なすみ様

釋 慧心と申します。

拝見させて頂きました。

ええ格好言うつもりありませんが、私が選んだ坊守ですし、また私を選んでくれた坊守ですから、
私は家内に自分のやり方、自分の采配、で自分にしか出来ない自分らしい姿でと頼んでます。

誰に何を言われても、私が選んだ坊守ですから、自分らしく自信を持っていてくれたらいいと思っております。

それがパートナーを信じるということだと思っていますし、どんな仕事、どんな夫婦も同じじゃないでしょうか。

またその人らしさが無いと全然あきませんて。
その人らしさが正解になっていくんです。

貴女は誰にも真似の出来ない、貴女にしか出来ない坊守様になられたらいいです。

やんちゃをしていたり、元ヤンの住職も知っていますが、それもまたええ人柄、味が出てええ話し聞かせてくださいます。

またよくお話合いされてみてください。

慧心

浄土真宗本願寺派です。 有髪に非僧非俗、 肉食妻帯(現在は独身ですが)...

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昔、修行僧時代にお世話になっていた老師がある日の夜、ノロケ話をなさりました。

>俺は昔な、地元の同年代の坊主に嘘の噂を流されたことがあるんだ。俺は不器用なタチで黙ってたから、余計に噂が広がってな、ひどく追い詰められてな。（修行道場での）お勤めでしばらく自分のお寺を離れていたこともあって、収拾がつかなくなったんだ。それで当時の護持会長さんまで間に受けちまってな、俺の留守中に俺を不信任決議するってお寺に乗り込んで来たんだ。その時に俺の連れ合いがな、言ってくれたんだよ。「護持会長ともあろうお方が情けない！ウチの住職が子供の頃から人となりを見ていながら、あんな噂を信じたのですか！？あなたは本当にあの住職がそんなことをするような人間だと思っているのですか！？あなたが住職を信じなくてお檀家の誰が住職を信じるのです！！恥を知りなさい！！！」それで護持会長も参っちまってな、反省してまたお檀家さんをまとめてくれたんだ。最っ高の連れ合いだろ？だから俺は一生頭が上がらねぇんだ。

坊守さんは、時としてお行儀が良いだけでは務まりません。したたかさも１つの才覚です。無駄になさらないで下さい。

ただし、角（かど）を上手に隠す立ち居振る舞いは学ばねばなりません。そうしないと、人々から敬遠されて苦しむのはあなた自身ですから。この世界は器用に生きねば余計な苦労をしますよ。

さて、１つだけハッキリ言っておかねばなりません。「お寺と結婚するわけじゃないよね」これは分かっていない人の言葉です。確かにお寺と結婚するわけではありませんが、お坊さんと結婚すれば『宗教法人の従業員として、将来的には役員としての立場』を避けられません。それを避ければ、ただの恋愛結婚です。坊守という言葉を使っていらっしゃいますのであまり厳しくない宗派であろうとは思いますが、それでも、世間から何を問われるか、分かりますね？それはイバラの道です。中途半端な結婚ではなく、すべてを覚悟の上で、自分の意志で決断して下さい。

あと、私の祖母は茶道を長年やったことで立ち居振る舞いに自信がつき、人前に出るのが苦では無くなったと言っていました。ぜひ続けましょう。代替わりまでに上手いこと出来るようになりゃええんです。それまでは良くも悪くも、半人前のお嫁さんとしか見られませんから。

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

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