物事を真に受ける性格を改善したいです。
こんばんは。
自己を啓発したいと思い、いつも拝見しています。
気持ちのよくなる回答、ありがとうございます。
今回質問したいのは、私の性格です。
自分にかかってくる物事をいちいち真に受けてしまうことが多く、
疲れてしまうことが多いです。
例えば、仕事など何かで指摘をされるとします。
それに対して、自分の考えを真正面から主張します。
それはそれで悪いことではないかも知れないのですが、
相手にも言い分があるので、余計な衝突の元になると思います。
(現になることがあります)
せめて自分への意見をうまくかわせば、
自分もストレスを感じることがなく、
いい解決方法も見つかるかも知れないのですが、
なかなかうまくいきません。
物事のうまい受け流し方法などございませしたら、その秘訣を教えてほしいです。
(失礼な言い方に聞こえましたらすみません)
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分という生き物を見つめる眼
Pre様
こんにちは。拝見いたしました。
物事をいちいち真に受けてしまうことが多い性格で疲れてしまうことがあったり、自分の考えを主張することで衝突してしまうことがあるとのことですね。
自分に正直であることはご本人も承知のとおり私も長所だと思います。ただそれを主張する時に「私はこう思います」という自分のメッセージとして伝えるのか「こう思うべき」という相手へのメッセージとして伝えるのかで印象は変わってきますね。「~するべき」というのは自分の中でいつの間にか設定してしまったルールであり、それで自分や他人を裁いてしまうようになると最終的に疲れてしまうと思います。
聖徳太子は「自分が正しく相手が間違っているのではない。相手が正しく自分が間違っているのでもない。どちらも正しく、また間違えることのある「ただの人間同士である」」というような事を仰っています。「どちらが正解か」という対立思考に陥れば自分を苦しめることになりますね。
さて、ではどうするかですが、「主観」「客観」のほかに「俯瞰」が大事かと思います。イメージとしては自分を別の場所から見続ける目線ですね。幽体離脱して見ているというイメージでしょうか。
日々の生活の中で自分の行動や思いを「実況中継」するようにしてみてください。「preは今歩いています」とか「一口目を食べています」「電話をかけようとしています」という具合に自分を客観的に実況してください。注意するのは良い悪いの評価はしないことです。ただただ実況し続ける。「怒っているようです」「傷ついています」「この野郎!と思っています」
自身を見つめるもう一つの目線を感じながら生活すれば、職場の自分の役割の視野も広がりますし、真に受けるまでのワンクッションも出来るのではないかと思います。
どうぞ日々の「当たり前」への感謝を忘れずに。
合掌
相手に花を持たせる
自分が正しいことを主張したい気持ちは誰でもあります。
しかし、トラブルを避けたいということなら、相手を立てて花をもたせる方が良いですよね。
そのような場合で、心の中で、「欲・怒り・怠け・プライドは煩悩だ」と念じてみてはどうでしょうか。
言い返したい欲、言われて腹が立つ怒り、上手く解決するための努力を惜しむ怠け、自分を主張したいプライド、これらは煩悩です。
煩悩は、悩み苦しみの原因です。
しかし、欲・怒り・怠け・プライドは、自分にも、相手にも、誰にでもあります。
自分の欲・怒り・怠け・プライドには気をつけて、
他人の欲・怒り・怠け・プライドには慈しみをもって、
一呼吸おいてから発言することが賢明でしょうね。
難しいですけどね。
難しいからこそ、それは「修行」になるのです。
質問者からのお礼
願誉浄史様
この度は、私の質問にご回答いただき、誠にありがとうございました。
相手の言動に慈しみを持って接する、なかなかその時点では難しいのですが、
今回いただいた言葉を思い出して、一呼吸置いてみることにします。
すぐに対応しなければ、と思うところがあるので、うまくいかないのかも知れません。
少し考える時間を作ってみます。
自分が楽になるためにも、日々修行ですね。
ありがとうございます。
けんじゅ様
ご回答ありがとうございました。
確かに「~すべきである」という思いが強くあるのだと思います。
自分で決めたルール=世間の常識のような考えがどこかにあるのかも知れません。
私にも私の考えがあるように、それぞれの人にそれぞれの考えがある、ということを
心に取り込むようにします。
それから、「俯瞰」という視点は初めて聞きました。
自分と他人の間にクッションがあると、冷静に考える時間が出来そうです。
実践してみます。
実生活で試みられる解決法を教えていただいき、大変嬉しく思います。
ありがとうございました。