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進路相談

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私は今高校三年生で、進路に悩んでいます。

今の気持ちを書くので、アドバイスよろしくお願いします!

大学進学なら、哲学科にしようと思うのですが説明を聞きに行ったらあまり行きたくなくなりました。学費も高いし。。
そもそも哲学みたいなものが好きな理由は、辛い人を救ってくれるからです。辛かった時期から興味をもちはじめたので、辛い経験をしないと理解出来ないような哲学というもので、自分の居場所を作ろうとしてたのだとおもいます。
しかしその大学の授業は優しさを感じませんでした。とんちんかんな意見かもしれませんが、兎に角行きたいとあまり思わなくなりました。

じゃあ就活しようと考えたのですが、特別なりたい職業がなく、ちょっとなりたい心理カウンセラーを目指そうと思ったのですが、調べたら臨床心理士という資格が必要みたいで、それをとるのは、相当大変らしくて、ちょっとなりたいなぁくらいの気持ちじゃ、私自身すぐやめそうだなと思いました。

じゃあじゃあ!今一番やりたい作曲をしよう、つまりミュージシャンを目指そうと思いました。
絶対ミュージシャンになりたいと思ってるわけではないのですが(だってプロにならなくたって音楽は出来ます)、今一番やりたいことです。
とりあえず進学とかとりあえずで選ぶよりは、ちゃんとやりたいと思うことをやりたいなと思いました。フリーターしながら応募とかしようかなと考えています。
何年かそういう生活を続けているうちに、やりたい!と思える仕事が出来たらそれをやりながら音楽やればいいし、人生なんとかなるさ生きていけるさって感じに考えています。

お坊さんはどう思いますか?まだまだ足りない私にアドバイスください!よろしくお願いします!!


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

女性を磨く 自分をならう 師を選ぶ

学生時代の音楽仲間で現在AKBの作曲をされている方がいます。
彼は大変努力家ですが、音楽活動は副業です。
音楽は楽しむことは万人の権利です。
哲学は哲学科でなくても頭の中でやればイイことです。
音楽は本業ではなくても頭の中でやればイイことです。
心理学や臨床心理もこの頭の中でやればイイことです。
哲学堂も、ライブステージも、心理も全部、アタマん中にあります。
でしょう?
活動は全部、みんなアタマ名の中なのです。
ですから、アタマがあれば何でもできます。
私があなただったら、大学で学ぶことは色んな学びを通して自分を学びます。そして男性だったならば男性を、女性だったなら女性を磨きます。
お金をかけずとも愛され女性スキルをあげます。
人は皆結婚します。
いくら仕事ができてもお金があっても愛されない男性は捨てられます。
愛されない女性も捨てられます。
日本は経済的に女性に厳しい国です。
自分で仕事のスキルをどんどん身に着けることも大事ですが、あなたというすばらしい女性を受け止めて高く評価してくれる男性から一生愛されるために自分と女性を磨くべきです。これは男性にも同じことが言えます。
人生学ぶことがあるとすれば人間性です。
度量、愛嬌、寛容性、やさしさ、智恵、誠実さ、謙虚さ、感謝の心、とらわれない自由な心、柔軟性、臨機応変性などなど。
これらが禅を学ぶことで私はすべて一度に手に入りました。
大学の禅の授業では学ぶものはありませんでした。
そこは頭のカタい学者さんの机上の空論で生きた禅はありませんでした。
あなたがあなたのまま、そのまま、あなたたらしめる力を与えてくれる学びがあります。
それが仏道です。
自己道です。
禅の道です。
仏教は点であると言われます。
仏道は線であると言われます。
教えは聴いただけではただの点です。
それを線として、自由自在に3Dにも活用できるように、実践的な学問を学んでください。
それはつまり、師をよくあなたの目で見極めるという事です。
肩書きが立派な人より、あなたにとって本当に学びたいことを与えてくれる人を探すことが良いと思います。

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臨床心理士になられたら如何でしょう

学校の成績がどんなものか分かりませんが、臨床心理士になるのは悪いことではないと思います。ただ、たしか現状では大学院まで行かないと所得できない資格だったと記憶します。心理カウンセラーの方はもう少し垣根が低かったのではないですか。お坊さんのなかにも心理カウンセラー、臨床心理士などとして活躍している人は数多くいらっしゃいます。実際に活動しているお坊さんはインターネット上ですぐ探せるので、具体的な助言をもらったらよいと思います。

私たち坊さんのやっていることと、心理カウンセラーさんや臨床心理士さんの領域はかなりダブるので、こうした職業につくため専門的な勉強をしようとしている人は応援したくなります。哲学よりはこちらの方がよいように思いますよ。

ところでいまの大学の学費はどれくらいなのか私には分かりません。しかし、臨床心理士になるための大学院でいちばん経済的なのはNHKの通信講座の大学院です。比較的学費の安い大学に進学されて、教職など他の資格を取得なさり、その後に通信教育などで臨床心理士になるための勉強を続けることもできます。

就職については、公務員試験をおうけになるのは如何ですか。防衛大学のほかにも何種類か給与をもらいながら勉強し必要な技能を身に着けた後で公務員として働く学校もあります。

進学の場合も、就職の場合も学校の先生にご相談になてみてください。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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理不尽さを身に付ける

 10代で哲学に関心を持たれるとは、何とも羨ましい感じがします。もしも未読であるならば、土屋賢二『あたらしい哲学入門』を手に取ってみたら如何でしょうか。文庫本も出ています。「哲学の問いとは何だ!」への一つの答えが出ています。ただ、相当勢いよく文章を書かれる方なので、ちょっとめまいするかも知れません。
 その事とも繋がるのですが、「言葉を磨いて欲しい」なぁ、と思います。言葉を磨くには、言葉以外の何物かを使わなければなりません。つまり、体験です。言葉は使わねば生きていくのが大変になる道具ですが、所詮記号であって実態そのものではないので、自身の体験がないと言葉が一人歩きしてしまいます。頭で考えた事は言葉で否定もできるけれど、実際体験した感覚は否定しようがありません。「涙が出た」は体験ですが、「悲しい」は言葉です。
 なので、ネット上で、しかも言葉で伝えるのはオカシイのですが、自分をいろんな場面に持って行って欲しいと思います。どこへ?は「とりあえず」でも良いのだろうと思いますよ,私は。なぜかと言えば、迷っている間は体験していないからです。できれば、とりあえず夢中になって打ち込めるものがあればいいのですが、「非日常・今まで見向きもしなかった・考えてもみなかった」事は、やってみるとたいがい面白いですよ。「ダイアローグ・イン・ダーク」とか、お勧めです。
 私は寺育ちのボンボンですので、大学にはあまり迷わず行きました。でも、授業で学んだことより、その外で体験したことが、いま実になっていると感じます。つまり、学生という時間を頂いた訳です。その中には、回答タイトルにした「理不尽さ」も含まれます。
 高校までの勉強や、学問というものは、恐らく何処まで行っても論理(+実技)の世界です。でも世の中、その外に理不尽の世界が広がっています。というか、世の中のほんの一部が言葉で表せる・論理的な世界なのだと思います。体験を通して本当に得られることは、実はこの「理不尽さ」だと思います。「とにかくこれが好き!」、そしてあなたの感じている「何とかなるさ」と言い切る力が、そこにあると思うのです。
 高校卒業が見えているであろう現在、あまり悠長なことは言っていられないのかも知れません。しかし人間、時間を切られないと決断できないものです。何かピピッとくる、ワクワクすることが見つかるといいですね。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ