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カラマスッタ

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御釈迦さんがカラマ・スッタで何々だからといって信じてはいけないと言っていますが、なら御釈迦さんはどうやって物事の虚実を知ればいいと言っているのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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限りなき問い

zensyu様

久しぶりに回答させていただきます。

「カラマスッタ」とはお釈迦さまがカラマ族の地を訪れたときに質問されたことをまとめたものです。
Kālāma(カーラーマ)という氏族の者たちへの教えで、正しくは「カーラーマスッタ」(サンスクリット語では「カーラーマスートラ」)と申します。

さてご質問の件ですが、おそらく「人がそうだと言ったからといって、そのまま信じてはいけない…」という件りではないかと推察いたします。

当時の印度では論理学もかなり発達しており、物事を弁証する際の根拠も整理されておりました。
この辺りは中村元先生が、西洋論理学の論理記号を用いて考察を加えておられます。

「どうやって物事の虚実を知ればいいか」という点につきましては、おそらく「自ずからの智慧で見よ」というのがその答えではないかと考えられます。
仏教の教えの中枢には、「この世に実体はない」という概念があることから、「何も信じるな」と極論的な表現も見られますが、表現を変えますと、「何が真実かを自らに問い続け、分别智と無分別智を弁えていくことを怠るな」と読み解くこともできるように思っております。

以上、たいへん雑駁ですが、簡便な回答とさせていただきます。

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有り難し
おきもち

・浄土宗僧侶(元浄土宗寺院副住職:実家大阪市浄土宗天龍院千代田別院普請中)...
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質問者からのお礼

河野秀海さん、回答どうもありがとうございます

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