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強くなりたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

他の方の回答を読んでも心救われています。
毎日「ありがたし」でいっぱいです。

母(実母74歳)は9年前より
血尿があり検査すると腎臓に腫瘍で腎臓を一つ摘出。
数年後 何年も前から気になっていた胸のしこりを
1cm程の切開で切除。
いずれも取り除いた事でその後の癌治療も無く退院。

また数年..今度は膀胱に腫瘍。
膀胱嫡出の可能性まで言われ覚悟して内視鏡手術を終わるのを待っていたら
「内視鏡にあたっただけでポロッと取れたから大丈夫だよ」と、言う事で膀胱を摘出する事無く済みました。

そして、また数年後の先週の金曜日
いつもの膀胱の定期検診に行くと異常なし。
良かったね!とか話しながら帰ってきたものの
3日後の月曜日に
少し話しがあるからと病院から電話があり
早い方がいいね!と予約を入れその日に病院へ。
すると今度は肺。
肺の一部の影が今回は少ーーし濃くなってる様だから 検査してみようかとの事。
その肺の影は7年前からあるもので
泌尿器科の先生は大丈夫かな?とスルーしたのを
他の先生が微妙な変化を指摘して検査する事になったらしいです。
「見つけてもらってありがとう」と先生に言ってきました。
呼吸器科に行き検査の説明を聞きに行くと
とても明るい先生で「濃くはなってるけど7年前からのだから大丈夫だとは思うけどねー」と笑いながら言ってくれたのにはとても救われました。
来月になってたかもしれなかった検査もスムーズに事が運び今週の木曜日になった流れにも感謝しています。
母は「もし悪い結果でももう手術は嫌だなぁ..」「でも、大丈夫って言ってたよね!」と同じ事を繰り返し言ってる毎日です。元気付けようと毎日それに付き合い大丈夫だよ!大丈夫だよ!言ってます。

改めて病の経過を文字にしてみると
母もきっとまたか..って思ってるんだろうなと、
本人がつらく心が折れそうな気持ちも分かります。
結果どころか検査もまだですし
悪い事ばかり考えず良い事を前向きに考えよう!
とは思いたいのですが母も私も心配性....
明るく振る舞ってはいますがツラいです。
胸が痛いです。

母の病に立ち向かう気持ち
私の母を支える気持ち
強く持つにはどうしたらいいのか....
少しでもお言葉を頂きたいと思いました。
長々と読んで頂きありがとうございました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生老病死に向き合っていくことが、私たちの人生

 仏教では、「四苦八苦」という教えを説きます。生老病死という苦は、我々の人生において避けて通れない苦しみです。生きていく中で、誰しもが必ず経験していくことです。生きている限り、向き合っていくしかない「苦」なのです。私自身が苦しんでいる時、世の中の他の人々も何らかの苦しみを抱えています。苦しいのは私だけではない。すぐ隣の人だけでもない。誰もが何らかの「苦」を抱え、苦しい思いをしているのです。
 「苦」から完全に逃れることは出来ません。自分が苦しんでいる時、自分の苦しさを理解してくれる人が側に居てくれると幾らかは安らぐ気持ちになれると思います。苦しんでいる「私」をいたわってくれる人が居る。苦しんでいる「私」に寄り添ってくれる人が居る。そのことによって「苦」を完全になくすことは出来ませんが、生きていく上での支えとなったり励みとなったりします。
 自分自身が「苦」を味わい「苦」を経験したからこそ、我々は他者の「苦」を理解し、他者をいたわり他者の「苦」に寄り添ってあげるべきなのです。「四苦八苦」は慈悲の出発点でもあるのです。

 とは言え、何度も検査と治療を繰り返すとなると、お母さまも礼子さまも「またか。」という気分にはなってしまいますよね。本当におつらいことと思います。

 「人生には誕生というスタートがあり御臨終というゴールがある」という点ではすべての人間は平等です。しかし、体力や健康という面ではすべて平等ではありません。体を鍛え練習を重ね努力したとしても、すべての人がオリンピックに出場できるわけではありません。メダルを獲得できるわけではありません。健康管理に注意することで回避できる病気もありますが、健康管理に努めても病気に罹る時は罹ります。誰しもが限りある人生の旅路を歩き、誰しもが必ず終焉の時を迎えます。若くても高齢でも誰しもが残りの人生を生きているのです。

 まだまだ治療が可能であり、治癒の可能性も高いと思います。今までの治療を通して、健康の有り難さを感じ人生の有限性を実感して来られたことと思います。それだけに、残りの人生をいかに充実させて生きるかを考えましょう。そのことがお母さまにとって、生きていく励みとなり病気に向き合う力になると思います。 

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有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

早い回答有難うございます。
何度も何度も読みました。
凝り固まってる不安や心配の気持ちが
柔らかくなっていく様な気がします。

母にはいたわり寄り添えるの私はもちろんの事
夫婦仲も良いのでいつも父が冗談を言って母を元気づけています。
また、いつも遊びに来てくれる友達にも病の話しをしてきっと何でもないよー!と
言ってもらったりしてる様です。
私にも父や母そして友達達が沢山います。
主人もと言いたいところですが..
夫婦仲の悩みがあり、主人には弱い気持ちは見せられません。
私は何でも無い様に頑張って過ごしています。

それに..そうですよね。
まだ検査結果が出た訳ではなく良くなる余地はもありますね。
不安や悪い考えだけが先走って日々の生活を充実させていくと言う普通の事を
忘れてしまっていました。
今は健康でいるのに勿体ない事ですよね。

気付かされた事が沢山ありました。
有難うございました。

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