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中絶したくありません

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いま妊娠9週目です。4人目の妊娠で、まわりに反対されています。今日は、義理の母に、「この子は不幸をもたらす子だ!」とまで言われました。理由は、すでにいる三人(すべて男児の保育園児。1人はアスペルガーあり。)に手がかかること、自分もできる協力には限界があること、夫(義理の母にとっての息子)が4人目にとても消極的で現実的には難しいと考えていること、などです。経済的には全く問題はありません。私の親は、産んだら私にまた負担がかかるから賛成はできない、というスタンスです。つわりで吐きまくる中、ストレスと味方がいない辛さ、中絶のことを考えただけで涙が止まりません。いま目の前にいる三人のこどもたちも、おなかの中で確かに生きている小さな命も、私にとって大切なこども、大切ないのちに変わりありません。このような状態で中絶をすることが、本当に正しいのでしょうか??特別養子縁組なども考えています。養子に出すことはかわいそうなことでしょうか?殺してしまうくらいなら、産まれるまでお腹の中で大切に育てて、その後、赤ちゃんを望む誰かを幸せにできるかもしれない、と考えています。不幸をもたらすいのちなんて、産まれたらいけないいのちなんてないと思いたいです。いかがでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「授かった」いのちは生きたいと願っている

妊娠おめでとうございます。どんな状況であれ、一つのいのちを授かるということは「おめでたい」そして「有り難い」出来事でありましょう。
おっしゃるとおり生まれたらいけないいのちなんてありません。そう思うのは今すでに生まれているものたちの都合でしょう。不幸をもたらすために生まれてくるいのちなどありません。そこに不幸を感じるのはやはり感じる側に問題があるのではないでしょうか。

さて、落ち着いて一緒に考えましょうね。

いったいご主人は何をしているのでしょう。一番支えなければならない立場だと思うのですが…。
生まれてくる子どもにとっては、やはり実の母親のもとで生きていくことが一番なのでしょう。まずはそちらについてできるだけ考えてみましょう。今いるお子様が保育園児なら共働きでしょうか?経済的に可能であれば、あなたが仕事をやめて育てるということは難しいでしょうか。それでもすでに手一杯という感じでしょうか。
いずれにしてもご主人の理解と協力がなければ難しいのかもしれませんね。しかし、大家族のTVに見られる方々のように実際に育ててきた方がいるのも事実です。親が心配する以上に子は育っていくものなのかもしれません。昔は誰も子だくさんでしたしね。

色々検討した結果、どうしても力及ばず特別養子縁組をたよるということも一つの道ではあるでしょう。
その場合、生まれてくる子には自らの出生の情報を知る権利がありますので、いつか連絡があるかもしれませんし、訪ねてくることもあるかもしれません。理解を得られなくとも、あるいは恨まれようがきちんと受け止め、なぜそうしたのかを説明する覚悟は必要であるでしょう。
ご存知とは思いますが、お住まいの地域は特別養子縁組に積極的な地域と聞いていますし、全国には支援する団体もたくさんあります。

http://happy-yurikago.net/

言うまでもなくいのちは「作るもの」でなく「授かるもの」。望まない妊娠をする方もいれば、望んでも授からない夫婦もいます。のんぷ様のようにご本人には育てる意思があっても周りの状況がそれを歓迎しないという場合もあるでしょう。各支援団体は様々な状況のサポート経験があることと思います。

一度連絡し相談してみる事でも道は開けるかもしれません。私としてはのんぷ様のご決断を応援します。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

吉武文法さま あたたかいお言葉を、ありがとうございました。まるで中絶を拒む私が悪者であるかのように義母から責められ、夫も、四人目は無理だ、の一点張り、私も体調も精神的にも崩れかけていたので、本当に救われた気持ちになりました。夫が精神的に落ち着いたところで、二人でゆっくり何度も話し合い、中絶はしない方向でまとまりました。もちろんできるだけ他の三人のこどもたちと一緒に、私たちの元で育てていきたいですが、もし本当に難しいのであれば、養子に出すということも選択肢の1つに入れています。それでも、授かった、大切な小さな命を今後も大事にお腹の中で守っていけることに、とにかくホッとしています。ここで相談させてもらってよかったです。本当にありがとうございました。

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