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我が子の様に愛していた愛犬の死が受け止めきれません。

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有り難し有り難し 18

はじめまして。

10年5ヶ月の間、一緒に過ごしてきた愛犬が2日前に亡くなりました。
名前はちろるです。

ちーは私が20歳の頃に出会い彼や私の母を中心に大切に育て我が子の様な存在でした。

ちーと私と彼とでいつも通りお顔や体を撫でたりお喋りをして足元に寝に行った数分後に突然の痙攣が起こりました。
声をかけ続けましたが何もしてやれず痙攣が治ると意識のない中、何度か息をしたのを最後に反応をしてくれなくりました。

病院へ急いで連れて行きましたが戻っては来てくれませんでした。

翌日、私と彼と私の家族が見守る中、お空へ送ってあげ遺骨を持ってお家へ帰りました。

今は彼や母や周りの方に支えられなんとか精神を保つのがいっぱいです。

ちーの為にも少しづつ前を向かなければいけないと頭では思っていても涙が止まりません。

あまりに突然の別れで何もしてあげられなかった後悔の気持ちや喪失感が強くこれからどの様に生きていけばいいのかわかりません。
あの子が苦しまず極楽浄土に行く事が良いと思っていてもずっと傍にいて欲しいとも正直思ってしまいます。

思い出がある物はそのままにしておきたく納骨も今は考える事が出来ません。

私のエゴや今の状態ではあの子は苦しんでしまうのでしょうか?
この先どの様な心を持てば前を向けるのでしょうか?

彼も母も同じ悲しみを背負いながら私の苦しみを深く理解してくれています。

うまくお伝え出来ているかわかりませんが何かご返答頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

与えてもらうという事

まずは、お悔やみ申し上げます。
愛犬の突然の死。予想だにしていなかった突然の別れ、また、なにもしてやれなかった悔しさ。
喪失感の中で何も考えれない状況にあると推察いたします。

私事ですが、先月18日にペットを亡くしました。
名前は同じくちーです。
なにかのご縁と思い、回答させていただきます。

まず、ちーしゃん様はちーちゃんを亡くされてまだ2日。
苦しみや悲しさなど、自然な感情に任せて下さい。
あなたは、ちーちゃんに様々なものを与えられ生きてこられました。
今の状況も、ちーちゃんがあなたに与えたものです。

話がそれますが、自分の価値って何だろう?と考えたりされませんか?
ちょっと考えて下さい。
じゃあちーちゃんのどこに価値を見出しているのかを。
~してくれるからでしょうか?
そうじゃないでしょう。ちーという存在があるだけで価値というものが生まれるのです。
存在だけでもあってくれたらと、考えられるでしょう。
すべての、生きとし生けるものはそうでないかと私は思うのです。

納骨したくなければしなくて結構です。
遺品もそのままにしておいても構いません。
動物は意外とあっさりしています。
ちーしゃん様が、想いを寄せようが寄せまいが・・・・
あなたと生きてきた10年5ヶ月の幸せをかみしめ、ちーちゃんは成仏してくれます。

人は良く出来たもので、しばらくすると自動的に冷静になります。
今は到底考えが及ばないでしょうが、私の体験からそう感じました。

しかし今になっても、ペットとの最期の別れ、注射をされ耐えていた顔を思い出すと、何もしてやれなくてゴメンと、涙があふれます。

ただこれも、ちーが与えてくれたものだと思い、ペットの死と向き合う生き方をしております。

ちーしゃん様も、今すぐには向き合えないでしょうが、いずれ来るその時を大切にして下さい。
最後に、ちーちゃんの死を受け止められずにいると、心を交わした10年5ヶ月が悲しい思い出となってしまいます。
楽しかったよと、浄土にいるちーちゃんに言える日が来ることをお祈り申し上げます。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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質問者からのお礼

回答頂き、ありがとうございます。

まず、海老原住職様のちー様にお悔やみを申し上げます。

不思議なご縁を感じこれもまたちーが繋げてくれたのかなと思います。

住職様のお返事を何度も何度も読み返し本当にありがたい気持ちです。

ちーが存在していた事こそが何よりの価値であり幸せであったと強く感じています。

今は、ただひたすら、ちーを思い自分の気持ちの整理が出来ずに胸の苦しみにもがいている中ですが、ちーとの10年5ヶ月は、愛し愛されその存在にたくさん救われてきました。
そしてこれから先も私を見つめる瞳も暖かなぬくもりもちーの全てが私の中にありちーが全力で私に与えてくれたものです。

ちーの存在が辛い事や悲しみではないと私自身が一番わかっているのに。

私はまだまだ弱いままです。
でも、どれだけ長い時間がかかろうとちーの全てを受け入れていこうと思えました。

母や彼にも住職様のお言葉を見てもらい皆が本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

微力ではありますが住職様と住職様のちー様の幸せをお祈り申し上げます。

本当にありがとうございます。

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