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自由葬からの、供養の形。

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有り難し有り難し 8

実父が今年1月、手術の為の入院中、容態が急変し家族に見守られることなく病室で亡くなりました。その後の葬儀は、父に信仰心がなく無宗派、生前から戒名もお坊さんも必要ないと兄に話していたこともあり、本当に家族のみで祭壇を囲みお別れをしました。私の中にモヤモヤする物はありましたが、兄が簡素ながらも葬儀を取り仕切り、母は憔悴し兄に一任していたので、嫁いだ私は黙っていました。

落ち着いた頃母は「やっぱり気持ち的にねぇ…」と言い、小さな仏壇を購入し、入魂などはせずに位牌が無いので写真とお花を飾り、普通に毎日線香を立てて御りんを鳴らしています。自分でお経を読む練習もしていたり。供養は気持ち…と私も思いますが、このような形でいいものなのかと今も考えます。

今年初盆ですが、来年春まで納骨はせず、仏壇横に安置しています。初盆も提灯を飾ってあげたいと購入しました。誠に都合良し…ではありますが、普段の供養は仏式風に小さな孫達も気持ちを込めて手を合わせています。

母が納得していれば、このような形でも父への供養になっているのでしょうか。非常に苦しい闘病の中、一人で旅立たせてしまった父は成仏できているのでしょうか…。
兄は良く言えば、形ではなく気持ちの問題と考えているようです。
ご回答よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人々が手間暇掛けて、無駄の山で作り上げた心尽くし

私たちの管区(日蓮宗)が作成した出版物の中から、引用しながら述べますので、参考にして頂ければと思います。
人は生活している中で、多くの縁を結び、多くの関わりを持って生きています。それが死によってその繋がりが変わってしまう訳です。その時、どのようにして現実を受け止めるかと言うことは、亡くなった人にとっても、見送る人にとっても大変重要な問題ですね。
旅立つ人にとっては、親族や親しい人達に見送られることが、大変嬉しく、不安や孤独感を取り除いてくれるものです。見送る人は亡くなった人に「長い間ありがとうございました」と、感謝の言葉や、生前の労をねぎらってあげることによって、自らの心が安らかになるのです。最近では家族葬が増えていますが、故人には家族も知り得ぬ多くの人との繋がりがあり、葬儀には最後のお別れを望まれる故旧が相集われるのです。この様な思いやりの気持ちをもって人生の終わりを見送ってあげたいものです。

そして、「死」は、忌むべきものとして捉えられて来ましたが、「生」と「死」を切り離すことはできなのです。生まれないと死ぬことはありませんし、生まれた生命には必ず「死」が訪れるのです。「死」という現実から目を背けている限り「生」を大切にすることはできないのです。
お釈迦様の出家理由は、「生老病死」と言う生の根源的な問題解決です。その中で、生まれた生命は必ず死ぬという現実を直視し、「死」を鏡として生き方を示されたのです。ですから、肉親の死、知人の死を通じて自分の生き方を考える為に「死」に関わる葬儀や、法事などの行事が仏教の教えと結びついていったのです。

「しきたり」の簡素化が進む現代で、「死」をもっと厳粛に受け止める必要があります。信仰心は、心の問題だから形式はいらないという人もあるかもしれませんが、それは違います。形式無しには心は育ちません。高額な荘厳や御布施は必ずしも必要ないと思いますが、儀礼儀式をどんどんスリム化する手法には無理があるように思います。そもそも儀礼儀式とは、人々が手間暇掛けて、「無駄の山で作り上げた心尽くし」のようなものだからです。
御尊父様の菩提を心よりお祈り致します。合掌

ゆめさま
「やっぱりこうしていれば良かった。」などと申しますと、お母様も不安に思われますので、これから出来ることをなさればそれで良いと思います。お母様の支えになってあげて下さいね。

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有り難し
おきもち

初めまして。桑木茂光と申します。 大阪最北端に位置する能勢町にございます...
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質問者からのお礼

御回答、ありがとうございました。
やはりもう少し私も意見を言って、葬儀やその後を進めて貰えば良かったと後悔しています。供養の仕方も…ですよね。父が成仏できていなかったら申し訳ないです。

父は人付き合いが上手ではなく、病気が悪化しやせ細ってしまったこの7〜8年程は、仕事を辞め、人に合うことを嫌がり、数人の親しい故郷の友人と連絡を取る程度でした。それもあって本人も近親者のみの自由葬を希望したのかも知れません。
母は今の形に不満は無いようですが、納骨の際には御経をあげて頂きたいと言っています。
家族内でモヤモヤしているのは私だけのようなので、お聞かせ頂いた御回答を参考に、これからの供養の仕方を考えていきたいと思います。
ありがとうございました。

重ね重ね、ありがとうございます。
母の気持ちを大事に、できる供養を行っていきたいと思います。

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