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姉の孫が9か月で突然死しました

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有り難し有り難し 9

数か月前、姉がリサイクルショップで購入した数珠を使っていると相談し、気にする事はないとお言葉を頂きました。有難うございました。

一週間前に姪の次女が9か月の命を閉じました。原因不明で、朝すでに硬直が始まった状態だったそうです。姪から連絡をもらい火葬に立ち会ったのですが眠っているかのような安らかで可愛い表情をしていました。姪は4歳の長女とお腹に6か月の子供がいます。あまりにも深い悲しみから少しでも早い立ち直りを祈るしかありません。子供たちのためにも。

父の時と同じく、葬儀もお経もない火葬だけの送りでした。初七日やその他の儀式も一切する気はないようです。
父が亡くなった時、姉夫婦に「葬儀屋やお坊さんにぼったくられるだけのものだからいらないよ」と猛反対されて反論できませんでした。

でも、納骨の際はお坊さんに来てもらいましたし、月命日前後には母と二人で墓参りには行っていました。ところが、一周忌が過ぎても父の気配がすると(父が使っていたベッドをひっかく音など)母が気持ち悪がるので、姉に内緒で知り合いのお坊さんにお経をあげてもらいました。一か月程読経を続けてくださったそうです。それから、空気が軽くなったと言っていました。(一周忌にはお経はありませんでした)

幼児は穢れがないので、成仏が早いと聞きますが、このような見送りで父のように迷うことはないのでしょうか?
今私が姪のために陰ながらできることは有りますか?
小林正観さんの「ありがとうの神様」という本に{幼くして亡くなった子どもは、「神様」に近い存在。だから、悲しまなくていい}という文章を見つけ、姪に本をあげました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご本を差し上げられたのは素晴らしいお心だと思います。

ちこ様

釋 慧心と申します。

拝見させて頂きました。

お父様、姪様の次女様のこと、ご心中お察し申し上げます。

まつわる様々に於いてお心を痛めておられるご様子ですね。

まず、私が思いますには、お姉様、
四六時中その様な態度でお過ごしでありましたら、通院などの必要もあるのかも知れませんが、
ただ、ちこ様と、性格や頓着の対象が違うのでしたら、それは物指しが違うだけで、当然のことです。
ちこ様の物指しでお姉様を測りますと、常識や良識から外れておると感じるでしょう。

お姉様のことを尊重出来ていた時というのは、ちこ様に都合が悪くなかったからではないでしょうか。
私に都合が良いか悪いかで、私達は同じ相手を良い人にしたり、悪い人にしたりしてしまいます。
決めているのは私の都合です。
その人はただ、その人であるだけです。

我々は死別を迎えますと、仏式でのお偲び、宗派によっては追善供養などを中陰の間や、
月命日、100ヶ日、初盆、一周忌、春秋彼岸などに、ご縁を頂いて読経などして仏法を聴き、仏様や故人のご苦労をお尋ねしています。

しかし、仏教徒でなければやる必要は御座いません。
それで死者が迷うことはありません。

迷うておりますのは、他でもない我々です。
もっと言えば私です。
しかし残念ながら、私は迷うておることにも気がついておりません。

お父様の気配というのは、お母様の迷いになります。
空気が軽くなるというのは、読経をした。ということによって、お母様のお気が済んだという風に見れます。
全ては、私達の為のものです。

私が迷わない為に仏様に成ってくださるのです。

ですので、姪様の次女様。
この度は幼いいのちのご往生です。
愛別離苦、その悲しみ言うべからずです。

お姉様は何もしなくても良いと思われるのは、お姉様の自由です。
ちこ様とお母様が気になるのでありましたら、よくよくお偲び申し上げ、仏式であれば経典を頂いて、生き死にのお理をお聴かせ頂いて、
今日からの生活の有り難さをお味わい頂けたらと思いますよ。

訳は割愛させて頂きますが、
私の宗派では供養という言葉には消極的ですが、言うなればそれが供養という行為なのでしょう。

全く軽率ということは無いですよ。
私もお葬儀のあと、49日までには経本を含め、幾つか冊子を置いて帰ります。
お心を嬉しいと思われますよ。

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派です。 有髪に非僧非俗、 肉食妻帯(現在は独身ですが)...
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質問者からのお礼

早速のお言葉有難うございます。
都合が良いか悪いか・・・その通りですね。
結婚などで都合も感性も変わってい行くことに気づかず、仲の良かった友達姉妹が良かれと思った行動で傷つけ合う残念な事です。
私の主人は極端に干渉されるのを嫌います、そこにあまりある愛情と異常なまでの介入は私たちには都合の悪い押し付けで、物凄い脅威で苦痛になっていたのは確かです。
私もまた、相手の都合を考えられなかった行動で迷惑をかけていたのでしょう。
そして、拒否された良心の蓄積がモンスター化して今、暴れ出したと考えれば納得も行きます。私も自身の行動を反省し姉の優しさや愛情に感謝していかなければいけないと考えさせられました。

褒めていただいた本、少しでも早く心を軽くしてあげたくて、火葬当日に渡しました。それが内容がどうのこうのではなく、非常識だと誹謗されているそうです。辛いです・・・
軽率な行動だったのでしょうか。

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