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人見知りの原因

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人見知りは、愛情不足だから起こる、構いすぎだから、ひとりっこだからママと家で一対一だから、不安が強いから、テレビを見せているから、などなど見聞きしますが、どれも私に当てはまる気がしています…。

でも、愛情不足と構いすぎは真逆で自分でもよくわかりませんが、どちらもあり得ると捉えてしまっています。

ひとりっこだから、私が相手できない時はつまらないだろう。だから、構ってあげなきゃと常にこどもを気にかけて声かけしています。
でも、家事とかあって常にこどもの奴隷のように付き合おうとしていると、イライラしてしまい、それが結局は愛情不足みたくなってるのじゃないか?と。

考えすぎているのはわかるのですが、どれが原因でどうしたら人見知りじゃなくなるのかを追求してしまっています。

性格だよーと言われたら、私がそんな性格に生んでしまったからだ…とまた辛くなり、割りきれません。

人見知りは、今の時期だけだよ。心配いらない。と主人はい言いますが、そう言える根拠は何?とまた追求してしまいます。

周りはたまたまかもしれませんが誰も人見知りしない子供ばかりで、うちだけ私がどうしちゃったから人見知りになってしまったかと苦しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

子は育てるものか、育つものかー様々な因縁の中でー

こんにちは。

もう30歳のおっさんですが未だに人見知りのある私です。
私の人見知りが幾分かマシになったのは社会に出てからですかね~…未だにありますよ。人見知り。

私は先日とある理由から幼少期の発達についての研修を受けていたのですが、人見知りが出たということは子と母のしっかりとした愛着関係が形成された証拠と聞きました。お母さんとお子様の関係ができているからこそお母さん以外の方に対しては人見知りがでるのかもしれません。
気になるのなら育児本等を参照しても良いかもしれませんね。

お子様は何歳でしょうか?意外とお母さんがいない場ではきちんと他者と関わっているかもしれませんよ?
私の妻は幼稚園勤務でしたが、子どもはみんなお母さんに送られてきてお母さんが帰る時に泣くけど、10分20分たつとケロッとして子どもどうしで遊んでいるそうですよ。
お子さんを信頼してみてはいかがでしょうか?

子どもがどう育つかの親との関係。先日の某有名人2世俳優の事件でも話題となりましたね。
誰も犯罪者にしようと育てる親などいないでしょう。それでも犯罪者は生まれます。
親が医者にしようとしたら子はみな医者になるでしょうか。優しい子にしようとしたら優しくなるでしょうか。

もちろん親の影響は大きいでしょうが、子は育てる・育てられるものであると同時に育つものでもあるでしょう。親以外の様々な因縁(環境・条件)の中で育ち、育てられる。
その内容の責任が親に100%あるというのは親の、大人のおごりでしょう。

思い通りにはならないのです。育児も然りです。ましてやこんな性格に生もうなどできるはずもはりません。

私が私の力で生んだわけではなく、様々な因縁の中で生まれたいのち、生かされているいのちであることに気がつくならば、お子様の性格もまた様々な因縁の中でいただいたものであることに気がつくでしょう。
それを親が引き受けられなくてはお子様も受け入れられません。

どうぞ安心して、どのように育とうとも見捨てないぞ、嫌わないぞと仏様のような心でお子様に接してください。

お幸せに。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

真面目すぎるのかもしれません。

そもそも、「人見知りは悪い事だ」という固定観念を外してください。

人見知りでも、立派な大人はたくさんいます。テレビでも、「人見知り芸人」なんていう人たちが、たくさん活躍していますよね。

人見知りの人は、ひょっとすると、自分と向き合う時間が他の人よりも多くなり、芸術性のあるものを産み出す事ができるようになるかもしれません。

子供は、親の影響を、多少なりとも受けながら育つものですが、その中でも一番影響があるのは、親からの愛だと思います。
だから、それを意識するあまり、イライラしてしまっては、本末転倒なのです。

あまり思い詰めすぎず、「良い加減」で
子育てしてみてください。

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浄土宗の佐山と申します。 浄土宗教師の資格を得たあと、10年間のサラリーマン生活ののちに、この羅漢寺にお世話になり、2014年に住職として晋山いたしました。 現在は、「ここより」というサイトの編集長を務めています。 まだまだ悩める道の途中ですが、少しでも皆さまの力となれるよう、がんばります。

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