旦那の実家のお墓に入ることに疑問を感じます。
旦那の実家のお墓参りをしていた時、ふと疑問に思いました。
調べたら必ずしも結婚した家のお墓に入らなくても良くて、自分の意思で生前伝えれば大丈夫とのことでした。(実際は少ないでしょうが)
というのも、私の母は結婚を反対され父の実家の人達に嫌われていて、結婚して数年後亡くなってしまい、現在そのお墓に入っているのですが、結婚して数年程の(それも嫌われていた人たち)と一緒のお墓に入っている母を思うと、死んでまでそんな人たちと一緒に居たくないと思ったからです。
実際は旦那の実家と仲が悪いわけでもなく(向こうがどう思っているかはわかりませんが)
でも、嫁が旦那の家のお墓に入ること自体が疑問なんです。
まだ早いけど、私は両家どちらのお墓に入るのも嫌だから、夫婦だけのお墓がいいと話したら、死んだ後のことなんてどうでもいいじゃないかとのことだったので私だけでも、出来れば散骨して欲しいと思います。誰にも縛られず囚われず自然に帰るのが自分にとって一番の幸せなのかなと。
私も、母親と同じ位の年月しか結婚生活をしていませんが今死んだらせめて自分の家のお墓に入れて欲しいです。
私の考え方はおかしいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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墓守をする子供にとっては1ヶ所の方が楽
遺骨は遺品のひとつにすぎません。
遺骨に魂が宿っているわけではないのです。
ですから、仲の悪かった人と一緒のお墓に遺骨を入れても、亡くなった人には影響はありません。
お墓は、それを拝む子孫のためのものではないでしょうか。
両親のお墓が別々の場合、それをお世話する子孫にとっては負担が増える場合もあります。
そのあたりも考えて決めてはどうでしょうか。
浄土宗では、亡くなった人は極楽浄土に往生して光り輝く菩薩様に生まれかわり、仏になること(成仏)を目指して仲良く修行するのです。
極楽浄土の住人には、自分と他人を差別する感覚がないのだそうです。
自分と他人が同じなのだから、ケンカも憎しみもないでしょう。
つまり、この世で仲が悪くても、極楽浄土ではみんな仲良くなれるのです。
ですから、この世で仲が悪かったことを、いつまでも気にする必要はありません。
全ての先祖は、偉大な菩薩様、仏様になられている、そのような偉大な方々の遺骨を納めているお墓だと思って拝んでいただければ幸いです。
なぜ実行する人が少ないのか
もずくさんのように疑問に思われている方はきっとたくさんいらっしゃいます。今回、相談を読ませていただいても、至極まっとうなご意見だと思いました。それでも、それを実行する人が極めて少ないのはなぜでしょうか。
世間体が悪い、余計な費用が掛かる、などという、思わず滅入るような意見もあるでしょうが、目からうろこが落ちるような言葉や、胸が温かくなるようなお話も、たくさんあります。
もずくさんのお母様への思いと、お母様本人の思いが完全に一致しているかどうかは、誰にも分かりません。折り合いが悪かったお父さまとのご実家とも、「墓を別にするほど悪くはなかった」のかもしれません。さらに、成仏された方同士に、ケンカや仲たがいはございませんので、ご心配は無用です。
今、もずくさんがお母様に思いを馳せることができるのも、お父さまのご実家のお墓に、お母さまが埋葬されているからとも言えます。もし、別のお墓であったり、散骨されていたら、きっと違った負の感情が芽生えると思いますが、いかがでしょうか。
また、年月とともに考え方が変わるのも当然です。もずくさんの20代の思いは20代の思いとして、どうぞ大切になさってください。