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40歳で結婚を考えた人と大失恋をしました

回答数回答 1
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はじめまして。
失恋から半年過ぎても毎日が苦しくて、検索でここにたどり着きました。

40歳いまだ未婚の私が、去年の夏に素敵な出会いをしました。
初対面で私は彼に一目ぼれ。
相手も強く結婚を望む方で、私も同じくでタイミングが一致したのか
東京と博多での遠距離で4か月交際後、結婚を前提にと彼の元で
同棲となりました。

優しくてリードしてくれて頼れる申し分のない理想の彼。
毎日、私はこんな幸せでいいのかなと始めて思いました。
が、彼は几帳面な性格で、私の片付けが苦手なところ、また私が
ガンコで謝らないところに不満だった様です。

旅行先でのこと…
彼を色々な部分で怒らせてしまいました。
私はどんな私でも好きでいてくれている、何をしても許されると調子に乗り
頑固でわがままな態度、不満を言い、相手が嫌がることも
してしまいました。
私は自分中心で思いやりに欠けていたと思います。

彼は旅の途中から口をきかなくなり、
帰宅してすぐ「結婚はない」と別れを告げられ、半年の同棲に
ピリオドを打ちました。
悪いところは直すと何度も泣いてお願いしましたが、彼は首を縦に
振ってくれず。
いったん博多に戻りましたが、東京での幸せな生活が忘れられなくて、また東京で同じようないい人と出会えればと上京しました。
が、そう簡単に出会えず、独りで部屋にいると考えるのは
彼との楽しかった日々ばかり。
振り返ってもいいことはないと解ってますが、泣いてばかりの日々を過ごしてます。
何かに打ち込もうとヨガや趣味に力を入れてみたりしますが、どうしても彼を忘れられません。死んでしまえば楽と考えてみたりもしました。
別れる原因は自分にあり、自業自得です。
まさに恋愛依存です。
この年での失恋は本当に痛いものです。彼を失い、どうのようにして
乗り越えていけばいいのでしょうか?
「時間が解決」「男には男」との意見をよく聞きますが、
好きでもない人と交際して好きになれない、優しくできないのでは?
結局、別れることになり相手にも悪い気がします。

結婚したいほど好きな彼のことが忘れられない自分が悲しくて辛くて、
どうしていいかわかりません。
少しでも気持ちが切り替わるようアドバイスが頂きたいです。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まさしく自業自得ですな(;´・ω・)

まず(;´・ω・)お慰み申し上げますだ。おかわいそうに…よしよし、ナデナデ、ポンポン。
仏教では執着と言います。
厳密には相手に対する執着ではなく、自分の彼に対するこだわりへの執着ですよ。
まず元々彼もアナタのものではありませでしたし、彼を自由にしてあげたという功徳を積みましたね。首輪を外してもらった犬がシッポをふって広い大地を駆け巡っている姿をイメージして好きなところに行かせてあげましょう。
さて、その犬は行ってしまいましたかね?戻ってきましたかね?実はそれによっては…
それはさておき…
あなたの状況は
①失恋(フィアンセを失った)
②しかもフラれた(わたしがフッタならまだしも 女のプライドズタズタ)
③しかも自分のワガママ、ガンコ、片付けないが原因(どんだけよ)というトリプルパンチです。
④おまけにアラフォー結婚ギリギリがけっぷちというデザート付きです。
これらのことが重なっているからでしょうか?
事実をそのまま受け止められないのも無理ありません。
自分に向き合うことをお勧めします、一つずつ。
認めたくないことから逃げているとも思います。
三冊の本は同時に読めません。
一冊ずつ、一ページずつ。
まず、①失恋についての処方箋。
新しい彼氏を探す。以上です。オセンチに浸っている間に50歳になってしまいます。
②フラれた事についての処方箋。失ったことばかりに焦点を当てず、学べることに目を向けましょう。ああ、自由になれた。新しい彼を選ぶ選択肢も増えた。戻る事も可能性はゼロではない。いい教訓にしよう。
③アタシが原因…、よっしゃ、自分磨きしよう。改善しよう。
④アラフォー…?熟女キャバクラもあるこの時代、大人の魅力を武器にしないとダメよ。
よって、彼の所に戻りたければ自分を一層磨いて、素直、謙虚になって追い続ける事。
③で学ぶべき事、今後もあなたの性格が原因で新しい彼とケンカになる事が想定されます。
謙譲、謙虚、謙遜、興譲、慎み、穏やか、和をテーマに、自分のエゴをツノを削る事です。
大切なのは30年、40年寄り添い合える精神です。
その精神なしに恋愛依存も何もないでしょう?恋愛依存なら恋愛依存体質を全うして、相手にとことん寄りかかっても大丈夫なように、自分を慎み、謙遜の道を歩むべきです。
執着を断ち切るためにあえて厳しいこと申し上げました。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

丹下ご住職さま

このたびはお忙しい中、私のことで温かくアドバイス、そして渇を入れていただき
大変有り難く思います。
このような私に、ありがたきお言葉、思わず涙が出ております。

何度も何度も読み直しました。
毎日、思いだすとここを開いて読み直しています。

いつまでも執着していていいことはないと頭でわかっていながら、
心がついてこないそんな日々です。失恋してからというもの、毎日が楽しくなく、自分を省みたり、
彼との楽しかったことを思い出しては泣いて過ごしてばかりでした。
新しい出会いをして、忘れていく、いい思い出に変えていくしか方法がないことも
わかっているのですが、なかなかふっきれずでいました。

最近、仕事も始めたばかり、一生懸命うちこみ、今からでも良い出会いを探し、
日々精進していきたいと思っています。
貴重なお時間を割いてのお返事、本当にありがとうございました。
温かいお言葉に感謝しております。

これから寒くなってまいります、ご住職様どうぞご自愛くださいませ。

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