母の事
いつもありがとうございます。
私の母は、3年前に病気で亡くなりました。私が、小学生の時に離婚して、
それからは私と弟の為に朝から晩まで働いてくれました。ずっとずっと、仕事だけでした。そんな人生で幸せだったのでしょうか?
私達にお金が無く、お墓も建ててあげられませんでした。
生きている時も、亡くなってからも、
何もしてあげられてません。
今どう思っているのかなって、いつも考えてしまいます。
それから、母と一緒に暮らしていたのですが、母が使っていた物はどうしたらいいのですか?私が遺したい物だけ置いて
後は、処分してもいいのですか?
すみません。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お母様は間違いなく幸せでした。
me様
釋 慧心と申します。
お母様のこと、お察し申し上げます。
またこれまでのご相談を含めて、拝見させて頂きました。
お母様、大変なご苦労で貴女をお育てされたのですね。
お母様は幸せでしたよ。間違いありません。
貴女と出遇えて、貴女の大人になる姿を見られて、貴女がお子様や家庭に恵まれた姿を見られて。幸せでした。
今、間違いなく安心しておられます。
me様、この度はお母様のご縁です。
お母様をお偲び申し上げて、少しだけ、いのちのことを考えてみませんか。
私達は、ただ生きて死んでいくだけではないですよ。
私が今ここにいるというのは、父、母が出遇うずっと前から願われていたの、分かりますか?
貴女が、お子様のまだ見ぬ奥様、まだ見ぬ孫の姿、成長を願うように。
私達もまた、生まれてくる前から願われてここにおるのです。
そしたら私達、死んだらどうなりますでしょうか。
me様、失礼ですが、いつまで生きるおつもりですか?
平均寿命ですか?
もし、明日死ぬと分かったら、
お子様に何を伝えますか?
大半のことはどうでも良いですね。
何年かの修学時期の差も、大きな問題ではなくなるでしょう。
お母さん、あなたのこと、ずっと願ってるからね。
貴方と出遇えたこの度の人生、幸せだったよ。
姿は無くなってしまうけど、
ずっと変わらず傍にいるから、悲しまないで、
比べなくていい、あなたらしい人生を、笑って生きてね。
そう願っているから、
必ず願っているから、
そのことを忘れないでよ。
そう思われませんか?
それがね、仏さまですよ。
我々は死んだら、必ずそれに成らせて頂くんですよ。
今、ここにぬくい体で置いて頂いているのは、
間違いなくそのことを、今、伝える為ですよ。
明日目が覚める保証はありません。
そのお手立ては、南無阿弥陀仏と声に出して念仏することです。
ですから、今、ここにぬくい体で置いて頂いているのは、
南無阿弥陀仏に出遇う為と言えます。
大事なことです。
お母様を偲ぶとき、お母様のご苦労と願いが、私の姿を合掌にし、そして、この口を南無阿弥陀仏と動かします。
私を必ず、それ(仏さま)にする為に。
そして、貴女の南無阿弥陀仏は、またいつの日か、お子様の口を南無阿弥陀仏と動かします。
必ず、それにする為に。
あなたはいま、幸せですか?
母の願いとは何でしょうか?あなたはお子さんのことがいま心配ですよね?当然だと思います。親ですから。
わたしもあなたと同じ立場なら、お子さんのことが心配で仕方がないと思います。そんな姿を極楽浄土から見ていて、お母様は安心できますか?お母様がどうしたら安心できるのか、幸せを感じられるのかを、お考えください。
お母様が幸せだったかどうか、間違いなく充実して幸せな人生を生きぬかれたと思いますが、過去を振り返ってどうするのですか?お母様の幸せ探しをしてお母様は、幸せになりますか。
全てはこれからです。あなたが生き抜く、幸せに生ききることが、お母様のお幸せです。そうお考えになって、人生を歩んでさい。必要ないものは邪魔やさかい、とっといたらあかんで!と思いますが、いかがでしょうか?
お子さんのこと、これからのこと、お母様や、阿弥陀さまに語りかけてみましょう。きっといい答えが見つかりますよ。どうか、お幸せに!もっとお幸せに!浄光寺
日々感謝を忘れずに
お母様は、ご自身でしっかりと生き抜かれました。
meさんや弟さんの為に働くことが、最大の生き甲斐だったと思います。
もし、貴方がその立場だったら、いかがでしょうか。
今は何もしてあげれないかもしれませんが、その思いは届いています。
もちろん余裕できたら、一番はじめにお母様の為に、何がして差し上げて頂ければいいのではないでしょうか。ご供養とかお墓とか。貴方が思う親孝行です。
お母様の遺品は、貴方が必要だと思うものはお持ちになればいいと思います。
そうでないものは、お母様も必要ではありません。この世に執着はないでしょう。
日々、神仏やお母様に感謝を忘れずに、これからの人生をお楽しみください。