自死した子が最期に身に付けていた衣服
自死で子に先立たれた者です。
まだ日も浅く、気持ちが酷く落ち込んだり、呼吸が荒くなったり、逆に体が重たく感じて力が入らなくなったりの日々を送っています。
なんの兆候も無く、普通に普通に暮らしていた中で受けた衝撃、心の傷も酷いのですが、それでも…敢えて故人(娘)の遺品を整理したりして、自身の気持ちもなんとか整理しようと試みているところですが、辛いです…。
自身を含め遺族皆の心のケアの問題もありますが、今回はまわりには訊けないことがあり質問させていただきます。
自死の形(やり方)も様々ありますが、場合により、その時に故人が身に付けていた衣類が汚れてしまっていることもあると思います。
救急搬送先の病院で処分されてしまってるケースもあると思いますが、遺品として亡骸と共に届けられたケースもあると思います。
後者のケースならば、その衣服をどのように処分するのがベストな方法でしょうか? お寺などで供養してもらって焼却?(おたきあげ?) それとも?
愛する大切な子が、最期に身に付けていた衣類ですので、普通にゴミに出すこともできずに、夫の(廃棄予定の)上着で丁寧に抱き抱えるようにくるんで、現在祭壇脇に保管している状態です。
七七日が過ぎたら、なんらかの方法で処分したほうがよいと考えていますが。法要後でしたら、ある意味供養にもなるので、その後は普通にゴミの日に出す、または市のゴミ集積所?などに持っていってもよいのでしょうか?
普通に捨てることもできずに悩んでいます。気になって仕方がないのでどうか参考にでも、ベストとまではいかなくてもベターな供養の仕方があれば、よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
何よりご遺族の心が大事
このたびはお辛い経験をなさいましたね。
自分も子供が居ますので、もしもモノクロさんと同じ立場になったなら、やっぱり冷静では居られなくなってしまうのではないかと、思ってしまいます。
人は誰かに想いをはせる時、なにかしら「目印」が必要です。
故人の写真や持ち物、最近は動画などもあります。
けれど、極端に言えば仏教ではそれらは要らない。と説きます。
お釈迦様は亡くなる際にお弟子さんたちに「私の姿形を追ってはならない」と説きました。
私のすがたかたちも、いつか必ず滅びてしまうものだから、そんなものに執着してはいけないよ・・・ということです。
なので、お釈迦様が亡くなられてから数百年の間は、仏像などは作られなかったのです(足跡を彫ったりしたようです)
モノクロさんも、その衣服を処分なさったほうがいいです、もちろん、心の整理がついてからで構いません。
四十九日の法要後と書いておられましたが、法要後はなるべく早くがよいでしょう。
菩提寺様で焼いていただくのが一番よいと私は思いますが、あとからモヤモヤすることがないのであれば、ゴミに出してしまうのもアリだとは思います。
いずれにせよ、遺族の皆さんでよく話し合った方がいいですね。
目印も、あまり生々しいと遺族の皆さんの心の健康によろしくないと思います。
お位牌で充分。
何よりも遺族の皆さんが、1日も早く穏やかな心を取り戻すことが第一です。
拝読させて頂きました。あなたもご家族の皆さんもご縁のあった方々も大変つらい悲しみの中にいらっしゃっることと思い読ませて頂きました。
お亡くなりになられた娘さんが必ずや仏様に正しくお導きをお受けになられて、仏様のもとに生まれ変わり心から安らかになられます様にと真心込めてお念仏おとなえし仏様にお願いさせて頂きます。
南無阿弥陀仏
必ず必ず娘さんは仏様に導かれて仏様のもとにて心から安心なさります。そしてあなたや皆さんと娘さんとのご縁はこれからも続いて参ります。
娘さんはこれからは仏様に守られながらあなたや皆さんを穏やかに見守り続けてくださいます。
悲しみは決して尽きないとは存じますが、仏様に全てをお任せなさって頂き、安心なさってくださいます様にとお願い申し上げます。
遺品の衣類については私はもしも49日忌に法要なさりお墓にご納骨なさるならばご一緒にお墓にお埋めなさっても良いのではないかと思います。お墓に埋葬することは肉体を土に還すことになります。
私達全てはこの世の様々なものから生まれ出てきたものです。
ですから衣類も付着した例えば血液も様々なものから移り変わり形になってきたものです。
可能であるならば土に還して頂くことが自然な流れではないかと感じました。
考え方は様々あるでしょうからどれが絶対に間違いない正解ということも言えません。
菩提寺様にお願いなさってご供養の上お炊き上げつまり燃やして頂いても良いかもしれません。
ですから菩提寺のご住職様にご相談なさって頂くことも良いかとも思います。
いずれにせよご家族の皆さんでご相談なさり共に良いと思う方法になさることかと思います。
大切なことは物にこだわることではなく、真心込めてご供養なさることでございます。
あなたや皆さんの娘さんへのご供養のお気持ちは必ずや娘さんに届いて参ります。
これからの日々合間合間に娘さんにお向き合いなさり心から娘さんに語りかけてくださいね。
またもしもあなたのつらい思いをお話なさりたくなられたならばどうかお聞かせくださいます様にお願い申し上げます。
この場所でも、或いは例えばご遺族の分かち合いの会である『いのちの集い』http://www.bouzsanga.org/share.html
でもお聞かせください。
あなたをいつでもお待ちしております。
質問者からのお礼
ご回答くださったお坊様方、ありがとうございます。
なかなか周囲の人々(特に家族、親族にも)訊きにくいことだったので、変に悩んでいました。
【私のすがたかたちも、いつか必ず滅びてしまうものだから、そんなものに執着してはいけない】というお釈迦様のお話、また、【大切なことは物にこだわることではなく、真心込めてご供養なさること】というお言葉、有り難く頂戴させていただきました。
自身、これほどの衝撃的な辛い試練は経験したことがありませんので、事後処理に関してもいちいち迷いが生じて不安定な精神状態に陥ってしまいます。
『いのちの集い』のほうも、気持ちが向きましたら、参加してみたいと考えています。
ご紹介くださり、そして質問、迷いにも真摯に答えてくださり、本当にありがとうございます。