前世が悪いから今世も悪い?回答受付中
今日face bookの占い師さんに「前世が悪いから今世が悪い」って話になって、少し疑問を抱きました。戦国時代とかで「末代までたたってやる」とか話とかありますが、死後の話を聞くと人が死ぬのは寿命であったからであって、今までのひどい目に遭ったのは過去世あなたがその人たちを苦しめたからだという話をされました。
そうなんですかね?少し違うと思いますが。・・・お坊さんはどうだと思いますか?
統合失調症の姉を高校生のころから面倒を見続けて、はや20年。統合失調症の姉を優先してきた母が亡くなり、姉の面倒を考えなければいけなくなった。。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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いまを生きてください。
本日はご相談ありがとうございます。
「前世が悪いから今世が悪い」というお話に、違和感を覚えられたとのこと。その感覚はとても大切なものだと思います。
仏教には「因果」という教えがございますが、これは単純に「前世の行いがそのまま今の不幸になる」というような、一方向の話ではありません。本来は、さまざまな条件やご縁が重なり合って、今の現実が成り立っていると見る教えです。これを「縁起」と申します。
ですから、目の前の苦しみをすべて「前世のせい」と決めつけてしまうのは、少し仏教の本来の見方とは異なります。
また、そのように考えてしまうと、「どうせ前世のことだから仕方がない」と、今を生きる力が弱くなってしまうこともあります。さらには、苦しんでいる方に対して「あなたの過去のせいだ」と見ることにもつながりかねません。
仏教が大切にしているのは、原因を断定すること以上に、「今この瞬間をどう生きるか」という点です。
禅の言葉に「前後裁断(ぜんごさいだん)」というものがございます。過去にとらわれず、未来に振り回されず、ただ今を生きるという教えです。これは臨済義玄の流れでも大切にされてきた考え方です。
もちろん、善い行いが善い結果につながりやすい、という傾向はございます。しかし現実には、理不尽に思える出来事も多くございます。それも含めてこの世界です。
だからこそ、「なぜこうなったのか」と過去に答えを求め続けるよりも、「この状況の中で、自分はどう生きていくか」に目を向けることが、仏教的な歩みではないかと存じます。
ご自身が書かれているように、「たった今を見据えて生きる」という姿勢は、まさに仏教の大切な実践のひとつです。
どうか、その感覚を大切になさってください。


