大事な人を助けられませんでした
配偶者の自死について。
経緯をプロフィールに書かせていただきました。
妻はここ数ヵ月調子もよく、手紙をくれました。「辛いときに寄り添ってくれてありがとう。何もできない私だったけどお陰でここまで成長できました。これからは二人で支えあって生きていきたいな。」という内容でした。
妻は繊細で人付き合いが苦手であまり仕事が長続きしませんでした。家事も、もう少し頑張れると思っていました。仕事のストレスもあり、家事のことやお金のことで文句を言いました。何もしないなら出て行ってくれてもいいんだよ?とまで言ってしまいました。
妻は逆に、辛いことがあるなら相談に乗るよと言ってくれましたが、謝ることができませんでした。
その後、新しい仕事がきっかけで妻の症状が悪化しました。私は、今回も時間が解決してくれるだろうと思い、仕事をセーブして様子を見ていました。ある日、携帯に20回くらい電話がありました。その時は仕事を優先してあまり電話に出ませんでした。翌日から在宅勤務で、今日乗り越えれば大丈夫と思っていました。早めに帰宅し心療内科へ行きました。医師に、消えてしまいたいと思うか聞かれ、妻は頷いていました。初めて抗精神病薬と頓服を処方されました。
帰宅後、妻は不安を口にしませんでした。親や友達に感謝の電話をしており、私に後ろから抱き着いてきました。私は、受診して落ち着いたのかなと思って少し安心していました。しかし、妻は結局薬を飲まずに行方不明となり、入水しました。
溺死は本当に苦しいと思います。それを選択したのがどうしても理解できず、辛くて苦しいです。
肺に水が入り息ができない苦しみの中、真っ暗な冷たい海の底に沈んでいきながら亡くなっていく様子を、夜寝る前や、ふとした瞬間に想像してしまいます。最後妻は何を思っていたのだろうと考えてしまいます。そのたびに苦しくなり、涙が出ます。
先日妻が受けようとしていた資格試験の受験票が家に届きました。最近は勉強が楽しくなってきたと言っていました。常に死にたいと思っていたわけではないはずです。症状が出てきたほんの数日さえフォローできていれば、防げたはずです。もっと優しくしてあげていれば症状がでることもなかったかもしれないです。行方不明から亡くなるまで2日あり、私が来るのをずっと待ってたのだと思うと本当に申し訳ないです。
妻は今楽になってるでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
誰のせいでもなく、誰も悪くないのですよね。本当は。
プロフィール、前回の質問も読ませてもらいました。
本当に、どんな気持ちだったのだろうか、何を想っていたのか、一人で考え一人で決めて、そこには私に打ち明けたり相談することもなく…と思うと、どうしてなんだと苦しくなりますね。
何も出来なかった自分を責め、悔しくて申し訳なくて、大きく深い喪失感の中にいらっしゃることと思います。
日頃、希死念慮がある方や、自死遺族の方のサポートをしています。
あのときの瞬間に気持ちがグッと寄りますね。大切な方を想うと当然ですね。ずっと側で一緒に生きてきたのに、こんな形で残されてしまうのですもの。苦しいですよね。
周りに感謝されたり、身の回りを整理されたり、一緒に過ごした後に、逝ってしまわれることがあります。大丈夫な自分を見せながら、心の中では決断されていることも。
誰のせいでもなく、誰も悪くないのですよね。それでも遺されてしまったら、なぜ?もっと自分が気にかけていたらって、考えずにはおれんのですよね。
解放されたかったのかもしれませんね、何もかもから。それだけ精一杯だった。よく頑張られましたよね。
ありがとうって、言える日まで、
こうして誰かと話をしていく、大切な人を想っていくといことも、あなた自身の心のケアになっていきます。
定期的に、こうしてお話を聞かせてもらっている人もいます。一緒に偲びながら、亡き人に想いを届ける、言葉にしていくことも、苦しみと向き合い越えていく道なのかもしれません。
ハスノハのオンライン個別相談もありますし、私が活動しています団体もあります。いろんなサポートの中で、あなたもご自身を大切に。
https://www.kyoto-jsc.jp/wakachiai.html
質問者からのお礼
中田 三恵様
ご回答ありがとうございます。
妻が無くなってから、ハスノハの皆さんの回答や自殺対策のホームページ、書籍などを読み、妻が生きていた頃にこれらに出会っていれば、もう少し違う対応ができていたのに。と後悔の日々です。
妻は頑張り屋だったので、限界まで頑張ったのだと思います。
ありがとうと言える日が来るかわかりませんが、彼女の生きた証は残された人がこれからどう生きるかだと思います。
妻は一人思い悩んでいた手前、自分だけ色々な助けを借りるのは申し訳ない気持ちもありますが、またご相談させていただくかもしれません。
ありがとうございました。