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『本家』『分家』とは?

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有り難し有り難し 13

私の実家はあるお寺の檀家です。
私の父は三人兄弟の末っ子ですが家を継ぎ同時に本家の墓も継ぎました。
長男(私にとって伯父。仮Aさん)、次兄(こちらも伯父。仮にBさん。Bさんは自分の墓をすでに購入済み)は家を出てそれぞれ家庭を持ちました。
私は女の一人っ子ですが嫁に行き、本家を継ぐことはなくなりました。

そうこうしているうちに父の長兄夫妻が突然亡くなり、続けて父も亡くなりました。
A伯父夫妻はあまりに突然亡くなったのでお墓の用意がなく、『お墓が決まるまで』というA伯父さんの息子(私の従兄)との約束で本家の墓に遺骨を仮安置しました。
この約束はお寺さんもB伯父さんも了承済です。
この時、父はすでに病床にあり、この直後父も亡くなりました。

今回お尋ねしたいのは『本家』『分家』とは?というものです。

この話し合いの時、A伯父さんの息子から『〇〇家の名前をこれからも引き継いでいけるのは自分』と言われました。
この時、本家の墓を管理しているのは父で、父が亡くなったら母、そのあとは私が墓を引き継ぐつもりでいましたので、従兄の発言は一蹴していました。

あれから数年経ちますが、従兄は伯父夫妻のお骨を本家の墓から出す気配はありません。
先日、お寺へ行った時、お坊さんから『お母さんから娘へ早く管理者継承の手続きをしなさい。そうしないとA従兄に墓を取られちゃうよ』と言われました。この『取られちゃう』が心に引っかかっていて、知り合いの年配の方に相談したところ、
お墓は「〇〇家の墓」という男系のもの。
父が亡くなった時点でうちが『分家』、
A伯父の息子が『本家』となるといわれました。
お寺から母→私へ管理者の継承を勧められて管理者が私に移っても私の一家(私や私の夫や子ども)がその墓に入れるわけではない。それが菩提寺と檀家というもの、と言われました。

父が亡くなった時点でうちが『分家』になるのですか?あの時、お坊さんに『取られる』と言われたのはこういうことなんでしょうか?

母娘とも以前から菩提寺に少々不信感があり、従兄との揉め事ももうたくさん。もしうちが『分家』になるのでしたらお墓の権利をA従兄に譲り、父のお骨を出したいと思っています。
B伯父さんに間に入ってもらいたいですが・・・少し認知症気味で、ちょっと難しいかも、です。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

古い風習です

本家や分家というのは昔の風習であります。
仏教としては何の意味もありません。
みんな一緒に納骨すればいいのです。
管理する意思があるなら、誰が管理してもいいのです。
争う事自体が仏道に反してしまいます。

もし従兄さんが管理するとして、あなた達の納骨を従兄さんが拒むなら、お父さんの遺骨を出してもらい、他所に納骨しましょう。

もしあなた達の納骨を従兄さんが認めるなら、一緒に入ればいいのです。

もしあなたが管理するなら、もし従兄さん達が自分達も納骨したいと言えば、従兄さん達の納骨を認めてあげてください。

なお、墓を管理すると管理費の支払いや掃除などが定期的に必要になる場合があります。ですから、昔はお金を管理している家の男主人が代々管理してきました。そのため本家や分家という風習が生まれました。
しかし、今は女性も働く時代ですからね、そのような風習に拘らなくていいと思いますよ。

一番大切なのは亡くなった人を供養し、生前にいただいた恩に感謝し、親族仲良く助け合って生きることです。それが一番の先祖供養です。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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ご先祖様達が本当に望むことは何でしょうか?

拝読させて頂きました。私のお寺は栃木県佐野市ですが、そこまでもはや厳密に本家分家の扱いはなくなってきていますね。
お墓を取られてしまうとのことですが、もう一度しっかりとご住職様からご説明を受けた方が宜しいと思います。少なくともあなたにこれから墓地を管理する権利も義務も発生しますでしょうからね。
できるならば遺言書によってて明文化しておいた方が良いと思います。
しかしご先祖様達が本当に望まれることはあなた方子孫の皆様が共に助け合いながらご供養してみんな仲良くなさっていくことです。
ですからよくよくご親族皆様で相談なさりみんなでお墓を守っていかれることが私は望ましいと思います。
どうか皆様で奪い合うのではなく共に助け合いながらご供養なさって頂きます様にご相談してみてはいかがでしょう。
そしてお寺のご住職様にもご相談なさってくださいね。

皆様がこれからも仲良く助け合いながら皆お健やかに生活なさり、力を合わせてご先祖様達を心込めてご供養なさって頂きます様にお願い申し上げます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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