hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

幸せを感じられなくて苦しい

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

初めて悩みを相談します。
こんな相談をしたら、贅沢な悩みだと渇を入れられてしまいそうですが、苦しいので相談させてください。

私は、夫と娘二人の4人家族で現在育児休業中です。夫は家事も育児も手伝ってくれて、仕事も頑張っています。4歳の娘は生意気なことも言いますが、概ね良い子です。0歳の娘はよく眠り、健康で手のかからない子です。

とても恵まれた環境にいるはずなのに、些細なことでイライラして、夫や娘に怒鳴ったり、脅すような言い方をして当たり散らしてしまいます。何をしても楽しいと感じられません。思い通りにならないと、もういい❗と思って、物を投げ捨ててしまいたくなり、実際にやってしまうこともあります。

4歳の娘に触られることに嫌悪感を覚えることがあり、気持ち悪いと言ってしまったことがあります。特に4歳の娘の心を傷つけたと思うと、自己嫌悪になり、つまらない、何もできないこんな自分なんて早くいなくなればいいと、自宅で首をつることを想像したりします。そして、娘のトラウマになればいいと、悪魔のようなことを考えてしまいます。

すぐにイライラして家族に当たり散らしてしまうことと、自暴自棄になってさらに家族を傷つけてしまう言動をとってしまうこと、ネガティブなことを考え続けること、本当は止めたいのですが、うまくコントロールできません。どうしたら良いのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

からだとこきゅうとこころをととのえましょう。

元来人間というものは、恵まれていても
足りない、まだ足りない、と思い続ける生き物です。

むさぼりのこころです。
それがつよくなれば、今度は足りないことを外に求め、
外をじぶんにあわせようとします。
当然、外にあるものすべて、じぶんとは別物ですから、
合うはずもありません。そこにイライラがうまれます。
いかりのこころです。
それらをわかっているのに、やめられない。
制御ができない。むさぼりにもどります。
これをおろかなこころといいます。

仏教ではこれらを「三毒」としています。この三毒は、
からだとことばとこころから出るものです。
他人にもその毒でもって傷をつけ、
当然体に毒を持っている自分をも傷をつけるのです。

まさにあなた様はその三毒を実践されているといっても
他なりません。

しかし、三毒は実はだれもが持ち得るものです。

この為に、例えばわたしの実践している「禪」では、
「からだと呼吸とこころを調える」ということで、この三毒を
まずはすこしづつすこしづつ、ちいさくしていくことを
行うのです。

椅子でも出来る、からだとこきゅうとこころの調え方です。
おなかの下腹部にちからを入れる。そうすることで自然と
せすじが調います。
息をしっかりはきだして、そしてから吸い込む。
沢山吸う必要はありません。そしてまた、しっかりと吐き出す。

これを数回行えば、自然と落ち着いてくるはずです。
そのとき、もしかしたら、じぶんのなかの色んな感情がでてくるかも
しれません。
そのときは、それを「だしっぱなし」にしてください。
じぶんのいやな感情を、息にのせて出すのです。
「ばかーーーー!」でもいいです。でもそれをしたら、
今度は「だいすき~~!」といいながら吐き出すのです。

いやな感情もいい感情も全部出してしまいましょう。

こころはそこで調うのです。

これはあくまでわたし自身の調え方ですから、あなたには
あなたの方法があるかもしれません。
まねることも、こころを調える手段になります。自分という感情を
入れないということですから。

御家族はさて置いて、まずはご自身を調えるところから、
はじめてみてはいかがかと存じます。

あなたに、御家族に、さちあれ。さちあれ。合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答有り難うございます。
三毒ですね。何かにとらわれて悪循環に陥っていると感じていた感覚は、これだったのだと思いました。
まず自分を調えること。穏やかに回答して下さって、すっと心に入ってきました。イライラにとらわれている時だけでなく、落ち着いているときも、自分を調えることをやっていきたいとおもいます。
有り難うございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ