地獄絵図とは
仏教には天国や地獄の概念がないと思ってました。
地獄絵図は仏教の中でどういうものになるのでしょうか?子供の頃から地獄絵図や、仏画というのでしょうか?を見るのがなぜか好きでした。大人になってから思えば、ウォーリーを探せの様な感覚で楽しんでいたみたいです。。。(^^;)
お時間のある時で構いませんので、返答いただけましたら嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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その世界を自分なりに想像してみる
地獄絵図はお釈迦様の時代、インドで信じられていた六道輪廻の世界を表したものとして、日本にも仏教の伝来と共に伝わっています。昔は日本でも悪行をなすと地獄に落ちるという教えが説得力を持ち、犯罪抑止に一定の効果がありました。現代ではそのようなことを信じる人はほとんどいなくなりましたが、心の在り方の教えとして残っています。
六道とは、天人界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界のことです。わたしは、次のように味わっています。少し取り上げれば、修羅界とは自分の正当性を盾に相手をやり込める世界です。畜生界とは未来に対して計画性のない世界です。餓鬼界とは自分の欲望のまま生きる世界です。地獄界とは進むことも退くことも出来ない泥沼の世界です。天人界とは何事も思い通りに進む世界ですが、長くは続きません。人間界とはいま私たちが生きている世界で矛盾に満ちた無常の世界です。
それぞれの世界を眺めながら、自分の心はいまどこにあるかを確かめ、反省しています。
地獄絵図を眺めながら、その世界を自分なりに想像してみるのもいいかも知れません。
おはようございます。
仏教はインドで発生して様々なルートで拡散しました。日本へは中国を通り伝わってきました。
タイに「地獄寺」というお寺があります。私は行ったことはありませんが、このお寺の境内には、地獄をイメージした様々な人形が展示されているそうです。しかしこの中に、私たちが「地獄の王」と考えている閻魔大王はいません。閻魔大王のいる地獄観は、中国を経たルートにしかないようです。このことから、地獄は実在ではなくてイメージの世界である事や、仏教に深く根付いていながらも本来の教えではない(地域色が濃い)ことがわかります。日本での地獄観は、源信の「往生要集」が基本になっているといわれています。
日本人は地獄が好きだったようで、様々な地獄絵図が残されています。
地獄の存在の理由は、悪い事をした人を落とすためではなく、私たちがこの地獄絵図を見て、「このような世界はイヤだ。悪い事はしないようにしよう」という気持ちにさせることが目的だと考えます。
私も地獄絵図好きです。細かいところまで見ていくと、様々な責め苦を受けている人がいて、昔の日本人の想像力の豊かさを知ることができます。
極楽も天国も地獄も自分の心がけ次第。
天国はキリスト教の概念。仏教は極楽や西方浄土や彼岸などと言いますが、地獄は宗教的に一致した概念のように思われます。天国はいわゆる温泉地に近いものでしょうか?!極楽も使い方は天国と一緒の概念になりますが、極楽=西方浄土=彼岸はほぼ同じ意味で使われます。欲のない無の世界とでも言いましょうか?!説明すると本一冊になりますのでこれくらいで。
でも地獄は悪い人が行く世界という考えは変わらないと思います。だから、昔の人々はそれなりに色々な想像力が働いたと思います。私が思うにそもそも死後の世界は誰にも分かりません。これは自分の戒めや楽しむ程度に閲覧して頂ければいいと思います。
一番してはいけないことは子供のしつけや他人への強制に使わないことです。あと、自分への強制も良くありません。あなたの発言程度なら問題ないと思います。
この世が地獄になるか、極楽になるかはあなたの心がけ次第です。生死の中に仏が備わるので今の自分を磨いてください。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
なるほど、仏教がインドから中国と伝わっていく中で、色々なことか
間違えて途中で投稿してしまいました。。
なるほど、仏教がインドから中国と伝わっていく中で変化していき、色々な地域ごとの仏教の捉え方があるものなのですね。
六道輪廻の世界の話には、どきりとさせられました。。
地獄絵図を次に見る時にはもっとじっくり見てしまいそうです。。^^
すっきりとしました。お付き合い頂き、ありがとうございました^^