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出来ない自分が辛い

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有り難し有り難し 13

私はこの4月で、教員6年目となります。
そしてこの春、初めて職場の異動がありました。この5年間は、地元を離れ、違う地域の学校で働いていたのですが、地元の学校で働きたいという思いをずっともち続けていたため、希望を出した所、地元近くの地域の学校に異動できることになりました。

はじめは、地元近くで働けることに喜びを感じていたのですが、いざ数日間働いてみると、当然ですが、これまで勤めていた学校とは規模も職場の人数も仕事のやり方も何もかもが違っており、周りの皆さんについて行く事ができずにいます。

前任校は規模も小さく、職員数も少なく、若い教員も多くいたので、(自分で言うのもなんですが)中堅として頼りにしてもらえた点も多くあったり、悩み事があったら周りの先輩方にすぐに相談できたのですが、今では何をして良いのかわからなくて手持ち無沙汰で役立たずの状態でいたり、何かをしたら失敗ばかりの状態です。悩み事も、なかなか相談できずにいます。

異動前に、「学校が違うとやり方もだいぶ違うよ」「他市ならなおさら文化が違うよ」と先輩に言われていたので、慣れるまで苦労するだろうなというのは覚悟していたつもりなのですが、実際、目の前にこれまでとは全く違う世界が広がると、その事実を受け止めきれずにいます。

慣れるまでは苦労する、まだ着任して数日だということも頭ではわかってはいるのですが、何もかもがわからない中で、役立たずでいる自分に嫌気がさし、この数日で、教員に向いていないのではないか、私なんかがいなくても何も困ることはないのではないか、皆役立たずな私のことを悪く思っているのではないか、このまま死んでしまったら楽なのではないかとまで思ってしまいました。

また、教員という仕事は好きなので、好きなままでいたいのですが、こんな気持ちのまま続けていいのだろうか、嫌いになってしまうのではないかとさえ考えてしまいます。

私はこのような状況の中で、今後どうあれば良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

教員も学ぶ、僧侶も学ぶ

学校に通う子どもたちも新生活ですが、先生も新生活の時期ですね。

しえりさんはクラス替えでクラスに馴染めない子や、転入生や新入生で新生活に不安を感じている子がいたらなんて声をかけますか?

そのような視点で客観的に自分をみつめてみましょう。

まだ始まったばかり。大人も子どもも変わりません。誰でも最初は不安ですし、馴染むまでは時間もかかりますし、緊張すればミスもします。来たばかりなら当然わからないことだらけでしょう。今は聞きやすい時期ではないでしょうか。デスクが隣の方や年の近い人にわからないことはどんどん聞きましょう。

学校の先生というのはクラスでは絶対的な存在でしょうから、一人で色々抱え込むのがクセになっているかもしれませんが、クラスを離れればただの一人の人間です。人間助け合いが大事でしょう。
クラスでは子どもたちに困っている人がいたら助けてあげようと教えませんか?先生も困っているなら助けを求めましょうね。

教員という仕事が好きなのはなぜですか?周りからの評価を得たいからですか?子どもたちと関わることではないのですか?

今の時代は先生がしなければいけない事務や業務も多岐にわたって大変でしょうが、初心を忘れず、一歩一歩です。

今は普段は子どもたちに教えている内容に自分も教わる時期ではないでしょうか。

私たち僧侶も信徒さんに私が教えるのでなく、自らも一緒になって仏様から教わっています。お説教をする時も実は先頭に立って学んでいるのです。生涯勉強ですよ。

新生活を応援しております。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

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