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失恋

回答数回答 1
有り難し有り難し 26

つい先日、失恋しました。
付き合っていた彼とは以前の職場で出会いました。7年程経ちます。その間4年間は、特に恋愛に発展せず、彼の退職をきっかけに、一度私から告白をしましたが 可もなく不可もなくという返答でした。
しかし、その後からプライベートで2人きりで会ったりデートのような事をしましたが、何も言われず 何もなく、彼が引っ越し 遠距離になり
その後の2年間 音信不通となりました。
その間、月に一度ぐらいのペースで 私からメールを送っていました。電話もしてみましたが
全て音信不通でした。
もう、片思いは諦めようと決心し、アドレス変更をしました。
そして、今年の6月に、彼から電話番号でのメッセージが届き、また連絡を取り合うようになり
8月に2年ぶりに再会し、デートをしました。
なぜ音信不通にしたのか?など一切私から言わず
彼からも言われず、以前の様に楽しく過ごせました。 そして、9月に彼から お付き合いしませんか?と告白をされ、付き合う事になりました。
その後、一ヶ月ぐらいは 彼からも頻繁に連絡をくれてとても嬉しかったです。 そして、10月に、初めてお泊りデートをしました。その時から 彼の態度が一変。10月に会ってから12月まで、ほぼ連絡なしです。そして、私から 友達に戻りましょうと言ったら、その方が自分らしく居れる
お言葉に甘えます。と言われ、他にも仕事が忙しく、国家資格も取らなきゃいけない、これからものすごく大変になる。そんな中、年齢もあり、結婚も焦りを感じ私と付き合ったものの、両立ができず プレッシャーに感じて悩んでいた。
今までの恋愛経験でも好きという感情があまりなく、長続きしなくて、それで恋を終わりにしてしまう
私に非はなく、完全に自分が悪いと言っていました。
返信された言葉が身勝手で腹が立ち、今まで黙っていた、音信不通にした事、今までの関係の事、付き合うと言ったくせに、何一つカップルらしい事もしていない、言ってくれた事全て 何も叶っていないその他暴言含め、色々とメール攻撃しました
けれど、彼は、あたりまえかのような、素っ気ない態度。それにも腹が立ち、文句のメールを送りつけました。 だんだんと、友達としても価値のない男なんじゃないか?と思いました。
この人とは、別れて正解だったんでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

愛憎劇

浄土真宗の宗祖親鸞聖人は

『愛憎違順(あいぞういじゅん)することは  高峯岳山(こうぶがくさん)に異ならず』

意訳
『自分に順(したが)う都合のいいものは愛し、自分に違う都合の悪いものは憎むという私たちの姿は、まるで、高低が極端に激しい切り立った渓谷のある山の姿に異ならない。』

と自身の有り様を懺悔されています。

あなたが悪いとか彼が悪いとかどちらも責める気はありません。ただ、どうして人は愛した人をこう憎んでしまうのでしょうねえ。

仏陀釈尊は

『愛欲に駆り立てられた人々は、わなにかかった兎のように、ばたばたする。束縛の絆にしばられ執着になずみ、永いあいだくりかえし苦悩を受ける。』

『愛欲の林から出ていながら、また愛欲の林に身をゆだね、愛欲の林から免れていながら、なた愛欲の林に向かって走る。その人を見よ!束縛から脱しているのに、また束縛に向かって走る。』

『愛欲になずんでいる人々は、激流に押し流されるー蜘蛛がみずから作った網にしたがって行くようなものである。思慮ある人々はこれをも断ち切って、顧みることなく、すべての苦悩をすてて、歩んで行く。』

以上ダンマパダより

と言います。

愛は欲求です。束縛です。執着です。しかし「断ち切れ」と言われても我々には中々そうできません。
わかっちゃいるけどやめられない!求めるがゆえに苦しんでしまう。

ねえ?好きだったのでしょう?

私の敬愛するTHE YELLOW MONKEYの「ピリオドの雨」という曲の歌詞に

『ああ、キレイな愛ほど汚れているのさ ああ、汚れた愛ほど終わりはキレイさ』

とあります。

ぽんさんの今回の恋愛の終わりはどうだったでしょうか?

好きだったのですねえ、愛していたのですねえ。だからこういう最後になってしまったのですね。

正解・不正解ではありません。この愛別離苦を怨憎会苦のままにするか、断ち切っていくか、我々は愛に踊らされ、試されているのです。

まさに有ることが難しい「有り難い」愛を求めてこれからも精進して参りましょう。
いちはやく、失恋の傷が癒えますように。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

吉武文法さん、はじめまして。
この度は、温かいご回答をありがとうございます。
恋の終わりは、いつも自分からぐちゃぐちゃにして、もう2度と修復不可能な状態にしてしまいます。
冷静になってみると、別れを認めたくないがための最後の悪足搔きです。そうでもしないと自分の気が済まないという思いです。
負けたくないという気持ちから、でしょうか。
勝ち、負け。負けた側が惨め。そう思ってしまったのでしょう。もう愛でも何者でもありません。 もし、綺麗に終らせれば、いつまでも復縁を期待してしまう自分がいたので、きっぱりと彼にフラれたかったのかもしれません。
いつまでも もしかしたら、という期待を持ってしまっては前に進めない為、
アドレス変更、電話番号拒否、私は全ての情報を削除しました。
友達に戻ろうと言ったものの、彼の次の恋など
きっと喜べない。知りたくもない。そう思うと、彼と友達ではいられない、そう思いました。 もっと自分の中身や思考を成長させ 考え改めます。 ご縁に感謝致します。ありがとうございました。

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