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嫌なことが立て続けに起こって、心が折れそうです。

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有り難し有り難し 26

母親には幼い頃から「生きている意味がない」「産まなければよかった」「早く死んでしまえ」などと言われ育ち、暗い性格が原因か友達もできず、学生時代はいじめられ、やっとお付き合いできた男性には2年ほどお付き合いした後子供を授かりましたが、堕ろしてくれと言われ未婚の母に。
その後子持ちで再婚しましたが、DVに悩まされる日々。2人目の子供を授かりましたが、暴力は悪化、ギャンブル依存にもなり生活費を貰えずまたもや離婚。
2人の子を養うために必死に頑張りましたが、24歳で卵巣の病気になり不妊治療をしなければ子供が産めない身体に。
26歳で心筋梗塞で倒れ、その後逆流性食道炎で入院。
息子は上の子が喘息と多動性発達障害と診断され通院。
親子で頑張って落ち着きつつある時期に、若くして姉が亡くなりました。
最近では車上荒らしに2回遭い、隣の隣のアパートが火事になりうちも貰い火事で泣く泣く引っ越すことに。引っ越し費用も出ず、半分以上の物は使えなくなり大きな出費に。
他にもまだまだありますが、書ききれないのでこの辺で。

毎年毎年大きな災いがあり、心が折れそうです。
若い頃からずっと死のうと思ったりもしましたが、未遂に終わり、子供が生まれてからは死にたくても可哀想で死ねません。
心をどう強くし、これからの人生立ち向かっていけるのか…
それとも、こんな母親だったら死んでしまった方がいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それでもひたむきに。

はじめまして、ご相談拝読いたしました。

壮絶な人生を送ってこられましたね。幾多の苦難にも腐らず、心を折らず向き合ってこられたのですね。
十分すぎるほどお強い心をお持ちなのではないでしょうか。少しでもさち様が休憩できるような、また、心が安らぐような場に出会われることを切に願います。

さて、仏教的に言えば誠に申し上げにくいのですが、

「頑張っていればいつかいい事がありますよ」
「仏様を信じましょう!幸せがおとずれますよ」

なんていうことは言えないのです。「なんでこの方ばかりこんな目に…」そんな目を覆いたくなる様な現実が、自暴自棄に陥れられるような現実があることも事実でしょう。

それを「運命」と言ってしまえばそれまでです。これまでもこれからも全部決まってしまっているということです。しかし仏教から言えば人生は「縁起」です。物事にはまず原因があり、そこに様々な縁(条件)が働いた上での結果があります。

つまり未来は変えられる(かもしれない)のです。これが生きる希望であり、喜びであるのでしょう。

そしてさらに言えば「こうすればこうなるはずだ」と未来に向けての過程としての今を生きているのでありません。未来はどうなるかわかりません。仏教が見つめるのは正にいま現にこうなっているという「ただ今の現実-果」でしょう。そして私の今(果)があるのは数限りない因縁のおかげだと感謝したり、私の過去の行い(因)が良くなかったから今(果)があるのだと反省したりして、どこまでも今を積み重ねていくのでしょう。
そうして気がつけば思い描いた未来の様になっているかもしれない。それでもそれは私の力だけではなく様々なご縁のおかげでもあるという「お陰様」に感謝する。
一方、思い描いた未来にならなくとも、いただいた現実の中で喜びや幸せをみつけていくこともまた肝要なのでしょう。

お母様からひどい言葉をなげかけられたさち様だからこそ、優しい母の存在のありがたみが分かるのではないですか?あなたがいなくなれば子どもたちはどうなりますか?お子様にはあなたが必要です。
これまでの人生で本当に幸せと思えることはなかったですか?お子様に恵まれたこと、数々の病気を経ても今いのちあることなど数あるはずです。
周りと比べなくてよいのです。あなたの人生の今に幸せを見い出せる心を持って生きていきましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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