました。
しかし私にとっては負担で、できれば売りたいと考えています。
売却について両親に相談したところ、「大人だから好きにすればいい。ただ、思い出の品なのでしばらくは手元に置いてほしい」と言われました。
この状況で売ることももちろん可能ですが、ここまで“思い出の品”と言われると、 売ってしまえば私が親を裏切るような気もしています。また、売った後に「高かったのにね」といった嫌味を言われる可能性もあり、不安もあります。
父には「お金を出して買ってもらったことには感謝しているが、着物を着るのは気が進まなかった」と正直に話し、理解してもらえました。
ただ、父からは「母にそのことを言うとショックを受けるだろうから言わないでほしい」と言われています。
父から共感的な言葉をもらえたのは嬉しかったのですが、 怒ると収拾がつかなくなることもある母の感情が最優先される状況が続き、正直つらく感じています。
母にとってそんなに大切な思い出の品なら両親の手元で保管して欲しいと思ってしまいます。
親の気持ちと自分の気持ちの間で、どのように折り合いをつければよいのでしょうか。
完璧主義になること
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたの思い出を新しく上書きしていきませんか。
振袖ですね。そうですか〜レンタルではなく、ご自身の振袖を身につけられたのですね。成人式は節目でもあり、大きく意味を持つ人もいるでしょうね。
お母さんの時代は、今以上に高価なものでしたでしょうし、お母さんが振袖をあつらえたいと願っておられたのであれば、祖母から成人のお祝いに買ってもらえたことが嬉しかったことでしょう。あなたにも同じようにと、母の想いはあなたの気持ち以上に強かったのですね。
あなたの成人式は、苦い思い出だったのですね。それなら余計に振袖には執着もなく、手放すことも一つの選択だと思えるのですね。
活かすものに。そんな工夫も有りかもしれません。
あなたが活かしやすいように、洋服にリメイクするとか、素敵だと思うわ。着物自体にこだわるよりも、変化させながら、あなたの思い出を新しく上書きしていきませんか。
暫くは付き合ってあげたら
私見です。
私も親ですから、娘がもしそう言ったら…という想像で答えています。
お父さんの意見に賛成です。そして、「いざ困ったときに売れる財産を預かる」という見方をしてはどうでしょうか。どうせ袖を通してもいないのだし、裏切ることは間違いありませんし、嫌味の一つも言いたくなるでしょうが、そうであっても娘は娘です。残念とは思うでしょうが、仕方ないなと。
子どもとしては、「すまんが許して」で、しこりはあるが大人同士の付き合いに縁が変わっていくと思うよりないでしょう。「どちらかの想いを、どちらかが押し付けられる」という親子関係からの脱却となる可能性があると、私は見ています。
用意したままで渡さない、使われないプレゼントというのは、それはそれでけっこう辛いものですよ。
様々アイデアはあると思います
拝読させて頂きました。
あなたのお気持ち読ませて頂きました。あなたがそう思われるのもとてもわかるように感じます。お気持ち心よりお察しします。
あなたがやはり手放したいと思うのであれば…例えばこれから成人式や様々なお祝いを迎える方々でなかなか買うことできない方やレンタル費用を出せない方の為に差し上げてはいかがでしょう。そういう方を見つけるのは簡単ではないかもしれませんけれど、少しでもどなたかのお役に立てればそのお着物をあげたお母様のお気持ちを汲み取ることにもなるのではと思いました。
様々アイデアもあるかと思いますので、あわてることなくご検討なさっても手下さいね。少し時間をかけていけばあなたのお気持ちもご両親のお気持ちも移り変わっていくのではないかと思います。
あなたもご両親様もこれからもお互いのことを大切になさり、心から豊かに幸せを分かち合い生き抜いていかれます様に切に祈っております。至心合掌
質問者からのお礼
佐藤良文様、Kousyo Kuuyo Azuma様、中田 三恵様
親身なアドバイスをくださり、大変感謝しております。
服装については成人後も両親(主に母)から干渉されることがあり、私の中で成人式の着物がそのような押し付けの象徴になってしまい、できれば見たくもないという気持ちがありました。
一方で両親の思いを無碍にするわけにもいかないという気持ちもあり、葛藤しておりました。
しかし、ご回答を拝読して自分なりに考え、私や母にどんな思い出があろうと着物はまず着物だとも考えました。実家で着物を確認して、自分で買取査定などを回り現在の着物の状態を把握しようと思えました。
母には本心を伝えるなと父に言われておりますし、私もそれがいいと思います。
ただ、嬉しいふりをするのもしんどいですので「私には重い」程度のことは言おうと思います。着たくなかった、とまでは言わないつもりです。
どうしても母が手元に置けないと言うのなら、持って帰り、しばらくは夫の部屋の押し入れなど私の目のつかないところに保管しようと思います。
三十代の今となっては、自分が振袖を着ることはないでしょう。
着物の寄付に関して、大変ためになるご提案をありがとうございました。
親の思い出の品をお金のために売ってしまうような形だと自分が罪悪感を感じてしまうからという動機であり、善行ではないかもしれません。それでももし必要な方のお役に立てるなら嬉しいです。
調べてみたところ、頻度は少ないものの譲渡会などもあるようでした。着物としての引き取り手がつかなかった場合、福祉施設などでのアップサイクルの素材としての寄付もできるようなので検討しております。
改めて、温かいお言葉をありがとうございました。



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