お寺さん(菩提寺)を変えることは出来るでしょうか
今年の半ばに主人が亡くなり、浄土真宗東本願寺大谷派のお寺で、亡夫の法要等をお世話になっています。
そのお寺さんとは、亡き主人の父からのお付き合いで、
親子様で営んでおられ、ご親切で丁寧ないいお寺さんです。
諸処の事情があり、今後は義実家と縁戚関係を継続する事は難しいです。亡夫との間に子どもはいないので、義実家とは縁を解消して戸籍も抜き、自分のみの戸籍を取得する意向です。
現在、義実家と当方同じお寺さんで月参りをして頂いている状況ですが、今後義実家と縁戚解消をすることで、その後も同じお寺さんで当方の法要や月参りをして頂くのも気が引けます。
こういった場合、お寺さんを変えることは出来るのでしょうか?
亡夫もそのお寺さんとは懇意にしていましたので、変える必要は無いのかもしれませんが、
縁戚を切ることで私の気持ち的なものとして、義実家と同じお寺さんでお世話になることが心辛く思っています。
同じお坊様の立場として、こういった事情の場合、どう対処したほうがいいのでしょうか?
よろしくアドバイス頂けると有り難く思います。
※現在、弁護士さんに委任し、義実家と主人の遺産分割協議を行っており、諸処の手続きが済み次第の解消です。
来年半ばが1周忌です。弁護士さんと相談の上になりますがその前後で解消を考えています。
※主人のお骨は義実家のお墓・大谷祖廟に納骨済み、私の手元と3つに分骨してあります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
菩提寺へお伝え下さいね。
初めまして、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の藤波と申します。
最近、御夫君を亡くされたとのこと、お寂しいことと拝察致します。そんな中での財産分与の手続き等、大変でありましょう………。
さて、御質問に関しまして、ごく簡単に整理致しますと、旧姓に戻られるとのことですね。御夫君の御実家とも、縁戚関係が解かれるのであるならば、御夫君御実家のお手次寺(菩提寺)さまを変えられるのも、特に問題なかろうかと思います。
ただ、御縁を離れられる時、お手次寺には、一言その趣旨をお伝えされたらよろしいかと思います。お手次寺も貴女の御意思は尊重されると拝察致します。
諸事大変かとは存じ上げますが、くれぐれも体調など崩されませんよう………。
去るものは追わず、来るものは拒まず。
真宗大谷派の者です。
最初に一言
『真宗ではお寺を変えたから祟られたり、不幸なことが起こったりすることは絶対に無いです!』
私のところにも同様の相談が時々寄せられてきます。
離れると言うのであれば、私としては一言あっても、無くても良いかな。
ストレートに親戚関係を解消すると言われれば納得しやすいですね。
そのまま連絡が途絶えてご縁が切れてしまうお家も普通にあります。
お手次寺がそこを汲み取ってくれて配慮してくれるのが一番良いのですが・・・。
正直な話、寺院の中には良い顔をしない所もあると聞きます。
住職の性格と話の切り出し方によっては不快な思いをすることがあるかもしれませんが、
投稿内容では良いお寺さんのようなので、お気になさる必要はなさそうですね。
日本は信仰の自由があるだけでなく、人間の心は自由なものであっていいと思います。
良い関係が築けていると言うことなので、余計に後ろめたさがあるのかもしれません。
後ろめたさを感じるほど良いお寺なら勿体ないとも言えるかも。
事情を汲み取って頂けるのなら、ご縁のあった御寺院も選択肢の一つとなるでしょう。
ここで忘れてはいけないことは、質問者様の心が折り合いがつくか、納得できるのか、なのです。
離れるにしても、留まるにしても、他人の意見やお寺に縛られてご自身の望まない方向に進んで
苦しんでしまっては本末転倒です。
『ハスノハで中根(私です)にこう言われたからこうしました』
『住職に怒られそうだからこうしました』ではなく
『私が(他人の意見を参考にしたとしても)納得して出した結論だからこうしました』でよろしいかと思います。
特に『真宗ではお寺を変えたから祟られたり、不幸なことが起こったりすることは絶対に無いです!』
大事なことなので二回言いました。
ちなみに私のお寺は『去るものは追わず、来るものは拒まず』で良いと思っています。
(あ、もちろん出戻りも歓迎です)
追記
離れる寺院には一言あると親切でしょう。
その際にそこの寺院がお仲間を紹介してくださるのが一番ベストなのですが
難しいかもしれません。
字数制限であまり書けませんが、同宗派でも寺院によって習慣が微妙に
違ったりします。それをむやみに押し付けてくる所は要注意だと思います。
正式な作法であれば受け入れてほしいのですが、一番はお気持ちだと考えます。
離檀の意志だけ手紙で菩提寺に出しましょう。
seroriさん、こんにちは。
現在の菩提寺を離檀、退会したいのですね。その菩提寺の境内地にお墓がなければ簡単です。離檀の意志を菩提寺さんに示せばいいだけです。でもなかなか言いづらければ手紙でいいのです。一番お寺として困るのは連絡をくれないこと。連絡をくれないと棚行や法事などに連絡や予定を組んでしまいます。
今は信教の自由が認めれれていますので、自分の意志で退会ができます。そろそろお寺さんもそのような現状は認識していますので、無理にはとめないと思います。ただし退会すると当然いままでのお付き合いはなくなるので、それは理解しておいてください。たとえば地域行事だと思って参加していた行事がお寺の行事だったということは結構あります。子どもがいるなどすると自分の家の子どもだけ参加できないようなことも聞いています。その点だけご注意してください。
合掌
質問者からのお礼
早速のアドバイス、誠に有り難く拝見いたしました。
>お手次寺も貴女の御意思は尊重されると拝察致します
と仰って下さり、気持ちが楽になりました。
主人とお寺さんには申し訳ないのですが、私の今の心境としては、今後も義実家と同じお寺にお願いすることが本当にしんどいのです。
一周忌を迎えるまで考える時間もありますので、時期をみてお寺さんには率直にお伝え申し上げようと思っております。
また、今後何かお伺いしたいことも出てくるかと思います、その際は是非ご指南下さると有り難く思います。
中根和尚様
早速のご返答ありがとうございます。
>苦しんでしまっては本末転倒です。
仰る通りで、いいお寺さんだけに、ご縁を止めることが心苦しいのですが
義実家との縁を断ちたいとの思いは今後も変わることはないので、
お寺さんにはその趣旨をお伝えしようと思います。
真宗は、親鸞聖人様が温かいお方だと聞いています。
主人が亡くなるまでは、本願寺に参ることもほぼ無かったのですが
これを機に、お参りしたいと思っています。
>人間の心は自由なものであっていいと思います。
このお言葉が支えになります。
本当にありがとうございました。
染川和尚様
早速のお返事ありがとうございます。
>今は信教の自由が認めれれていますので、自分の意志で退会ができます。
仰る通りだと、私も思っていますが
主人が懇意にしていたお寺さんでして、そこが私が迷うところです。
子どもが居ないので、それに関する弊害はありません。
まだ、少々時間もありますので考えてみたいと思います。
的確なアドバイスを頂き心より感謝いたします。
※アドバイスして下さった和尚皆様方、できましたら、菩提寺を変える時の心構え、注意点などご指南下されば有り難く存じます。
中根和尚様
更なるアドバイスを頂き、有り難く存じます。
お寺さんは、お父様がとてもいいお方なのですがご高齢ですので、実際は息子様とお話しすることになろうかと思います。仰るように、お仲間のご紹介があると心易いのですが・・・
そういった提案も含めて、ご相談してみようと思います。
親身にご回答下さり、ありがとうございます。