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不登校

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こんにちは。よろしくお願いします。

私の息子は、中学2年生になります。
一人っ子で、おっとりマイペースな子供なのですが意外と我を押し通すところもあったりする子供です。
基本とても優しい子ですが、ただ今反抗期!思春期!もあり日々悩む毎日です。

今回悩みを聞いていただきたいのは、この7月から学校に行かなくなってしまったのです。
男の子だからか事細かに説明してくれないのですが、LINEで外されて悪口を言われたり、学校で答えられない時に笑われたりしたみたいです。
おそらくもっとあるのでしょうが……。
LINEも気をつけるように注意はしていたのですが、やはりややこしい事になったかと思っています。
もちろんうちの子にも悪いところはあったのだとは思いますが、よほど我慢できなかったのか学校から帰ってくるなり「お願いだから休ませて、このままだと病気になる」と言ってきました。
私も夏休みまで後少しだったので、甘いかもと思いつつ休ませました。
学校の先生の対応も残念なもので、親が守らないといけないと思ってしまう対応でした。今後は主任の先生に相談して行くつもりですが、このまま子供が納得するまで見守っていてもいいものか、今ひとつ自分の腹がくくれずにいます。
休ませてから子供は、イライラも減り元の優しい子になってくれているなと感じます。反抗期だからと解釈してたのですが…。
アドバイスをいただけたらと思います。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

初めまして、霊河太樹(よしかわたいき)と申します。
お悩みをhasunohaに投稿していただき有難うございます。

中学2年生という思春期真っ只中に経験することで、周囲からの悪口や嘲笑ほど
本人を嫌な気持ちにさせるものはないと思います。
(優しい性格ならば尚のこと)

先生の対応も良いものではないのであれば、とらぶー様の“休ませる”という選択は正しかったのではと思います。

学校復帰は
本人の納得心が大切になると思いますので、どうかこちらの意向を押し付けず、無理強いはせず、
本人が自信を築けるような言葉がけ、接し方を心がけて下さい。

自信や自分軸を持つと、「自分は自分、他人は他人」の考え方が少しづつ形成され、
周りのひややかな視線、言動が気になるということはある程度軽減するか、人によっては気にすることすら無くなります。

一つ伺いたいのですが、
とらぶー様は、息子さんがどれだけ嫌でも苦しくても学校だけは絶対に行ってほしいのでしょうか?
行ってほしいのであれば、それは何故でしょうか?

苦しんでまでは行かなくてもよいと思うのであれば、
今の時代、学校に行かなくても学ぶことは出来ますし、様々な手段で社会性も身につけられます。
学校が唯一の学びの場ではないですし、社会性を身につける上で必須でもありません。
学校に通うのが苦痛でたまらないと感じる子であれば、通わないというのもまた選択肢です。

いじめを受けていた中学生が、心の苦しさを訴えていたのに学校側は適切な対応をとることができなかったため自殺してしまったという痛ましい事件もあります。

とらぶー様の前提をはっきりさせて、息子さんの気持ちが納得いく段階まであくまで穏やかな対話を試みて下さい。

長々と失礼致しました。
有難うございます。

霊河 太樹

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おきもち

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親でなく対等の立場で

学校を休むにもお母さんにお願いして休まれるくらいですから、息子さんは本当に優しいお子さんなのでしょうね。

いじめの兆候が見え始めているとのこと、先ず学校に相談されることは勿論ですが、そこで注意しなければいけないのは、先生が極端な対応を執ると、子供にとってはいじめの格好の材料になります。
返っていじめが進行してしまいかねませんから、慎重に先生方と話を煮詰めていかなければなりません。。

いじめは絶対にあってはならないことで、辞めさせなければいけません。
ですが、それと同時に、いじめに負けない子供や環境をつくることも大切なことです。

もしいじめられることがあっても、ちゃんとストレスを分散出来る環境をつくってあげることが重要なのです。

近年、教育を学校に任せっきりで、何かと言えば学校のせいにする親御さんが増えていますが、本来学校は知識と団体行動の規範を教える場、一番重要な子供の情操教育は家庭が基本なのです。

いじめる側の子も、家庭環境や周囲から来るストレスのはけ口を「いじめ」という形で出していることが殆どです。

その逆に、誰でも経験するから心配ないと思われがちな反抗期ですが、学校や家の外で発散出来ないストレスを、家庭に帰って爆発させることも、反抗期の大きな特徴だということを、親の側は絶対に知っておかなければなりません。

情操教育の基本である家庭が、お子さんにとって安心出来る場所であることが一番重要です。

いじめがエスカレートするようであれば学校を休ませることも必要ですが、休ませすぎると逆にいじめの種を作ってしまいかねませんし、お子さんの精神衛生上もよくありません。

お子さんの気持ちを「こうだよ」「こうしなさい」ではなく、きちんとお子さんの言葉で聞いてやることが大切です。
「親だから」「心配だから」は、逆にお子さんが心を閉ざす要因にもなりかねません。

子供だからと思わずに、1人の人間としてちゃんと認めてあげた上で、対等の立場で話をしてみられては如何ですか?

理解者がいるということは、心に大きな余裕が生まれます。

ちょうど夏休みということで、これも何かのチャンスかもしれません。

是非とも、お子さんともっと親密な関係をつくるための夏休みにすることをお勧めします。

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おきもち

悩める時期です

14歳前後は、人が一番悩む時期です。

私は何故生きているの?
他人と私は違う?
存在の意味は?
いろいろ考え、さまざまな不満を作り上げていきます。
そうして、そういう時期を乗り越え成長していきます。反抗期などと言われる時期は、悩み苦しむ時期と捉えてあげてください。

学校に登校させるかどうかは、様々なケースがあるように思います。親子の共依存により、学校に行けないなどのケースが多くあります。その場合は、早めに対応し、無理にでも学校に通わせるべきです。そのためにも、学校での様子をよく聞く必要があります。

いじめによる不登校の場合は、無理に通わす必要はないと思います。しかし、引きこもりになっては困ります。フリースクールなど、出席のカウントをしてもらえる場所で、外との接点をなくさないようにしてあげることも大切だと思います。

今、LINEなどを通じたいじめがよくあります。親や教師の目の届かないところでおきます。LINEなどは、ただの文字に過ぎない。それを引きずらないで、現実目の前の人と接しているリアルコミュニケーションの大切さを伝えてあげたいですね。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
子供の成長と共に色々な問題、悩みがあり日々勉強です。
どう言った形が子供にとってよいのか、よく話しあいたいです。

ありがとうございます。
親としては、学校に行き家では学べない事を学んで欲しいと言う気持ちはありました。
ただ今は、社会や環境がかわり学校と言う存在が私の学生の頃とは違うんだなと痛感しています。
急がずゆっくりと子供と話して行こうと思います。

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