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頑張る気のない子供

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芸術系大学を中退し、来年の春の受験に向けて浪人生となる子供の事でアドバイスをお願いします。

大学を受験するにあたり、その理由が、就職するのに高卒より大卒の方が給料が良いからと言う理由だけで、《その事についてもそんな事は、いちがいに言えないと話しても聞く耳がありません。》勉強する気も殆どなく、高校時代も音楽ばかりしていたので、学力もないのに今の学力で行ける大学に入れば、あまり頑張らなくても楽に大学で過ごせる、
そんな大学を卒業した人でも何らか就職はしているではないかと。親が、就職に少しでも良い様にと一つでも上に向けて今から頑張ってと話しても聞き入れません。

前の相談へのアドバイスから親のエゴを押し付けない様に、本人の意見を尊重しないとと話しを良く聞いてやり、小言を言わない様にしています。いろんな事を自分で考えなさいと話した結果がこれです。

一人暮らしをしていたのをやめたのも身の回りのことや、生活費のやりくりに疲れた様子です。
あんなに一人暮らしをさせて欲しいと希望し、子供三人で決して楽ではない家計の中で希望を叶えてやり、学費の高い希望の大学にも入れたのに簡単に辞めて、今度は、殆ど遊び目的での大学への進学希望、親は、どこまで子どもの意見を尊重してやらないといけないのでしょうか?

下には、双子の小6がいます。
その子たちにも学費を残してやらないといけません。
どうしたら良いでしょうか?
私自身は、転職に向けての資格試験の勉強と、仕事と家事で必死の毎日を送っています。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

楽をして儲かる世界は詐欺の世界だけです

私は、あなたのお子さんは別に大学へ行かなくてもいいと思います。その第一の理由は、その人が楽をして入れる大学は、その人を堕落させるだけだからです。(*大学の善し悪しをいっているのではありません。誤解なきように。)また、大卒ならば高卒よりも給料がよいところに就職できる、というのも幻想だからです。今や大学は全入時代です。(これは20年前とは明らかに違いますね。)誰でも大学に入れる時代です。ただし、どの大学でもよければとの条件付きですが。そのような現状ですので、大卒者は増えたが、そのために大卒という資格だけでは就職できず(もちろん、大卒は立派な資格です)、バイト生活で職を探している人もいます。
ところで、誰でも大学に入れる時代にはなりましたが、大学に行けば学費は少なくとも4年間かかります。その学費分を稼ぐには、大卒で何年かかるのでしょうか。この場合、生活費等を除いた貯金できる金額です。(大学に進学してもしなくても、生活費はかかるわけですから。)一度、試算してみることをオススメします。昔(20年くらい前ですが)私が聞いたところによると、職業にもよるでしょうが、40代半ばくらいになってやっと大卒が高卒を上回る、ということです。
さて、そうはいってもあなたのお子さんは大学に進学したい、ということであれば、学費は息子さんに払わせたらどうですか。少なくとも、今現在、受験勉強をしていないのであれば、バイトをさせて、そのバイト代は学費に充てる、ということぐらいさせないと駄目でしょう。楽をして儲かる話は詐欺の世界だけです。
私の考えに賛同していただけるのでしたら、これらの話を是非、お子さんにしてあげてください。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

本人が道を誤れば本人が一番分かる

親に依存することでは子供は「親からもらえばいい」としか発想が生まれませんので、自分で生み出そうとはしなくなります。
ですから、家の経済事情を明かせるところまで明かして、自分のアタマで考えて稼ぐことを考えさせることです。
もう、そろそろ遊んでばかりはいられない、自立しなければならないのか、という事を、親からの説明ではなく、事実をつきつけて本人が痛感しないと人間変わりません。
時には、注意ではなく、本当に懇願、頼むことです。

Q今度は、殆ど遊び目的での大学への進学希望、親は、どこまで子どもの意見を尊重してやらないといけないのでしょうか?
➡ それは、尊重ではなく、子供のわがままを聞いてやったと言うだけのことです。
親が子供のわがままに加担しているという図式だからこそ子供さんは、一生甘ったれで成長しません。親御さんが間接的に、加担しているのです。
子供がかわいくて仕方なかったにせよ、本当にかわいいと思うならば、楽をさせてダメ人間の道を歩ませるのではなく、これじゃダメだ、このままじゃイカン、と思わせないと、人間かわりません。
質問者様ご自身も、まず子煩悩からの解放を求めるべく、子離れの覚悟をなさることです。
子煩悩とは、文字通り、お子さんに対する思いで煩い悩むことです。
何故煩い悩むのでしょうか。
こうさせたい、という思いが先立っているからではないでしょうか。 
親の義務もそろそろ卒業です。
期限付きで、送り出す気持ちで、ちょっとだけ巣立ちの支援をする程度にとどめるべきであるかと思います。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

ありのままを話し、家族会議の場を設けては?

家計の状況・これまでの思い・今後の見通し、ありのままを話し、旦那様も交え家族会議の場を設けてはどうでしょうか?

そのうえで息子さん自身はどうしたいのか?

たにやまさん、ご主人さまはどうしたいのか?

意見を聞いてみてはどうでしょうか⁇

息子さんが本当に進学したいなら奨学金、自分で学費を稼ぐ手段もあるでしょう・・・。

息子さんの話を聞いたうえで、たにやまさんご夫婦が息子さんをこれからも金銭的な援助をしたいのか?出来るのか?を息子さんに伝えてはどうでしょうか?

おそらく・・・ご夫妻の意見・家計の状況をしっかりと伝えて、息子さんに考えてもらうのが解決の一歩だと思います!

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大本山總持寺安居ののち、松岩寺副住職となる。テレビ朝日系お坊さんバラエティー番組ぶっちゃけ寺出演経験。著書:最高のお葬式・最高のご供養(ベストブック社)地元紙・業界誌に執筆・投稿・取材等。ファイナンシャルプランナー・終活カウンセラー上級・お墓ディレクター2級などを保有。「どんな供養の悩みも解決出来る僧侶」を目指し気仙沼を中心に活動中 松岩寺公式ページ https://bk3027o.wixsite.com/kesennuma

バイトすることを条件に

私が大学時代に、勉学やサークル活動とともに人生の役に立ったのは、アルバイトの経験でした。
アルバイトで接客をしていたことが、就職活動にも自信になりました。
人生経験として大学生活で得るものもあります。
だから、できることなら進学したほうがいいでしょう。
学費の心配もあるし、アルバイトをすることを条件にしたほうがよいと思います。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
主人を交えては、相談済みです。

ただし、経済的な面を申しますと、前の音大に行かせ、下宿もと言う事で、奨学金も借り、バイトももちろんと相談していましたが、辞めて
今回は、下宿しないで一般大学希望なので、学費も正直なところ半分ですみます。
その点もあるので息子的には、学費が安くて済むと考えてるようで、親的にも奨学金も借りてまでと言えずにいます。

主人も私の意見とは同様で、勉強を全然していない今の学力にあった大学に進学するのではなく、今から受験までの日を努力して大学を受けて欲しい。
息子は、学力の低いところに行けば勉強しないで進級、卒業も出来るだろうといいます。
進学とは、勉強を進める事ではないでしょうか?
私自身、経済的な理由もありましたが、これ以上進学する希望もなかったので高卒で働きましたので、遊びに行く前提で進学する息子に理解を示せません。

私達が、その様に意見すると、20年前の発想だと反論します。

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