性別に悩みます。
今、自分の性別に悩んで居ます。
今、結婚していて旦那もいます。
自分の性別に悩む時あります!
男性として生きたいって思う時もあります。
女性としても生きたいって思う時もあります。
今、中性と言う言葉もあります。
どうすればはっきりできます?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
なぜ、どちらかを選ばなくてはならないのですか?
男♂
女♀
と文字や記号ははっきり分かれていますが、
男にも女々しいところや、女の人らしい繊細な感性があります。
女の人にも男らしいところや、力強い部分があるはずです。
そしてその割合は
十人十色でしょう。
指紋や網膜と一緒でひとりひとり違うのです。
女として、とか
男として、とか
よりも、
あなたとして
生きてください。
名称以前を生きる
曹洞宗には十重禁戒という10の戒律があります。
その3つめに【不邪婬戒】という戒があります。
これは、道ならざる男女の愛欲を犯すことをしてはならないという事もありますが、
深い意味によると「男女の隔ての思いを持ってもならない」ということでもあるそうです。
これは私の私論ではなく、曹洞宗で悟りを得られている原田雪渓老師がこのように示されておられます。
男性だから女性だから、というわけ隔ての心を持っていない時には、男性も女性も円滑に仕事や業務が進みます。
そもそも人間は無意識の時、相手が男性であろうが女性であろうが好き機あり、分け隔て、分別無しに接しています。そのような時こそ、人間は「無私心=無心」に最高の力を発揮できるのです。
今都知事になられた小池さんに対しても女性だからという偏見を持っている人も古い考えの人は多いです。いい政治をするのに男性も女性もありません。
あなたが男性であれ女性であれ、1人の人間であることには変わりありません。
男女という古い考えを超越してください。
男女という剣かいに陥らない様にしてください。
子供を産むのが女性
仏教のある経典には、極楽浄土という世界のお話が出てきます。
極楽浄土には女性がいません。
極楽浄土の生き物は、母親や卵から生まれるのではないからです。
極楽浄土の菩薩様たちは、蓮の華の中からまるで魔法のように生じるのです。
子供を産む者がいないということは、女性がいないと解釈できます。
一方、地球上の生物の中には、オス・メスの区別なく、細胞分裂で子供を作るタイプの生き物がいます。
この場合は、この生き物は、全員が子供を産むのだから、全員が女性だと言うことができます。
生き物には、女性か女性以外かしかないのです。
あなたが子供を産む(産みたい)なら、女性です。
人間社会の文化的な「男らしさ」「女らしさ」については、千差万別で、どこからが男でどこからが女とかは、線引きする必要はありません。
法律上は、便宜上、どちらかに決めねばなりませんが。
子供を産みたいなら男性と結婚する必要があるので女性と名乗ればよいでしょうね。
子供を産むつもりがないなら、社会生活において男女どちらを名乗ってもかまいません。
心の中では、あえて決める必要さえないかも。
いつかあなたが極楽浄土に往生した場合は、女性じゃなくなるので一応男性と呼ばれるかもしれません。が、性別自体がない浄土では、あえて男と呼ぶ意味さえなくなるでしょうね。
短い人間世界での生活、悩んでいると時間がもったいないです。
子供を産む女性でも「男らしい」女性もいます。
あまり悩まず、楽しく暮らせるとよいですね。