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自身の怒りと、どう向き合うか。

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

イラつかない方法を教えてください。

私は、些細なことに腹を立ててしまいます。
自転車が体すれすれを通る人、電車でスマートフォンの音を出して動画を見ている人、周りの人に気を使わない人、歩くのが遅いのに道をふさいでいる人たち。
挙げていくと、きりがありません。

しかし、腹が立つと同時に、自身がどうして腹を立てているのかを考える時があります。何か危害を加えられたわけでもないのに、どうして腹を立てているのか。

基本的には、腹が立った時は、事実だけを受け入れることにしています。例えば、自転車が横すれすれを通ったときは、「ぶつかりそうで怖かった」とだけ思うようにするなど。

しかし、出来るならそもそも腹を立てたくはないのです。
常に穏やかで、何事にも対して優しくありたいと思っています。

どういった事を心がければ、常に穏やかでいられますか。

2024年9月28日 15:10

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

短時間で終わらすことです。

 こんにちは。「いつも穏やかで」というのは私も「そうであったら良いなぁ」と思いますけれど、身の危険も増えますよね。自転車がスレスレで通り、身を避けなければぶつかる危険だって高まるでしょう。今までは怪我しなかったとしても。
 あなたの感覚は、大切にして良いと思いますよ。問題は、その感覚が生起した後。いつまでも「あー危なかった。全く最近は‥」の後半部分です。「あー危なかった」で終わらす。イラッとしても、問題が過ぎたら終わり。だってあなたの感覚は、あなたを守るために生まれたもの。それ自身は有難いものですよ。
 グダグダ考えていると、それこそ次に来る危険を察知できないかもです。自転車と違う危険が、また迫っているかも知れない。そっちを感知する方が大切ではないですか?
 だから、穏やかに見える人は、きっと感覚は待ちつつ、それをすぐ手放しているだけです。その方が、トータルで安全に暮らせると思いませんか?

2024年9月28日 23:44
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

他のことを考える

佐藤師の回答にもあるように、短時間で終わらせることが良いと思います。
悟っていない綿は、怒りの煩悩が全く起きないようになるのは無理だと思われるから、怒った後にどうするかが重要です。
その1 「怒りの最大値100点としたら、今の怒りは何点ぐらいか?」と考えてみる。
その2 怒りの根本原因は自分と他者を区別差別することから始まる。私というシャボン玉と私以外の世界は、洗剤の幕で仮に区分されているだけで、実は自分と他人は一つの宇宙だ、と考えてみる。
その3 好きな歌を口ずさむとか、念仏や瞑想をするなどにより、怒りに関する妄想雑念を切断し、思考の堂々巡りを長引かせないようにする。
これらをお試しください。

2024年9月29日 9:32
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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