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回答数回答 1
有り難し有り難し 14

おかげさまで内定が二件出ました。

どちらの道を選ぼうか悩んでいます。1つは情緒障害児短期療養施設での児童指導員の仕事です。住み込みでの仕事です。基本的にチームワークのようですが、1回の労働時間がかなり長く(職員から聞いた実情)、子供たちの心の闇に向き合うことに対応していけるかどうかが分かりません。まだ若くて、病んだ過去がないならこんな不安は覚えなかったでしょうが……施設の各通路の扉は施錠が常で圧迫感があります。

常務クラス二人による面接時に感じた威圧感が気になります。キリスト教の牧師も兼任する方のようですが、訊かれたことは私自身のことよりも、定年した父親の職業、職位のこと。現職場の理事長(知り合いのようです。私とは折り合いが悪いです)をどう思うかなどが中心でした。保守的な印象です。

もう1件は、知的障害者と高齢者の入所施設を運営している法人です。こちらは理事長はじめ、理事8人くらいによる面接でした。私個人をよく吟味しようとの姿勢が感じられました。私の社会福祉に対する思いにも、共感していただけました。理事のなかには、女性、障害者の方もいました。開明的な印象です。こちらもチームワークが基本です。給与も含め労働条件はこちらのほうがいいです。自宅からも通勤圏です。

いずれの法人にも病んだことは告げてあります。前者も後者も尊い仕事です。後者は経験のある知的障害の分野です。実際に施設を見て感じたときのメタ認知では、後者を選んだほうがいい気がしました。

内定後両法人から感じたこと、調べて得た情報などを紙に書き出してみました。そして、前者の情緒障害児短期療養施設に後ろ髪引かれる理由が1つに絞られました。それは見学時に見た一人の女の子です。変な意味ではありません。自転車で職員と遊ぶ姿がけなげでした。私はこの幸薄い子たちと寄り添うべきなのではという気持ちが捨てきれないでいます。ここに行かないという選択は子供たちを裏切る行為なのではと、悩んでしまいます。私自身に子育ての経験がなく、これからもなさそうなことも影響しているかもしれません。

ただ自分の生活基盤を築く必要があり、両親のことも気がかりです。特にあまり丈夫ではない母のことがあります。自分で決めなければいけないことですが、とても苦しいです。

ご助言をいただきたくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

経験のあるフィールドでの就業をお勧めします。

いまも知的障がい者施設に非常勤ながら関わっています。情緒障がい児短期治療施設や、高齢者施設の経験もあります。ご相談内容で把握するのは、困難ですので当て推量な話になるかもしれませんが、ご容赦ください。
短期治療施設についてですが、多少し勤務時間が長いのはやむをえないにせよ、基本的に児童入所施設ですから、入所している子の多くはネグレクトや、DVの経験者だと思います。管理や監督よりも愛情や思いやりが必要ではないかと思うのです。理想論でしょうが、何とも言えない圧迫感を感じますね。息が詰まりそうな感じです。
よく、私は知的障がい者施設の理事長と話すんですが、職員に求める資質で共通するのは、情熱、思いやり、誠意ですね。この仕事は、人対人なんです。
障がいや疾病という個性を認め合って対等な関係の上で相互の成長を図っていく。私なら迷わずに後者の施設を選択しますね。
最終的にはあなたが決めることですが、いずれの道を選択しようとも、お幸せを祈っています。浄光寺

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

ご助言ありがとうございました。
よく考え、後者の道を選ぶことにしました。

児童養護の分野は、ボランティアとして関わっていこうと思います。

精進してまいります。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ