人の心と言葉の伝え方
こんにちは。書籍も拝読させて頂きました。今回の質問ですが、私の母の妹である叔母の事です。叔母は娘と2人家族で主人が亡くなり主人の親戚ともうまくいかず、他県から逃げるように私たちの近くへ引っ越してしました。私の母は闘病中で会話もままならなかったため、家探しから何かにつけて私が主になり付き合いをしてしました。その間に母は亡くなりましたが。
付き合ううちにこちらの土地、人柄、職場、住まい、全てに愚痴、不満を言います。引っ越す前にそちらで付き合いのあった人たちの悪口、こちらで知り合った人たちの愚痴ばかり言うので、私はその度にため息の日々でした。それだけならまだいいのですが、生活が苦しく、私たち家族にお金の工面をする事がありました。それは私の父親に頼んできた事なので、叔母と父の話だと割り切っていました。日にちはかかるけれど、ちゃんと返すので、思う事はあるけど見過ごしてきました。そして、今回またお金の工面をしてきたので、父が断ったため今度は兄に頼んできました。それを何に使うかと言うと、元いた土地へ引っ越したいからその引っ越し資金に充てるみたいで。どうもこちらに馴染めず、故郷がいいと思って帰りたいみたいなので、どこに住むかはその人の事なのでいいのですが、引っ越しを決めたなら、その資金をコツコツ貯めてからするものではないのか。と思い、今回は私の思っている事を伝えたのですが、いつも娘と2人で行動するので、お金の事を娘の前で言わないほうがいいと思いメールで伝えたら、それから音信不通です。いつも2人一緒だから、、、と前置きした言葉を、叔母は2人で一緒に来るな。と解釈したようで、捉え方に驚いています。60にもなるのにあまりに浅はかな考えと常識はずれにどう向き合えばいいのか分かりません。私はどう思い方を変えたらいいのか、ご指導頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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叔母さんには叔母さんの人生がある
古代の経典「法句経」にこんな言葉があります。
「学ぶことの少ない者は、牛のように老いてゆく。
肉ばかり増えて、智慧は増えない」
失敗から学ぶことなく、愚痴ばかりを垂れ流している叔母さんには、およそ感謝の心、謙虚に自分を見つめる心が欠けているのでしょう。
でもね、叔母さんは叔母さんなりに幸せを求めてもがいていらっしゃるのでしょう。
それを責めることはできません。
そして叔母さんには叔母さんなりの考え方や生き方があって、それを他人が変えさせるのは不可能に近いことです。
あなたがどれだけ叔母さんの生き方に不満があっても、向こうが自らを変えようと思わない限り、あなたの声は届かないし、彼女の生き方を変えることはできません。
だったらもう、「そういうもの」と受け入れてゆくしかありません。
叔母さんをどうにかしよう。と、思うことをやめるしかないのでは。
「法句経」にはこんな言葉も説かれています。
「他人の間違いに目を向けるな、
他人のしたこと、しなかったことに目を向けるな
ただ、自分がしたこと、しなかったことだけを見つめよ」
環境は自分の思い通りにはできない。
ならばその環境で自分がどう生きるか。
です。
県外に引っ越してしまうのなら、距離が遠くなる分だけ縁も遠くなるでしょう。
それで、皆さんの心が少し楽になるといいですね^^
質問者からのお礼
林 浩道様
お忙しい中、長文にも関わらずご回答頂きありがとうございます。1つ1つの言葉が胸につき刺さりました。ほんとにそうですね。自分の思う正しい。を相手に押し付けてしまう私の心癖を叔母を通して出している事に気づかされました。自分の常識が人の常識ではないですものね。毎日うつうつとしていましたが、お陰様で思い方を変える努力をしようと思いました。本当にありがとうございました。またハスノハにお世話になる事があるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。