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無関心になるには。

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

カテゴリが分からずこのカテゴリを選択しましたが合っているのか分かりません。間違っていたらすみません。

対象の物、人に対して無関心になるにはどうすればよいですか?

語彙力がなく、「関心」という言葉で合っているか分からないです。「無感情」かも知れません。よろしくお願い致します。

例、嫌いな上司の小言にいちいち腹を立てるのをやめたい。
自慢ばかりする友達の話を聞き流せるようになりたい。等です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無心は目指せても、無関心は目指ものではありません。

愚痴、自慢話、等の自分の嫌いなタイプに対する気にし過ぎる事とそれの怒りを無くしたい。
と言う事でしょうか。

お釈迦さまの言葉で「水が溜まり沈みかけた船は水を汲みだしたなら軽ろやかに進むなり」とあります。
心に何も無い状態が理想的でこの状態が「無心」です。
この心の中にたまった水のことを仏教では煩悩(ぼんのう)と呼び除夜の鐘の百八の鐘の数が煩悩の数でこの世には多くの煩悩が存在します。
よって煩悩と言う水が無ければ船は軽やかに進む。のですが今の貴女は、人の煩悩と自分の煩悩の為進む事が出来なくなっています。

煩悩を代表する三つが貪、瞋、痴(とん、じん、ち)の三毒は煩悩の中では一番苦しめるものとされてます。
一番目の「貪(むさぼ)りの心」とは、自分の好きなものに執着し、 欲のための心。
二番目の「怒りの心」は、自分の嫌いなものに対して反発したり腹を立てたりする心
三番目の「愚痴の心」は、「道理をわきまえない愚かな心」自分だけは病気も死にたくも無いと成らぬ愚かな考えをする事。

この世の人々には煩悩が存在します。私にも、あなたにも、僕も、君も、老いも、若きも、
に存在します。百八もある全ての煩悩は消し去る事は大変困難ですので代表する三毒の煩悩を消す努力をして少しでも水を減らし船を進める心を己で起して行くのです。

無心は目指せますが、無関心は絆や感謝等の善き処も消してしまう為目指せません。
この三毒の中に他人もですが、どうでしょうか今の自分にも何処かに当てはまる処がある筈です。
船を重くするも、軽くするも己次第です。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
嘘をつかれたり愚痴を聞かされる事がとにかく嫌いでそれに対してすぐイライラしてしまっていましたが。
結局そのイライラが自分の船を、成長を止める原因になっているのですね。

自分の成長の為だと思い腹を立てるのではなく許せるようになりたいと思います。

昼夜の温度差が激しくなってきておりますのでどうか体調を崩さぬようご自愛くださいませ。ありがとうございました。

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