お墓、供養について
先日、お墓が香川県の真言宗のお寺にあり、仏壇が兵庫県の次男の家にお骨と仏壇があり、供養の仕方をお教え頂いたものです。
今回の質問ですが、
①母が生前に、父といっしょにお墓に入りたいが、馴染みのない土地は嫌と言っていたので、私以外誰もお参りにいっていないですし、兵庫県で永代供養のお墓に母を納骨し、父も移し、私もいずれ入り、延長料金を払わないと合祀になるというお墓に入ろうかと考えています。色々な形態があると思いますが、私が入るときには両親のお骨と同じところに入れるのかも気になりますが、そういうお墓、供養でもいいのでしょうか?今の香川の先祖のお墓も兄に任せようかと思っています。
②仏壇ですが、次男がお祀りしても良いと前回お答えを頂きましたが、本来、長男が引き継ぐべきなので、兄に任せた場合、次男の私はお墓参りだけしかできませんか?写真にお花や線香、ろうそく、お菓子等お供えし、お経をあげてもいいものですか?よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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『ご本尊がいない家は、納屋同然』
あんくま様 はじめまして。
宗派が違うので、お仏壇のことだけにお答えさせていただきます。
仏壇は、ご兄弟全員のご家庭にお迎えしてよろしいかと思います。
むかしは、子供が結婚すると両親がまずお仏壇を贈ったそうです。
『ご本尊のいない家は、納屋同然』と昔はよくいったものだそうです。
ですから、次男のあんくま様もご自宅にご仏壇をお迎えして、お参りしお経を読んでさしあげてよろしいのではないでしょうか。
ご参考になさってください。
ご供養のことにつきまして
あんくま様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。
過日における拙回答への御丁寧なる御礼を拝読させて頂きました。
この度におけますご両親へのご報恩ご供養の思い、誠に尊いことであると存じております。
様々なおつらいお心の内を文面から察させて頂きました。そのような中にてのお母様がお亡くなりになられたことのショック・・いかばかりでおありであろうか・・どうか、ご供養をお勤めになられます中におきまして、確かなるご仏縁により、後生におけることにもご安心できるお心をお持ち頂けるようになりまして、まだまだ頑張って、いやご無理には頑張らなくとも、できうることからでも少しずつ前向きに社会復帰を目指されていかれましたらと存じております。
お母様のことは誠に突然にて、感謝のお気持ちを伝えられなかったとお悔やみのご様子でありますが、これまでの懇ろなるご供養も含めて、お母様は十分に分かっておられることであろうかとも存じます。まだまだお気持ちの整理が付かないかもしれませんが、「自殺、自死というより消えてしまいたい」とお思いでありますこと、拙生も同じくにお母様にとりましてもご心配になられることではないかと僭越にも存じております・・
お墓のこと、お仏壇のこと、今後のご供養のことに関しましては、一度、想いをお兄様にお手紙にてでも綴られまして、あんくま様のご希望やご要望、お心の内をお伝え致してから、ご安心できる形へと調えていかれましたらとも考えております。
また、お仏壇のことですが、お仏壇はお寺のご本堂の代理のものであるとして、帰依なさられるご本尊様をお祀りして、日々ご供養致すためにあるものと存じております。ちなみにお位牌は、お墓の代わりとして、ご先祖様をご供養致すためのものであると考えております。
お墓のことも、最も重要となるのは形よりもご供養のお心であるかと存じております。
ご事情も色々と勘案なされた上にて、お兄様、お寺さん、霊園ともご相談なさられて、これからのお祀り、ご供養について、あんくま様がご安心できる形をしっかりと調えていかれましたらと存じております。
川口英俊 合掌
あんくま様。
お墓への納骨や、別にお墓をもうける件については、香川県の菩提寺様や、ご兄弟でよくよくご相談に成られる事をお勧めします。
仏壇の祀り方に付いては、正徳寺の釈 理薫 師も仰っておいでの様に、次男であろうあんくま様もご自宅にご仏壇をお祀りし、お経を読んでさしあげてよろしいですよ。
但し、お仏壇のご本尊樣方には「お性入れ・魂入れ(真言宗のお寺のご住職にお願いして下さいね)」をしてからのお参りとして下さいませ。
質問者からのお礼
釈 理薫様
ご回答ありがとうございます。
兄弟全員の家庭にお迎えし…ということは、当然、お位牌も兄弟の数だけ作ってお祀りして良いということですよね?
参考にさせて頂きます。ありがとうございました。
沙門密富様
ご回答ありがとうございます。
ご本尊様のお性入れ、魂入れをして頂けばお祀りしてよいとのこと、ありがとうございます。
お墓については、お寺様、兄とも連絡し、よく考えた上で行いたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
川口英俊様
前回に続き大変ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
質問とは別に私の事までご心配、お言葉を頂戴し、ありがとうございます。
私の気持ちを母が十分に分かっているとのお言葉、涙とともに感謝の気持ちでいっぱいです。
たまたま今日が月命日でしたので、とてもよい供養となりました。
せめて月命日だけでもと、ご飯を炊き、新しいお花、お菓子と共にお供えしました。
お墓についても、お寺様、兄とも連絡を取り、お互いに良い方へと調整したいと思います。
今回もご丁寧でお気持ちのこもったご回答、お礼申し上げます、ありがとうございました。