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私の息子。何故か虐められる

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こんにちは。よろしくお願いします。
小4の息子の事で悩み疲れております。息子は、何故か1年生の時から友達に恵まれておりません。親友と思っていた友達から次々と裏切られ今では「ママ、いっておくけど俺は友達が大嫌いだから」と断言しています。
これを聞いたら皆様は「そんな事言わせない様に説得すればいいじゃない。子供なんだから、そんな事はよくあるある」と言うでしょう。
けれども、人はそれぞれ考えがあり1人1人受け取り方があると思います。人様が言う事、考えている事はもちろん私は全てやってまいりましたし息子に話しもしてきました。人間は素晴らしいんだよ。人は1人じゃ生きていけないんだよ。今は集団行動を学んでいるんだよ。あなたは決して1人じゃないよ。などなど言ってきました。
でも、息子が色んな経験をしてきて出した結果が「変な事に巻き込まれるなら1人でいい」です。それは、それで私は良いと思います。その結果について、とやかく言うつもりはありません。
そして、今回息子がクラスの男子全員と女子の一部に毎日ひどい事を言われている。と教えてくれました。もちろん私は良い気持ちになりません。息子に「嫌じゃないの?」と聞くと「全然!構ってないよ。」と。本心ではないかもしれません。でも、毎日一緒にいる私は「あっ!気付いてないんだ。」と思いました。息子の話しばかりを私は聞いているので、もしかしたら息子も悪い事をしているのかもしれません。
でも、「馬鹿で阿呆でクソの腐った玉ねぎ」と言うのは許せません。もっと言われてるとの話しです。
でも、考えてみれば今までも皆に何かしら言われています。
何故なんだろ?どうしてなんだろ?そして、毎回暴言を吐いた子が大勢友達が出来、言われた方は1人です。必ず!必ずです!何で?何で?ツバを吐かれても、ガマンするのは毎回息子。そりゃ、友達嫌いにもなるよね。もう私は、「それでも、友達って素晴らしいんだよ」とは言えません。
息子は「俺が1番信頼して信用してるのはママしかいない。いつも側に居て一緒に泣いて一緒に考えてくれるから」と言ってくれる息子に胸がつまります。今も涙が止まりません。
そんな息子に何て声をかけたらいいのだろ?何故毎回息子なんだろ?本当に私が変わってあげたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それでも「共に」-「正しい教え」に学ぶ-

これまでのご質問を全て拝読させていただきました。
まず間違いなく言えることは、お子様にとって一番信用しているあなたが味方であり、これからも側に居て一緒に泣いて一緒に考る事でしょう。

そして、親として「正しいこと」を伝えなければなりません。
しかし、やっかいなのは仏教的に言えば「私たちは何が正しいのかなどわからない存在」だと言うことです。

であるからこそ、私が私の思いで私を見るのでなく、客観的な目で私を見なければいけません。そしてお子様もみてあげなければいけません。
(私たちは「正しい教え」として、仏教という仏様の客観的な正しい目で私を学びます)

今、客観的なのは誰か?担任の先生ではありませんか?クラスでのお子様の様子はお聞きになりましたか?先生の話をあなたの思いで聞くのではなく、自らの思いを差し挟むことなく「ただ聞く」ことはできていますか?

それでお子様にはなんの見直すべき点がないのであれば、それこそあなたが必死で守らなければなりません。
そしてもし見直す点があったとしても、では「いじめられても仕方がない」ということにはなりません。ダメなものはダメ。いじめはダメです。
しかし、大人の世界でもいじめがあるこの世の中、子どもの世界ではいじめということが悲しいかな当然の様に起こってしまっています。

そのイジメに対し、怒りや怨みで返せば負の連鎖は終わりません。だからこそ正しいことを学び、イジメがあることを嘆き悲しみ懺悔しなければなりません。それは理不尽に聞こえるかもしれませんがイジメる方も、イジメられる方も「共に」学ばなければならないのだと思います。

さて、過去の質問ではご家族同士での暴言について、お子様の前でのご家族からあなたへの暴言について、あなたからお子様への暴言についてのご相談がございました。

子は親を見ています。親を見て育ちます。

今、暴言という負の連鎖はご家庭の中で断てていますか?

客観的に周りの意見を「聞き」、正しい目でものを「見る」、そして今こそ「正しいこと」を学ばなければなりません。
今だからこそ「それでも共に」ということを教えていただきたい。あなたがお子様の誰よりの味方として「共に」あるように、「あなたも誰かの支えに」ということを教えてください。
そのためにあなたがまず「正しい教え」に学んでください。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

お忙しい中の有難いお言葉感謝いたします。
共に学ぶという事。深く勉強させていただきました。そして、客観的に周りの意見を聞き正しい物を見る判断する。お言葉の通りです。心に響きました。響いただけにするのでは無く、肝に命じて考えていきます。
因みに昨日クラスの先生にはご報告いたしました。が、何の連絡もありません。
これからも親子で一緒に悩み考え解決していきたと思います。そして、有難いお言葉を胸に頑張っていきます。
本当にありがとうございました。

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