経済的な理由で妊娠した事を諦めることも選択になりますか??
私は、専業主婦をしています。2歳の子供を育児中です。
現在子供も小さいこともあり、手のかかる状況。
前妻との間の養育費の支払い。(関係ないかもしれないけれど、生活費の中からでているので)
年収が上がっているため、減額申請もできないとなると、生活できないからです。
夫の年齢的な事もあり、家のローンもある状況です。
そんな中で妊娠が発覚。二人目を望んでいたし産めたらってこともありましたが、今後の金銭的な事もあると難しく、一人目だけを育てていくつもりでした。
夫婦での話し合いをしていき、金銭的な理由で生活がだめになったり無理をして倒れると周りに迷惑をかけると思いました。
堕胎することは罪なことだとはわかっています。ですが後悔はしない気持ちでいます。辛いですが納得はしています。
経済的な理由でも、選択としてはありという人や親としての資格とかないという人もネットの相談掲示板上ではよくみかけます。
経済的な理由で妊娠した事を諦めることも選択になりますか??
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
優先順位が自分になっていることが問題
坊さんから都合の良い言葉を引き出そうとしているように感じてしまいます。
私どもの誰かがあなたに都合のいい言葉を言えば、それを理由に堕胎するでしょう。
10人坊さんが回答しても、自分に都合のいい回答しか採用しないのが人間のエゴ心理というもの。そういう利用の仕方はしないでいただきたいという事だけ先に申しあげておきましょう。
妊娠して、うむべきかおろすべきか。
そんなことは誰も責任をもってこたえられません。
こちら側のせい、人のせいにしない。
最初から答えは決まっている。
こういう質問は私どもからの「こうすべき」という答えはありません。
自分の責任ですから自分が決めることです。
私からの回答は、以下の通り。
「あなたは今、今後、無宗教=エゴ・自己中心な人生を歩んでいくか、それとも宗教心を持って慎み・謙虚・慈悲有る生活を送る気持ちが生まれるかどうかが問われている」というだけ。
仮にですが、あなたが思いっきり自己中心的になって考えればどうでしょうか。
答えは明瞭。
その答えはあなたが今思い浮かべたことです。👿
実はそれがあなたの現在の本心。宗教心レベルです。
エゴ度が高ければ子供を殺せばいいと思っていた。
宗教心があれば死ぬ気になって共働きで働いて、わが子のために尽くす。
最近思うことですが、人生30,40年生き続けて、今後も自分のためだけにお金を使い続けていこうとする人たちの人生って、虚しいのではないかと思うのです。
より良い未来の為、より良い世界の為、より良い人格向上のため、より良い子育てのためにこそお金を使うのではないでしょうか。
子供というのは親がいないと生きていけません。
子供というのは親が自分を優先するタイプであると虐待されます。
子供というのは親が自分のことしか考えてくれない親だと不幸になります。
子供というのは母親が自分に眼を向けてくれないと…
その子供とは、まずあなたが育てている2人の子供のことです。
生まれて来ようとしているその子です。
日本は生まれて食べさせてあげられなかったら間引きしていた時代があります。
子供が可愛いからってたくさん作ったら当然食べさせてあげられません。
餓死させたら、この世に誕生させておいてわざわざ殺されるために生まれてきたようなものです。そもそも責任は旦那にこそあります。旦那さんの尻を叩いて責任を取らせる、関わらせることです。
お腹のいのちのために死ぬほど考えた決断ですか?
COCOさん
妊娠→中絶は女性だけの問題ではありませんが、女性ばかりが責め苦にあうのはおかしいと思います。こういう問題で心と身体に深刻なダメージを受けるのは女性です。同じ女性として、その痛みを踏まえたうえで回答させていただきます。
もし、あなたが書いているように「堕胎することは罪なことだとはわかっています。ですが後悔はしない気持ちでいます。辛いですが納得はしています」と本当に気持ちが決まっているなら、相談するところがまちがっていたかもしれません。経済的な理由でも、選択としてはありという掲示板でそういう回答をもらってください。堕胎=殺人を容認することはできませんし、それもアリだとはお答えできません。
経済的な理由とはなんでしょうか?金銭的な理由で生活がダメになるってどういうことでしょうか? あなたたち家族は飢えていますか? 寒さに凍えていますか? 暑さにあえいでいますか? 子供さんの着替えもない状況ですか? 毎月家賃が払えるか心配しながら生活していますか?「人間は命は地球より重い」はずだったのに、あなたのお腹の命は住宅ローンより軽いのでしょうか?
なぜ、こんなことを言うかというと、あなたの相談を読んでいて、死ぬほど考えて、お腹のいのちのために苦しみぬいて出した決断だということが感じられないからです。殺人をすることを後悔せず納得しているとはどういうことでしょう。もし、そういう決断をするのなら少なくとも「後悔することになるかもしれないけど、一生堕胎したことを償っていく覚悟です。供養していきます」と言えないでしょうか・・・。
女性ばかりが責め苦にあって不公平ですが、女性に生まれたのもそういう因果です。今世は女性であることを引き受けていかなければなりません。女性に生まれたことは損ばかりではありません。男性にわからない喜びもあるし、たまに得なことだってありますよね。
ここに相談したのも何かの縁だと思います。先師の回答にもあるように、あなたが今までのエゴを優先した生き方を変えるきっかけとなる「いのち」なのかもしれません。
お腹のいのちを感じながら、もう一度死ぬほど深く考えてみてください。仙如
事前と事後
阿弥陀仏という仏様は、どんな罪深い人でも救ってくださいます。
しかし、仏様もお坊さんも、罪を推奨はしないのです。
ですから、罪を犯す前の人には罪を犯すなと言い、
罪を犯した後の人にはどんな罪人でも救われますと言うのが仏教なのです。
貧乏は、生活保護を受けるなりなんなり、対処が可能です。
しかし、仮に、堕胎したあとに、あなたの心に少しでも後悔や悲しみが生じたら、その苦しみを消すのは大変なのです。
産んで後悔するか、産まなくて後悔するか。
産まなくて後悔の場合は巻き返しが難しい、産んで後悔しても未来の生活は対処が可能。
私が言えるのはそこまでです。
どんな選択をしても、人間に欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩があるかぎり、人生の悩み苦しみはなくなりません。
根本的な悩み苦しみの原因は子供でも貧乏でもなく、煩悩。
それだけは忘れないでください。
罪深さに悩んだときは、南無阿弥陀仏と念仏してください。