護摩について
先日、インターネットに、死者の供養の為の護摩や、護摩木に「為○○之霊位」のように、死者の名を書いて奉納することを批判している書き込みを見ました。
そのかたが言うには調伏や増益など5、6種類の護摩の中には死者に関するカテゴリーがないから、と。
匿名掲示板のことですし、そのかたに直接聞こうにも書き込が数年前のものでしたし、素人かプロか、宗派も分からないかたでしたが、やはり護摩木を奉納する時に気になります。
しかし今は「護摩の種類」も参拝者に知らせてるわけではないし、現場でもそんなに気になさらないものでしょうか?
護摩での死者の供養をなさっているお寺には失礼な質問かもしれませんが…
私は宗派問わず参拝いたしますので、護摩祈祷をなさる色んな宗派や寺院のお考えをご教授いただけたら幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ちっふぃー様。
死者の供養の為の護摩や、護摩木に「為○○之霊位」のように、死者の名を書いて奉納することは、本来護摩の其れからは外れます。
護摩は本来祈願の物です。
また、ウィキペディアに依れば、護摩は
「護摩壇に火を点じ、火中に供物を投じ、ついで護摩木を投じて祈願する外護摩と、(2) 自分自身を壇にみたて、仏の智慧の火で自分の心の中にある煩悩や業に火をつけ焼き払う内護摩とがある。
また、その個別の目的によって一般的には次の五種に分類される。
息災法(そくさいほう)…災害のないことを祈るもので、旱魃、強風、洪水、地震、火事をはじめ、個人的な苦難、煩悩も対象。
増益法(そうやくほう)…単に災害を除くだけではなく、積極的に幸福を倍増させる。福徳繁栄を目的とする修法。長寿延命、縁結びもその対象。
調伏法(ちょうぶくほう)…怨敵、魔障を除去する修法。悪行をおさえることが目的であるから、他の修法よりすぐれた阿闍梨がこれを行う。
敬愛法(けいあいほう)…調伏とは逆に、他を敬い愛する平和円満を祈る法。
鉤召法(こうちょうほう)…諸尊・善神・自分の愛する者を召し集めるための修法。」
と有ります通り祈願其れで有り、供養の其れでは有りません。
質問者からのお礼
世尊院 沙門樣 ご丁寧なご回答有り難うございますm(__)m プロのかたにはっきりした回答を頂けて助かりました。