末期がんの家族との向き合い方が分かりません。
昨年秋に父が末期がんを宣告されました。
それに伴い、母も精神的に不安定になり、抗不安薬を飲みながら生活しています。
私は普段仕事で実家を離れており、週末は戻るのですが、穏やかな性格の父はともかく、看病疲れとストレスでイライラした母に対して腫れ物のように接してしまいます。
昔から私は母のことが怖く、機嫌のいい時は仲が良いのですが、怒られると怖くてたまらず、落ち着くまで距離を置いてしまいます。
母は私が家の手伝いをしないことが不満なようで、私も出来るだけ母の助けになりたいと思うのですが、一声かけてもし機嫌を損ねてしまったらと思うと気が気でなく、母がいない所でお皿を洗うことくらいしかできません。情けないです。
何と声をかけても、母の逆鱗に触れてしまうのではないかと思うと、怖くて父の病気の状況も聞けず、いつ父が死んでしまうのかと不安です。
また、少しでも話を聞いてあげたいと思うのですが、母は口を開けば家事と仕事と私たちへの恨み言を延々と話し、私が実家に帰ること自体母の邪魔になっているのではないかと思うと、無力感に襲われ、涙が出てきます。
一番辛いのは、病気の父と、その一番近くで看病をしている母だと頭では分かっているのですが、傷つくのが嫌で、距離を置いてしまう自分がとても情けないです。
父は抗がん剤を投与しており、調子がいい時は普段通りなのですが、副作用の吐き気や鼻血、倦怠感がある時は辛そうで、仕事も出来ず、ずっと家でぼんやりとテレビを見ている様子が可哀想です。
私に出来ることを考えては見るのですが(DVDや本を与えてみるとか、趣味探しを勧めるとか)、どれも効果がなさそうに思えて、やる前に諦めてしまいます。
出来れば父が元気なうちに、家族で温泉旅行に連れて行ってあげたいと思うのですが、母に反対されたらとか、余計に父の病気が悪化したらとか、いろいろと考えてしまって実行できずにいます。
今この文章を書いていても、自分の臆病さが情けないのですが、父や母ともっと明るく会話できるようになるには、どんな心構えが必要でしょうか。
父や母の助けになるにはどうしたらいいでしょうか?
アドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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時々会いに来て何気ない会話をする、こんなことがあったとか、あんなことがあったとか、仕事がどんな調子だとか、それだけでお父さんは嬉しいと思います。
お父さんがしっかりしているうちに、少しでも言葉を交わしてあげてくださいね。
可能なら、旅行もいいと思います。思い切って聞いてみてはどうでしょうか。
なお、死は永遠の別れではありません。
そのことをしっかり心に留めておいてください。
質問者からのお礼
先日は丁寧なご回答、本当にありがとうございました。同時に、お礼のお返事が大変遅くなり申し訳ありません。
父の癌は悪化しており、今週は脳への転移がないか調べるそうです。父と話ができる時間がもうあまり残されていないということを痛感します。教えの通り、できるだけ長く、父と話をするようにしたいと思います。
母の動揺はだいぶ落ち着いたように見えていましたが、先日別の辛いことがあった際に恐怖と悲しみが爆発してしまい、やはり心の中の苦しみは少しも変わっていないということを再認識しました。
母の機嫌が悪いのが怖いなんて、行っている場合ではないのだと思いました。少しでも電話したり実家に戻ったりして、母が悲しみから気をそらせるようにしたいと思います。
この度は、ご回答本当にありがとうございました。