自分ができること
今月妹が自ら命を断ちました。遺書があり職場のパワハラがあったようです。
私にとっては8つ離れた本当に可愛い妹でした。ここ2、3年は私の妊娠、出産がありあまり深くはなすことがなかったのが悔やまれます。私の子どもを可愛がってくれたり、彼氏との結婚も間近だったのでこんなに悩んでいたとは知りませんでした。両親も気丈に振る舞っていますが、これからが心配です。
兄とも両親のことを相談してますが、何をしてあげればいいのか、本当にわかりません。
あと、妹はたくさんの洋服、アクセサリーなどたくさん持っていました。妹はオシャレが大好きだったので、他人に洋服を着られるのは嫌なのではと思ってしまいます。でも、使ってあげると喜んでくれるのでしょうか?私には何ができるのか、簡単な文章ですいませんがよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
許せない場合
妹さんの遺書の内容にもよると思います。
悔しい思いや恨みがつづられていたのであれば、もし今生きておられるとして、どうしてほしいか、どうしてほしかったのかを、あなたが妹さんが生きているとしたらきっとこう言うであろうと、思いをはせてみてください。。
妹さんの無念を晴らされるのであれば、週刊誌や新聞社をめぐって記事にしてくださる所を当たった方が良いと思います。
この世の中からパワハラやいじめを無くす為にはそのことどんどん明るみに出す必要があると思います。電通社員の死によって多くの会社がパワハラや残業の見直しが改善されました。
妹さんの死をどうか多くの方に知らしめて「やさしさ」を社会に取り戻すべく働きかけて頂けたら妹さんの死がししても尚、社会に大きく貢献するのではないかと思います。
たとえば育児休暇といっても実際世の男性は取れないのはそこに男性同士のパワハラがあるからです。
みえない世界は世間に見える形で明るみに出すのです。
私があなただったら、妹さんの死を無駄にしないためにも、この世からパワハラが無くなってもらうよう、少しでも減っていってくれるように、行動あるのみです。
パワハラは犯罪です。事実上の間接的殺人行為です。
パワハラというと安っぽく聞こえますが、事実、あなたの妹さんを自死に追い込んでしまったというどんでもない悲惨極まりない行為ではないでしょうか。
私も修行道場ではパワハラ地獄でした。そういうものだと思って乗り越えてきましたが、今振り返ってみますと、ただの「いじめ」でしかありませんでした。しかも僧侶が、です。
ならぬことはならぬものです。
勇気のある人が声を挙げなければ世の中の負や悪は変わっていきません。
誰が何と言おうがいじめっ子は悪なのです。
おそらく相手は逃げるでしょう。
どんな理由があってもパワハラをして人を死に追い込んだ張本人がいる訳ですから、その人の罪はその人の罪として明るみに照らした方が良いでしょう。
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また、ご家族の意向でどうしても、内密にしておきたいという事であれば、黙っておいても良いでしょう。
あなたの妹さんを想う気持ちが安らかなるものに転じていきますことを御祈念申し上げます。
「寄り添うこと」
いたさえ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
妹様のこと、なんとも痛ましいことでございます・・
とにかく、何よりも「寄り添うこと」が大切になるのではないかと存じます。
妹様に、ご両親様に寄り添われることです。
できる限りご法事には参加されて、妹様に寄り添われ、そして、都度にご両親様に寄り添われて、色々とお話をされて下さい。無理に明るい話や話を逸らしたりするのではなく、悲しいこと、つらいことも、共に分かち合うことが大切となります。
妹様のものを使われるというのも、寄り添いの一つになろうかと存じます。そのようにして差し上げられて下さい。
そして、「供養」とは、「供(とも)に(仏教を)養う」ということになります。
妹様、ご両親様共々に皆が仏様の教えを実践していけるように、仏教のことも少しなりにも意識して養っていけるように調えられて下さいませ。
妹様、どうか御仏様のお慈悲に抱かれて、お安らかにありますようにと祈念申し上げます。
川口英俊 合掌