お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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1,即効性→戒
怒りや腹黒い心は結局、自分に突き刺さります。怒りや腹黒によって面白くない時間を過ごすのは他でもない自分なんです。だから単純に損なんです。１秒怒れば１秒の損。１秒腹黒になれば１秒の損です。怒ったり腹黒くせん方が楽で賢いんです。
だから怒ったり腹黒くなりそうになったら、頭の中でこんなイメージを思い出してください。
＞あなたが我が家で立て篭っています。人質は怒りや腹黒の対象の人です。そしたらフル装備のお坊さんが次々とやってきて我が家を包囲し、メガホンでこう言います。「 馬鹿なことは止めるんだ！そんなことをしても自分を苦しめるだけだぞ！人質に手を出してみろ、もっと面白くない将来になるぞ！おとなしく我が家から出てきなさい！！！」
2,日々の努力→精進
頭に1が浮かんだら1のまま放っておく習慣をつけましょう。頭にポッと浮かんだ1を追いかけ回し、連想ゲーム的にどんどん膨らませるから思いわずらうのです。そういう事を毎日毎日やっていると心の悪循環が習慣になり、少しづつ心の闇が深くなってしまいます。
逆に1のまま放っておけば、気付いたころには意識から外れています。
人間は腹がたつように進化しているのだから、腹がたつのは当たり前なんです。でも、それを後生大事に抱えこまないようにしましょう。
また、逆に善い心を１秒でもたくさん起こし、習慣化しましょう。善い心とは、感謝の心、親切の心、敬意の心です。これらはそれ自体が心地良いものです。１秒持てば１秒の安楽です。それに心の割合を善い心が占めている時は、悪い心が起きるハードルが上がるものです。
3,目指すところ→智慧
人は自分というものに垣根を作り、領有権を主張するから「思い通りにならない」という不満が生じます。垣根くらいならまだしも、城壁を築き俺が俺が、私が私がと籠城する人は、実は自分の心を窮屈にしていると認識しましょう。
逆に心の中の我が家から出家し、自分と他者の境界線を取っ払い、大きな自分になればグッと心が楽になります。私も私、相手も私なら、他人に怒り傷付ける余地がありません。相手のことも我がことのように哀れに、あるいは我がことのように嬉しくなるだけです。
この大きな自分というあり方が、仏心とか悟りと呼ばれる、苦を離れる賢い生き方です。
『腹立ちや腹黒い気持ちが出た時の対処法』…私だって知りたいです。
で、考えました…怒りは煩悩より生じます。そして悲しみと同源であって、その表れ方が違うだけです。
ならば怒るより涙流しませんか…特に男性には涙は恥ずべきもので我慢をし、一方で怒りは表すべきときには表すべきものといった思い込みがあるように思います。でも､実は同じものです。
人様への悪影響は、怒りより涙の方が極めて小さく、そして、自らの思いを外に出すことで心軽くなる効果は一緒､いえ、思いっきり泣くことは出来ても､思いっきり怒ることは 止めが入ったりして出来にくいのですから、涙の方が効果的です。
だからこそ､どんどん涙を流しましょうよ。
これからのお寺は「涙流すところ､涙見せられる場所、一緒に泣ける場所」でなくてはならないと、冗談でなく､本気で考えています。そんなお寺作りに真剣です。
泣きましょうよ、思いっきり泣いて良いんですよ…それが仏様の前なら出来るのです。許されているのです…。
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
小林様、涙を流すことで浄化されて心が軽くなる場所があるというのだけで安心感があるなぁ…としみじみ思いました。
大慈様、お礼が遅れまして申し訳ありません。
意識しながら、暫し手放す。
日々ちょっとずつ、実践しようと思っております。
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