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人、1人に嫌われてしまいました。心が苦しいです。

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こんにちは。少しでも誰かに聞いてもらいたくて、ここに質問させてもらいました。よろしくお願いします。

私は、人に運動を教える立場の先生をしています。2ヶ月前、1人の会員様を怒らせてしまい、その方から無視や避けられたり、怖い顔で見られたりするようになり、その方を見るだけでも苦しい状況です。
今ではこちらもその方を好きになれず、心の中で嫌だな。会いたくないなと思ったり、その方がしばらく休んでいると、もう来なくていいのにって考えたりしてしまいます。
そんな自分は最低ですね(>_<)
怒らせてしまった自分か悪いと、こちらに落ち度があるのは自覚していますが、あからさまに嫌う態度をされると、キツイですね‥。私のプログラムはもちろん受けてくれず、私以外のプログラムは受けています。別に気にしなくていいと思うのですが、あぁ、私嫌われてんだなって思って落ち込んでしまいます。

私にはたくさんのファンの方がいて、いつも温かく応援してくださり、元気に頑張れるパワーをもらっています。私の事を嫌いな人がいても、好きな人はいるんだから、その人達のために頑張ろうって、前向きな気持ちで頑張っていましたが、なかなか、気持ちが持ちませんでした。

その方はほぼ毎日ジムに来られるので、必ず顔を合わせます。忘れたくてもその人の事を考えてしまいます。嫌われることがこんなに苦しいなんてはじめて体験しました。

どうにかこの心を軽くするお力を、一言でもよろしくお願いします!!


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

怨憎会苦

仏教では、生きていることをみな「苦」といいます。
(一切皆苦)
四苦八苦という言葉は、もともと仏教用語です。
四苦とは、生老病死の4つです。
誰もが、この苦を逃れることができません。
四苦に、あと4つの苦を付け加えたのが、八苦です。

八苦のうちのひとつに、「怨憎会苦」というのがあります。

これは、人間が生きていると、必ず、嫌いな人やものに出会ってしまうということです。
また、自分を嫌う人にも必ず出会ってしまうということです。

嫌う、嫌われるというのは、人間の根本的な苦悩です。

私の出身校、大谷専修学院(真宗大谷派の坊さん養成学校)のスローガンは「えらばず、きらわず、見捨てず」です。

でも、これは、自分自身が、「えらばず、きらわず、見捨てず」を完全に実行できる存在になれるというわけではありません。
相手を選び、嫌い、見捨てる生き方は、自分を苦しめ、他者を苦しめるということがいいたいのです。
また人間は、自分の都合で、相手を嫌ってしまう、ということがいいたいのです。

嫌うことも、嫌われることも、苦しいのです。
その会員様には、もし可能ならば「ごめんなさい」と言ってみてもよいかもしれません。
それで、関係が改善するかどうかは、私にもわかりません。
が、思い当たる部分があるのなら、「ごめんなさい」と言ってみるのはよいと思います。

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有り難し
おきもち

浄土真宗、真宗大谷派です。
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
生きていれば必ず嫌いな人や自分を嫌う人に出会ってしまうものなんですね。
生きている事が苦。なるほどです。
今はその人に話しかける勇気がないので、機会があれば、謝りたいと思っています。
1つ勉強になりました!ありがとうございます!

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