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不安を減らす為の心との向き合いかた

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有り難し有り難し 19

こんにちは。何度もお世話になっておりますが、よろしくお願いいたします。

私は、幼い頃から乗り物酔いをする為、あまり遠出をしたことがありません。家族がどこかに出かける時も、いつも留守番をしていました。
小中高での遠足や修学旅行にも苦手意識がすごくあったのですが、不思議とそこは何事もなく楽しく過ごせました。

20代の前半頃までは幼い頃のような不安や苦手意識は減り、遠出の回数もいくらか増えたのですが、ここ数年はまた同じような不安があり今は人の運転だと車で30分とかそれぐらいの距離しか出かけることができません。電車やバスは怖くてもう乗ったことがないです。
出掛けたい、遊びに行きたいという気持ちはあります。でも、酔ったら…と思うと動けないのです。

今日も本当はすごくすごく行きたかったイベントがありました。そこまでは新幹線とバスで3時間以上かかる場所で、特にバスが苦手な私にとって40分乗っているのは不安でしかなく、行きたい、でも怖い…と何度も自分の中でいったり来たりし、最終的に諦めました。

行かない選択をし諦めたのは自分なのに、やっぱり行きたかったな…と思ってしまいます。
でも、それ以上に乗り物に対する不安があります。

乗り物酔い克服には三半規管を鍛えることがありますが、自分の気持ちが特に大きいと書いてありました。
乗り物だけでなく、出かけ先でこうなったらどうしよう…とか起こってもないことに不安になったりもします。

不安を少しでも減らす為に、心とどう向き合っていけばいいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは守られているのです

拝読させて頂きました。大変お悩みなさっていらっしゃるご様子読ませて頂きました。
なかなかその不安に向き合い不安を消すことはむずかしいでしょうか。一度不安に思ってしまうとなかなか抜けないのでしょうね。
生きている中での不安はつきものです。何処にいても何をしていてもどのような災難が私たちをみまうかはわかりません。
それでも私たちは多くの方々に見守られてあまたの生命を頂いて生かされております。誰しもがその生命を与えられて寿命の中で生きているのです。それは間違いなき事実です。
大切なことはいかにその与えられた生命を受け止めて生きるかですね。不安は確かにあります
が、それ以上に生かされていることの有難さにお気づきなさって頂きたいなと思っています。
生かされている有難味や嬉しさは時として大いに不安を解消してくれるのではないでしょうか。
例えばご自分か親しい方のお車での移動はいかがでしょう?無理のない範囲にて辛くなったら合間に休憩しながらではいかがでしょう。
あなたがこれからも多くの皆様に守られて正しく導かれて生き、親しい方々と仲良く充実した毎日を過ごし素敵なご経験をなさって頂きますことを心よりお祈り申し上げます。そしてかげながら応援させていただきますね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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ゆっくりと体質改善を。それが安心につながります。

ご質問、拝読いたしました。お気持ち、お察しいたします。

私もあまり乗り物に強くない体質で、小さい頃はデパートのエレベーターすら乗れませんでした。

おっしゃるとおり、心の持ち方次第で、だいぶ変わってくるとは思います。ですが、いきなり「私は絶対大丈夫!」と自分に言い聞かせるのって、実は大変なことだと思うんですよね。

というわけで、乗り物酔いへの不安を解消するために、おすすめの解決方法をご紹介します。

・下半身や体幹を鍛える
…しっかり地に足がついている感覚がないと(実際ついているかどうかは別として)、本能的に人間は不安になります。また、体幹の筋肉がないと、乗り物の揺れに身体が対応しきれなくなってしまいます。それを補うためには、筋トレや運動などで下半身や体幹を鍛えるのが良いと思います。飛行機のCAさんは、いざという時のために着衣のまま泳げる訓練を受けてらっしゃるそうですが、フライト中の機内でもテキパキ働くことができるのは、その訓練等で培った筋肉のおかげかもしれません。

・呼吸法を学ぶ
…乗り物酔いは、三半規管からの刺激によって自律神経が乱れることから起こります。人間が唯一、自力で自律神経をコントロールできる方法が、「呼吸」なのだそうです。坐禅や読経などでは、深く穏やかな腹式呼吸をするのですが、これは自律神経の調える効果があります。ちなみにポイントは、丹田(おへそのこぶし一つ分下くらい)を意識すること、吸う息よりも吐く息のほうを長くすることです。また、個人的には、丹田呼吸法やヨガの呼吸法なども参考になります。

・その他にも最終手段として、乗り物酔いに効くエッセンシャルオイル(人工香料は避け、天然のミントや柑橘類など)をハンカチに染み込ませたり、リラックスできる音楽(電子音は避け、生演奏や自然な音のものを。個人的にはお腹に響くような、低音が効いている音楽が特におすすめ)を聴くことも、よくやっています。

以上、即効性があるものばかりではないですけれども、どれも私自身が続けていく中で、効果を実感したものばかりです。長くなりましたが、よろしければお試し下さい!

あとは、Azuma様のおっしゃるように、親しい方と、近距離の移動から徐々に慣らしていくのが良さそうです。せっかくご自身にお出かけを楽しみたい気持ちがあるのですから、あせらず気楽に改善していけると良いですね!

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質問者からのお礼

kousyo Kuuyo Azuma様

運転が苦手なのであまりしないのですが、自分の運転だと1時間かかる場所でも大丈夫です。
でも、同じ場所でも姉の運転だとやはり少し違います。
友人の運転も以前までは平気だったのに、ほんの5分乗っただけで酔いぎみになったりしました。思えば車が新しくなり、それに一瞬の不安が出てしまったせいかもしれません。

そして、Azuma様のお言葉で思い出したのですが、私が不安や苦手意識が少なくなった20代前半、自分は生かされているんだ、守られているんだということをよく感じていました。

それにまた気づけるよう、日々意識していきたいです。
そして、少しずつ自分や家族以外の運転に馴れていけるよう、頑張ります。

ご回答、本当にありがとうございました。

妙香様

不安解消の解決方法ありがとうございます。

どれも簡単に試したりやっていけるものだったので、さっそく体幹の鍛え方を調べてやってみました。
前から体幹を鍛えたいなぁと思いながらもそのままだったので、これを機会に実践していきます。

やったからといってすぐに効果があるわけではないかもしれませんが、
これをやったんだ、やってきたんだという安心を得られるよう日々心がけていきたいです。

ご回答、本当にありがとうございました。

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