ダメ人間に喝を入れて下さい。
ダメ人間になってしまったので、喝を入れて頂きたく、ご相談します。
私は来春就職を控えた大学院生です。ここ2ヵ月、研究室を休んでばかりです。(5日の平日のうち2~3日休むような。)
休んで何をしているかというと、ベッドに寝てスマホで2ちゃんねるまとめを見ています。
ダメなことをしているなぁ、こんなグズ就職しても働けないぞ、と自己を律しようとするのですが、どうしても立って着替えて普通に大学に行くことが出来ません。
私は元々不眠症で体調が一定ではなく、度々(月に3~4回)研究室を休んでいたのですが、不眠症が治った今もその頃のような『病気だから仕方がないんだ、自分に味方してやれるのは自分だけ、身体を休ませよう』という説得を自分にしてしまっているのが一因にあります。
これは、身体が辛い時には正しかったと思いますが、今は全く不適切です。
が、習慣として身に付いてしまったのか、起きようとするとき『この眠気を手放していいのか?身体が欲しているから眠気があるんだ!寝た方がいい!』という思考回路が働き、二度寝してしまいます。休んだら研究室の皆に軽蔑される、と自分を叱咤してみても、『健康で生きてきた人に何がわかる!批判されても構うな!』と思ってしまいます。
重ねて書きますが、上記の思考回路は、既に健康体になった(と思う。まだ薬は飲んでいるが、寝る時に薬を飲む以外は全く普通の人と同じ)私には、グズ行為をうながすものにしかなりません。
頭ではそれがわかっているのに、心の奥に『この眠りの幸せを享受せよ』『就職が決まって、何年ぶりかに心やすらぐ時期を得たのだから、目一杯享受すべきだ』というものが根強くあります。
(私はいじめをきっかけに高校にまともに通えなくなり、レベルの低い大学に嫌々入った所から奮起して勉強し、レベルの高い院に入り、大手企業の内定を得るまで就活を頑張って今がある、という感じです。その間も結構さぼっていましたが、ここまでではありませんでした。)
とはいえ、同じぐらい頑張ったはずの同級生達が真面目に研究室に行っているのに、私だけ休んでいるのはおかしな話です。
また、休んでばかりの自分が情けないのもあります。研究が進まないと卒業も危うくなりますし。
自分に言い訳をする思考回路が出来てしまっている私に、そんな回路を破壊する喝を入れて頂けませんか?
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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カッコつけなくていい
全力でダラダラしてはどうですか?
他人に無理やり喝を入れられてどうにかなるならもうなっていますよ。
現にあなたは就活の時は頑張れた、院の試験だって頑張れたわけです。卒業が危うくなるくらい休んだらきっと立ち上がるでしょう。
他人と比べなくていいのです。道徳的に優れているとか、世間的な人間性の評価がどうとか、周りはきちんとしているのに自分はダメだとか別に仏教的に言えば大した問題じゃないでしょう。
あなたがあなたのいのちを喜べているか、あなたを成り立たせているご縁を喜べているかどうかです。
それが浮気とか不倫とかあまりにも他人をも苦しめているならば喝を入れさせていただこうとも思いますが、休むくらいいいじゃありませんか。
あなたの研究が進まないことで他人にも迷惑をかけているならば何らかのケアをしてください。自分の責任で済むなら自分に言い訳せず全力で休んだらいいのです。
都合のいいご縁だけを受け入れ、なんだかカッコ悪いご縁を卑下することはありません。
あなたがあなたの力だけで休んでいるのではないのです。休ませていただけるご縁がととのって休んでいるのです。何がおかしな事がありますか。それもよしです。
休んでいることが本当に情けなくなって、辛くなって嫌になったら、研究室にいくご縁もととのうでしょう。
楽な事としたい事は違うものです。楽なだけで本当はこうしたいんじゃない、本当はこうしたい、ただそれはしんどいから逃げてしまうということもあるでしょう。ただそれもご縁です。
今はカッコつけて言い訳しなくていいです。自分を責めなくていいのです。休めるご縁を喜び全身で享受してください。
あなたは明日の朝、自分の力で目が開くのですか?目は覚ますものでなく覚めるものです。今日もたまたま目が開いてくださったのです。さあ休めることを喜びましょう。
クズでもグズでもけっこうけっこう。あなたの力でグズしているわけじゃないのです。グズ行為もさせていただいているのです。なんと有り難いことでしょう。
さて、明日の朝、目が覚めてもしも研究室に行く気になったら、それもご縁。喜び勇んで一歩を進めてください。
モーニングコール
研究室の人や友人にモーニングコールをしてもらいましょう。
少し強めの言葉で起こしてくれ、と頼んでください。
一人ではなかなか難しいですか、他の人の協力を得て乗り越えてください。
研究も仕事もチームワークですよ。