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埋葬することに迷っています。

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

一人息子が自死してから2年が来ようとしています。
 初めの一年はとても辛く鬱状態やパニックを起こしそうな事が多々ありましたが現在は少し落ち着いて来た様で(今でも躁鬱を繰り返しているような状態です。)、辛い事には変わりはありませんが「とても悲しく辛い事だがあの子が自分で考えて選んだ事なのだから否定はしないようにしよう」と思うようにしています。 

 このような状態でですので子供の遺骨を埋葬する事が出来ていません。
毎日、遺骨に語りかけ、悲しいながらもどうにか日々を過ごしているような状態なのですが ふと「このままでいいのかな、お墓に埋葬しないといけないのかな・・・」と思う反面 手放す辛さと、一人冷たい土の中に居させると言う罪悪感が強くあり、考えていると鬱状態に陥ってしまっています。
 正直な話、今は遺骨を見ていることで「息子は此処にいるんだ。一緒に暮らしているんだ。」と思っていることも真実なのです。
どちらが正しいのか解かりません。

 埋葬する場合は私が死ぬと誰もいなくなるので、費用の事もあり永代供養していただける『樹木葬』等になりますが、田舎に住んでいるので対応しているお寺がなく、遠くのお寺にお願いする事になります。
 そうすると会える機会が少なくなってしまうので、やはりこのまま一緒に居たほうがいいのかな・・・と思っています。
(写真は辛くてまだ、見ることが出来ません。)

正直な気持ちとしては、まだ一緒にいたいのですが・・・。 悩んでいる事で精神的に疲れてきています。
 どうすればいいのでしょうか。 どうか、助けてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お悔やみ申し上げます。
お子さんがお亡くなりになったことはさぞ辛かったことでしょう。

しかし、死は無に帰ることでもなく、永遠の別れでもありません。浄土に往き、仏に成るために浄土で生きることなのです。いつかは浄土で再会できるのです。

遺骨にはお子さんの魂はありません。
既にお子さんの魂は浄土にあるのです。
浄土からあなたを見守っているのです。
ですから、遺骨をどこにどのように埋葬しても大丈夫なのです。
遺骨に話しかけなくても、写真や位牌に話しかければ、お子さんはちゃんと聞いてくれるのです。安心してくださいね。

しかし、頭ではその事を分かっていても、まだまだ気持ちがついていかないのだと思います。
なので、気持ちが落ち着くまで、もう大丈夫と思えるまで、そばに置いていてもいいですよ。
急いで埋葬する必要はありませんからね。

また、埋葬については菩提寺があるなら先ずは費用の件も含めて遠慮せずに相談してみてください。
どうしても費用の件も含めて対応して貰えないようなら、遠くの適した所に依頼してください。
骨壷から遺骨を出して他の人の遺骨と一緒に埋葬するタイプが一番安価です。
その次は、例えば30年間は骨壷のまま安置して、その後は遺骨を出して他の人の遺骨と一緒に埋葬するタイプが比較的安価です。
また私としては、永代供養は必ずしも必要ではありません。あなたが生きている間に、無理なくできる範囲でお子さんを供養してあげるだけで十分だと思います。
布施や善行を行い、その功徳をお子さんに差し上げてください。これを回向といいます。
お子さんはそれだけで浄土での喜びになり、仏となる為の力となることでしょう。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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あわてる必要はございません。大丈夫です。

拝読させて頂きました。息子さんの死を悲しまれ大変つらい思いをなさっていらっしゃるのですね。
息子さんが正しく仏様のお導きをお受けなさり、仏様のもとに生まれ変わり心から安心なさってご成仏なさいます様にと仏様に願いお念仏おとなえさせて頂きます。南無阿弥陀仏
どうかあなたも仏様にお願いなさり真心込めてお念仏おとなえなさってくださいね。
息子さんは必ず仏様のもとに生まれ心安らかにご成仏なさいます。そしてこれからもあなたをお見守りなさってくださいます。どうかご安心なさってくださいね。
ご質問の埋葬についてはあなたのお気持ちも大変悲しまれておられて、お心も安定なさっていらっしゃらないと思いますから私はまだ身近に置いてご供養なさって頂くことで良いと思います。
永代供養をお決めなさるのも様々調べてどこが望ましいのかを決めるのも大変なことです。
しばらくの間は供養なさりながら少しずつ心が安定なさって頂きながら埋葬なさる所を探してくださいね。
決してあわてる必要はございません。安心なさってくださいね。
これからもあなたと息子さんのご縁は永遠に続くのですから、これからも心から息子さんをご供養なさってください。
いつの日かあなたの生命が全うされる時再び息子さんにお会いなさる時が参ります。そして再会を喜びあうことでしょう。
その時まで息子さんには穏やかに見守っていてくださいね、とお願いなさってくださいね。
あなたのこれからの人生がいつも息子さんと共にあり、心穏やかにお過ごし頂きます様にと心からお祈りさせて頂きます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

聖章様、kousyo Kuuyo Azuma様、ご回答有難うございました。
 遺骨とは言えまだ息子と一緒に過ごしても良いと言っていただき心が楽になりました。
私は多分誰かに「まだ一緒にいても良いよ」といって欲しかったのだと思います。
 受け止めていただける、それだけでも気持ちがかなり落ち着きました。
心に少し余裕が出来た事もあり近くの樹木葬を行っている霊園も訪ねる事が出来ました。 山の中で緑に囲まれ桜が綺麗なところにお墓をお願いする事にしました。
 まだ、暫らくは一緒にいます。 先に行って待ってて貰うか、一緒に行くかはまだ解かりませんが『居場所』が出来た事で少し安心できました。
 
 本当に有難うございました。

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