就職活動と、看病の板挟みについて
私は大学4年生の男子です。
今、私の周囲の同級生は就職活動真っ最中です。私は、やりたいことや志望職種を絞りきれずに悩みながら1ヶ月を過ごし、3月の解禁から出遅れてしまった感じがします。
そんな折、抗がん剤治療中で肺癌を患った母が、4月になり肺炎を起こしてしまい、病院通いや、家で横になって寝たままの生活が続いています。薬の副作用で歩くこともままならないので、買い物や家事などは私が代わりにするようになり、自分の時間も以前よりは少なくなりました。そして、就職活動に当てていた時間も削るようになっていきました。
母に通院や看病で寄り添ううちに、自分の絞りきれていないやりたいこと、志望職種など就活についての悩み、母の病状や今後、といった将来についての不安が一気に襲いかかってきて、今まで以上に悩む日々が続いて頭を抱えています。
終いには、やりたい仕事よりやれる仕事、何でもいいから、とりあえず適当に就職して母を早く安心させてあげたい、といった具合に、ネガティブな打開策を強引に見つけ出し、無理矢理自分を納得させようとしている、安直な思考を働かせている自分にも嫌気が差してきました。
今年無理に就職せずに、母の病状が落ち着くまで暫くは、フリーターとして、通院などで母に寄り添う時間の融通がきく働き方もありなのかな、と考えましたが、唯一の稼ぎ手の父が朝から夜中まで働いて、やっと家族が暮らしていける現状を鑑みたとき、その選択は経済的にも苦しいように思います。
以上の現状ををふまえた上で、今後の私がすべきこととして、どのように母に寄り添い続けるべきか、またその際の就職活動や進路決定をどのように進め、どういった選択肢をもって決定してゆくべきか、など、助言等何でも結構です。是非ご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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あなたには武器があります…
就職活動 御大変ですね…多くのお方が今も必死に会社訪問を行い、面接に臨んでいるのでしょうね。
その中にはやはり家庭にいろいろなご事情おありのお方も多いと思います。「親の介護」「家族皆を自分が働いて養わなくてはならない」…そういった状況に置かれているお方も、実は沢山いらっしゃるのだと思います。
あなたを「甘い」などと批判するつもりはありません…大体坊さんに世の人を批判する権利など全くないのです。
一つだけ申せるのは、あなたに出来る事は就職活動に一生懸命に取り組むこと。そしてその活動が上手くいかなかったとしても、決してお母様のせいにしないことです。
お母様はどう思っておられるのでしょうか。あなただけが頼りなのでしょうか。
お母様の通院や家事と就活は両立出来ませんか?…いえ、厳しいことを申しますが両立させるのです。それしかありません…就活の結果をお母様看病、いえお母様のせいにしないためには。
今のお母様の看病を通じて思うこと、感じたことがあるでしょう。多分、ご家族健康で暮らしておられる就活生には全く気付くことの出来ない視点をあなたはもうお持ちです…あなたの就活での最大の武器ですよね。
武器を存分に使って下さい…人を傷付けるのではなく、「人に優しく接することの出来る、誰もが頷き、心底惚れ込む、皆その心にやられてしまう」超強力武器なのですから。
愚痴言ってるヒマは確かにないかも知れません。でもあなたは他の人の持っていない「優しさ」という武器をお持ちであること忘れないで下さい。
良いご報告を楽しみにお待ちしております。