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不幸続きで

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

初めてご相談させていただきます。3年前に下の娘を交通事故でなくしました。そして、昨年、上の娘が妊娠8ヶ月で死産と娘自身も生死のさかいをさまよいました。

しかし、娘は元気になり、再度妊娠をし、先月無事に男の子を出産したのですが、昨日、その男の子も亡くなってしまいました。

四年前に離婚してから、不幸な事ばかりで離婚した事がよくなかったのか、私自身が生きていたら娘は幸せになれないのではないかと考えこむばかりです。

お祓いなどした方がよいのでしょうか?よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

不確かでなく確かなものを依り処になさって下さい。

 ご不幸続きで本当にお辛いことですね…ご心中お察し申し上げます。
 しかし、ご不幸と4年前の離婚の因果関係は科学では証明出来ません。ですから、「関係がある」とも「関係がない」と言えません。しかし逆にどちらかだと「言い切る」ことも出来るのです。
 私達は問題が起こるとその原因を突き止めようとしますが、その原因は自分であっては困るのです。辛いことの原因が自分にあると、自分がその責任を負わなくてはならないからです。
 その点お祓いなどで、原因は「自分以外の何か」と断定してもらえると安心するのです。ただ、もちろん根拠のない安心ですので、「又何か良くないことが起こる」と、「誰かに一言言われる」とまたすぐ不安になってしまいます。
 仏教の因果の道理は科学的にも明快です。一つだけ不思議なのは「私というどうにもならん人間が、お悟りの仏に仕上げて頂く」因果関係ですが、それをこそ、仏様のおすくいと頂き、そのすくいこそが「我の凡夫性、我はなんともならない存在である事実を明らかにして下さっている」のだと頂戴します。
 あなたが生きていたら、娘様が幸せになれないかどうかは坊さんなどに聞かずともすぐわかります。娘様に直接御聞きになれば良いのです。そしてその答えは…もう明らかでしょう。
 どうか、断定の出来ない因果関係に振り回されることなく、断定出来る娘様、ご家族の思いをこそ、しっかり受け止め、人生を生き抜かれますようにお念じ申し上げます。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

早速のご回答ありがとうございます。私よりつらいであろう娘夫婦が私の事を気にかけ気丈にふるまっている姿をみて、また、ご回答くださったご住職さまの言葉をしっかりと胸にきざみ 孫を送ってあげ、前向きに人生を生きたいと思います。ありがとうございました。

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