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自分の考えていることがわからなくなります

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

意識的にそうしようとおもっているわけではないのですが、多角的に物事を考えよう、見ようとし、結果自分がそもそもどう思ったのか、考えたのかがわからなくなってしまいます。
意見の対立するAとBと言う考えがあったとして、それが自分自身のことにせよ、友人からの相談にせよ、ニュースで、ネットで見た自分には一切関係のないことにせよ、Aから見て、同じようにBから見て、AとBどちらも総合的に見て、と言うように、とにかくすべての立場から見ようとしてしまいます。

自分の職場において
・同期間での愚痴大会
⇒直の上司への愚痴になった際、同期視点、愚痴対象の上司視点、更にその上司、社としての方針なども考えてしまう。考え過ぎて、共通敵を作ることでの仲間意識や、不満を吐き出すことでのストレス発散効果、会社全体の構造など単なる愚痴から余りにも派生しすぎたことまで考えている。

友人知人からの愚痴
・友人からの同僚への愚痴
⇒恐らく吐き出したいだけのところに、会ったこともない友人の同僚の側から見たらどう思うかをずっと考えてしまいます。

ニュースやネットを見て
・虐待のニュース
⇒虐待された子供、その親、その親の兄弟や親、近所の人、自動相談所や幼稚園、学校など考えうるすべての人間の気持ちを考え、同調してしまいます。

そんな風に、色々な方向から見ようとして、誰もかれもが悪いのかもしれないけど悪いと一方的に責めることなんてできないじゃないかと、思って、でも仕方がないとも思えず。やり切れない気分になり、なんでこんな、いろんな人の立場に立ってみようとしているのかとわけがわからなくなります。そもそも自分がどう思っていたのかもわかりません。そうなると自分がいったいどう納得できないのか理解することもできません。多角的に考えること全てが悪いとは思いませんが、結果自分の考えや思いがわからなくなるのが良いとも思えません。
考え方の癖を直すにしても、どう直せばいいのかがわかりません。

長々と纏まりなくなってしまいましたが、お知恵をいただきたいです。お願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お悩み読ませていただきました!
さわこさんのおっしゃることがよくわかります。
私もあれやこれやといろんな立場からものを見てしまい、何が正しく、何が悪いか、よくわからないような気持ちになることがあります。

でも、それは案外その通りだからではないですか?

何が正しく、何が悪い。
時と場合、国や地域、人によって、
変わる、それも変わり続けるものではないでしょうか?
一方から見れば正しく、一方からみれば間違っている。

人間の善、悪判断はとてもあやふやなものではないでしょうか。

この世のあらゆるもの、目に見えるものも、見えないものも。
すべては、移り変わってゆく、姿を変えてゆく、変化してゆく。
晴れに雨雲が広がり、雨雲から雨が降り、雨雲の隙間からまた太陽が顔を出す。

そんな風に絶えず、雲のように絶えず、すべては変化します。

私の心も例外ではありません。
さわこさんの心もです。

ですから、確固たる自分の意見なんて存在しません。

『自分の意見』だ!
と思っているものも、
結局は今まで大きくなってくるまでの過程での親の影響、友だちの影響、漫画の影響、音楽の影響、芸能人の影響、先生の影響、今朝読んだ週刊誌の影響。

限りないものの影響を受けて、
私の意見。になっているだけです。

ですからそもそも『私』の意見でもなんでもありません。

わざわざ『私の』『自分の』
と探すものでもないとわたしは思いますよ。

様々な影響(ご縁)で変わるわたしの心である。コロコロ変わるわたしのココロである。

そんなわたしで、さわこさんでいいと思います。

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質問者からのお礼

ご回答、ありがとうございました。

色々と考えてしまい、自分の中ですら自分の考えがわからなくなり、この状態でいていいのかと不安に感じておりました。この件のみとしても悩み事が多すぎ、うまく文章にまとめることもできず乱筆での相談となってしまいましたが、丁寧に回答していただき、とてもほっとしました。

今後もこの件を含め多々悩み続けることとは思うのですが、今回の回答で私を肯定していただき、とても安心しました。本当にありがとうございました。

また相談させていただくこともあると思いますが、よろしくお願いいたします。

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