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誓いを破る

回答数回答 1
有り難し有り難し 31

初めてこの場で相談させていただきます。
聞いていただけるとありがたいです。

八年前から悩んでいることがあります。
私は、中学生の頃自慰行為をしていました。
でも、そんな自分を変えたいと考え、やめようと決心しました。

今なら本当に安易な考えだと思うのですが、私は神様の前で誓えばさすがにやめることができると考え、神社に行き二度と自慰行為をしませんと神様の前で誓いを立てました。
その際にこの誓いを破ったら家族を大切な人を不幸にしてくださいとお願いしました。

しかし、私はその誓いを破ってしまいました。
しかも一度ではなく何度も破ってしまいました。
私は神社に行き、自分が嘘をついたことを身勝手なお願いを謝り、そしてまた誓いを立て、破りを繰り返しています。

たくさんのお寺や神社に行き誓いを立て嘘をつきました。

本当に浅はかだったと思います。
守ることのできない誓いなら最初から誓うべきではないし、自分自身の悩みを自分で解決しようとせず、神様の前で誓えばやめることができると考え、身勝手でした。

そして、嘘をついたことも神様に対し、失礼でありながら私は家族の不幸を願ってしまいました。人の不幸を願うなんて一番してはならないことだと思います。

本当に後悔しています。
こんな風に考えるのも自分勝手だと思いますが、私はいったいどうすればいいのかわかりません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安心してください

はじめまして、ご相談拝見しました。

私は神社の神様を信仰しておりませんので詳しく知りませんが、ここでは神様は存在し私たちを見守っているものとして考えてみます。

例として合格祈願の神社があるとします。そこには定員100名の難関校への合格を祈願して参拝客が101名訪れました。

さて、あなたが神様なら誰を合格させ誰を不合格にするでしょうか?

毎日毎日熱心に参拝に来る信仰心の篤い者は合格にしますか?それともお賽銭の高い順に合格にしますか?

おそらく違うでしょう。参拝にきていなくとも、本当に一生懸命一心不乱に勉強した者を合格させるのではないでしょうか?反対に熱心に参拝してたとしてもそれをアテにして勉強をさぼっている者は不合格にするでしょう。

そうです、神様は全てお見通しなのです。

ですから、あなたが誓った内容についても神様はその真意をご理解くださっている事でしょう。
この者は家族や大切な人を不幸にしたいわけではなく、本当に強い思いで自慰行為を断ちたかったのだなと。

ですから誓いを破ったことによりご家族や大切な方が不幸になることはないとご安心ください。
それでも不安ならばもう一度神様にお参りして過去の誓いについて謝罪したうえで誓いをし直せばよいでしょう。

なお、ここまでこのようにお答えしましたが私は願えばそれを叶えてくれるような神仏の存在を信じておりません。
私が敬い信仰しているのは「物事は私の願いや思い通りにはならないぞ。全ての物事には原因と結果があるのだぞ。目の前の事実を受け止めなさい。不確かなものに惑わされるな。」という真理に基づいた事実を教えてくださる仏という働きです。

あなたが誓いを破ることは神様でなくあなた自身がご家族や大切な方を悲しませていたかもしれないということです。
現在の生活はいかがでしょうか?落ち着いているのなら周りの方もお幸せになっていることでしょう。そして、自らが誓いを破ったことで周りの方へ不幸が訪れないか心配する心優しいしまうま様ご自身も、現実を受け入れる強さを持ち、幸せな生活を送っていることを念じております。

また何かご相談がありましたらいつでもご利用ください。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

私自身の悩みに真剣に答えてくださり誠にありがとうございます。
ずっと後悔していて頭の中でいつも考えていました。不安と恐怖と後悔でいっぱいになっていました。
けれど、今こうして自分の悩みを聞いていただけたことはとてもありがたく思います。
ありがとうございます。

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