hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

結婚できない意味とは何なのでしょう?

回答数回答 3
有り難し有り難し 80

39才女性です。

自身の病気を乗り越え、父を看取り、母の介護をしています。

出会いがないので婚活をして、10年になります。会う人会う人精神や常識に問題があってとても一緒にいられそうになかったり、お互いの家庭についての条件が合わなかったりして、未だ相手が見つかりません。

結婚は人間の、出産は女性の義務だと思いますし、結婚をしてからが本当の人生だとも聞きます。

結婚できないおままごと人生を送らされる意味とは何なのでしょう?病気も介護もしていない普通の人の方があっさり結婚できる気がして、何故私はここまで一人でいさせられるのかわかりません。

アドバイスをお願い致します。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私も結婚してはいませんが

私も、自身が学生時代病気をし、そのため、医学部を休学したり、苦労しました。
五年まで進級しましたが、同一学年二回留年すると退学の規定のため退学しました。

学生時代からつきあってた恋人はいたのですが、大学中退して五年後に別れてしまいました。

それからは、まったく女性とおつきあいしなかったわけではないのですが、結果として46歳になる今、独身です。
(要はそのあとつきあった女性たちとも、みな別れてしまった、ということです。)

私は浄土真宗なので、結婚してもかまわない宗派です。
宗祖、親鸞自身、結婚し、子供もいます。
その子孫が、今の東西本願寺の門主でもあります。

僧侶養成学校でも、寺の娘さんと結婚したために、学校に来た人(つまりは寺のお婿さん)も多かったです。
学生同士のカップルも複数できました。

正直、羨ましかったです。

しかし、仏教の基本形は、「結婚しない、恋愛しない、性的関係を持たない」なんです。

親鸞の師匠である、法然は、「自分にとって、いちばん、仏教の実践をしやすい生き方をしなさい」といいました。
恋愛したほうが、仏教の実践(つまりは、自分にとって救いとなるならば)恋愛しなさい。
恋愛しないほうが、自分にとって、救いとなるならば、恋愛しない人生を送りなさい。

そういいました。

弟子や門徒さんの結婚も禁止しませんでした。

ただし、法然自身は、酒も飲まず、肉も食べず、異性関係も恋愛関係も持たず、天台宗の戒律を厳しく守ったと伝えられています。

親鸞は結婚したから幸せで、法然は結婚しなかったから不幸なのでしょうか?

私にはそうは思えません。

親鸞も法然も同じくらい素晴らしい教えを、私達に伝えてくれました。

法然の人生は、虚しい人生でしょうか?
豊かな人生でしょうか?

{{count}}
有り難し
おきもち

浄土真宗、真宗大谷派です。
このお坊さんを応援する

幸せな結婚へと向けて

菜々美様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご自身の病気の克服と、お父様の看取り・・と、誠に大変でございましたね・・そして、今はお母様の介護・・本当に親孝行をなされておられますね。でも、そろそろ誠にご自分の幸せを第一にお考えを頂きたいと思うところもございます。

少し参考までとして。これから幸せへと向けて、結婚が幸せになるための因縁(原因・条件)となるかどうかは、正直なところ、それぞれ次第となります。

まあ、結婚しても、幸せな場合、不幸せな場合、あるいは、どちらとも言えない場合と、色々あるというところでございます。

問題は、これから先の人生において、色々な困難や壁にぶつかった時に、お互いに、助け合い、支え合い、分かち合い、補い合って、困難や壁を共に乗り越えて、幸せに過ごしていけるようなパートナーとの結婚になるのかどうかが、やはり大切になるのではないだろうかと存じます。

なかなか理想通りの相手ではなく、妥協もできないにしても、上記の事と併せて、互いに成長しながら、互いのことを愛し合っていける、そんなパートナーとの出逢い、結婚となって、幸せになれると良いのではないだろうかと存じます。

良き出逢いがあり、良き結婚となり、そして、お幸せになりますようにと、祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

焦っているなら、高望みしない

人生設計は、設計(計画)していてもそのとおりにはならない場合がありますが、
計画していなければなおさら希望どおりにはいきません。
みんな、卒業や就職は、だいたい何歳で卒業したいか何年も前から決めているのに、
結婚については期限を決めていない若者が多いです。
昔なら、年頃になったらお見合いとかで、かなり早めに婚活を始めたでしょう。
ですから、スタートダッシュの遅れがひびいている可能性はあります。

もうひとつ、結婚は、自分と「徳」のレベルがつりあっている人とくっつきやすいのではないでしょうか。
第三者から見たら同じレベルの相手でも、本人は、「こんな男は私とつりあわない」と思ってしまいますね。
つまり、「高望み」してはいけないということです。
あなたと人徳が同レベル(善悪の価値観が似ている)相手で、あなたが結婚してあげないと一生結婚できないような男性をみつけてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ