在家出家・親の理解
私は普段お寺で坐禅をしておりますが、時々出家の言葉が頭に浮かびます。
それで、一度だけ母に出家したいと言ったことがありますが、
何でそんなことを言うの?と嫌がられました。
私には姉が二人おりますが、(三姉妹です)
一人は自分の思い通りにいかないと少々イライラする人で、
もう一人はシングルマザーで精神疾患があり、自立できておりません。
子供も不登校で、両親の援助で生活をしております。
そういうこともあり、自分達の老後の世話を私に看て欲しい願望があるようです。
あとは、出家するとほぼ会えなくなるのだろうと、それが嫌なようです。
私も同様に、会うことはそうそうできないのではないかと想像しております。
私も今まで自分で苦しみを作り、はまっていたことがありましたが、
今は少しずつ解けていっております。
思い込みの苦しみに囚われている人達の手助けになりたいと思うのですが、
そのためにも、もっと本格的に仏道に打ち込みたいと願っております。
両親に納得してもらうにはどうしたら良いものでしょうか?
在家出身の方もいらっしゃいましたら、是非経験談をお聞かせ願えませんでしょうか?
どうぞ宜しくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「出家」は「家出」が基本
より素晴らしい人格を身に付けて、
再びご実家のお世話にカムバックされたら良いのでは?
お釈迦さまも、お大師さまも
そうであられたように…
食べて行けるかどうか
のアドバイスもあろうかと思いますが…
私は出家する前にソロバンはじくなら、
はじめからやめときなさいと言いたい
立派な坊さんなら誰かが食わしてくれますから
私は立派じゃないので必死ですわ(*^^*)
ただ、京都ということで宗派が選びたい放題ですね。
本気で尼僧目指すなら高野山はお勧めです。
尼僧なら何でもいい、目立つ活動したい願望お強いなら、
京都が本山の宗派がいいでしょう。
座禅は、。どこの宗派でも僧籍を獲得してから展開することは可能です。
まずは、
お気に入りの宗派を勉強しましょう。
頑張ってください。めっちゃ応援してます。
見切り発車にご注意
ん…う〜む…出家をかなり勘違いなさっているようにお見受けします。出家とは生涯山ごもりすることではありません。それはお坊さんではなく、仙人の修行です。仏教では、お釈迦さまがお悟りを開いた後には伝道の旅をなさったように、自分の修行がひと段落したら積極的に世間と交わります。一般職に就くこともできます。
また、お釈迦さまは悟りを開いた後には家族親族を丸ごと出家させ、共に修行されました。家族を捨てて修行する!というようなのはドラマチックな脚色です。家族も他人も同じように大切に接するのが本当の仏道です。お母さまと一緒に暮らすこともできますし、老後のお世話をなさることもできます。hasunohaにもプロレスラー兼カウンセラー兼お坊さんという強烈なキャラクターの人がいらっしゃいますよ。その辺は心配いりません。
ただ、お釈迦さまは一族を丸ごと出家させたことについて、一族の長であった父を泣いて悲しませてしまいました。お釈迦さまは深く反省し、未成年を保護者の許可なく出家させてはいけないという戒律を定めました。猫太郎さまは未成年ではありませんが、親の気持ちを思いやるというのは大切なことです。よくよく話し合ってから決めてください。
最後に話をひっくり返すようですが、ぶっちゃけ出家という形自体は大した問題では無いのです。
>所有(わがもの)というものなくとも
われら
こころたのしく
住まんかな
光音(こうおん)とよぶ天人のごとく
喜悦(よろこび)を
食物(かて)とするものと
ならんかな
(友松円諦訳『発句経』200偈)
…です。出家とは所有を離れること。何を所有しないか?自分です。俺が俺が、私が私が、そんな『自分という家から出ること』が出家です。まずは善き師を探しましょう。師弟関係は人生の指標であり、就職先ではありません。もし受け入れてくれるからその人で良いと思っていらっしゃるなら、大間違いです。心から尊敬できるお師匠さまに出会えたらその時、お坊さんになるべきか、在家のまま仏道に親しむか相談なされば良いですよ。
質問者からのお礼
田中宣照 様
お忙しい中、ご回答くださりありがとうございました。
まだ自己の解決にいたっておりませんので、日々の修行に専念したいと思い、
希望の宗派のお経や関連するものを、観たり読んだりしております。
京都ではありませんが出家を受け入れてくださるお寺も見つかってはおります。
食べていけるかどうかは考えておりません。
質素な生活で構いませんし、どうにもならなかったら、ならないだけのことと思っております。
お釈迦様は家に戻られたのですか。知りませんでした。
いずれ自分の望む方向に転換できるというのも知りませんでした。
すべては自分次第、なのでしょうね。
励ましのお言葉、どうもありがとうございました。
大慈 様
今まで出家に踏み切れなかったのは、親を悲しませることが引っ掛かるからでしたが、
専門的な修行期間の後に一般職に就くことも可能で、また親と暮らすことも可能なのですね。
必ずしもどこかのお寺に属するものかと思っておりました。
坐禅くらいでしかお寺との関わりがないですし、知らないことだらけでした。
出家を受け入れてくれるお寺さんは、募集をされていることで知りましたが浅はかでした。。
今まで色々なお寺で坐禅をし、色々なお坊さんを見て参りました。
その中で一人だけ、見習いたいと思える和尚様が見つかりました。
その方に相談してみたいと思います。
『自分という家から出ること』が出家…大変ありがたいお言葉でした。
たくさんのアドバイス、ありがとうございました。