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八つ当たり

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昨日主人と喧嘩をしました。

いつも私は相手の言い分を聞いて話の終着点を探したり、2人の妥協点を見つけようとするのですが、主人が訳のわからない事ばかり言ったり、酷いことをいったりで私が傷ついたり話し合いにならない事がほとんどでした。

今回、彼の言い分を聞かないようにして、妥協点とか考えずにこっちが折れない事を意識して喧嘩をしてみました。

そしたら彼がどんどん追い込まれていくのが分かりました。そして私の言ってる事がどんどん八つ当たりになって言って、ストレスが無くなっていく感じがしました。

『感情的になってる時は真に受けてはダメ』って言葉の意味は『八つ当たりしたいだけだから真に受けないで』の意味なんだろうなって思いました。

なんか、めちゃくちゃな事を言う人の心理が少しわかった気がします。

私が嫌味を言われやすいと思っていたのですが、他の人がまともに聞かない話まで私はまともに聞くから相手も私に色々と話してきて、その中で嫌な面が徐々に出てきてるだけなのかもしれないな、とも思いました。

もう、あまりあんな喧嘩はしないようにしようとも思いますが、相手の話しをまともに聞きすぎてはいけないって事も理解できました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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言葉の奥の気持ちを「聞く」

お互いの思いが強いとケンカせずに話し合う事って難しい時もありますよね。

どうしてもどちらが正しいか、どちらが間違っているかという視点で考えてしまいますが、論理的整合性がとれていて相手が何も言えなくなるまで追い詰めるような「正しさ」って本当に正しいのかな?と疑問に思う事もあります。なら誰かが「間違い」になるような「正しさ」って本当に正しいのかな?ということです。

ただ、現実的には人間同士のやり取りでは意見が完全に一致しないことは多々あります。そうすると誰かが我慢しなければいけません。
そういう時、たとえ我慢する側になった人が「わけのわからない事」ばかり言っていたとしてもそれが正しいか間違っているかではなく、その人はなぜそのように言いたいのだろうという気持ちを聞くことができるなら…意見が合わないながらにも納得の上で妥協点を探れるのではないでしょうか。

だから私は「聞く」ことは大切だと思います。でも同時に「聞く」ことはしんどいことでもあるなあとも思います。
だから心に余裕がない時はそれこそ無理せず「聞き過ぎない」っていう選択もありなのでしょう。

めちゃくちゃ言う人もめちゃくちゃ言いたい気持ちになってしまっているのですから、私にはそれは聞けないという時は他の誰かが聞けたらいいですよね。
ですから色んな人間関係は大切にしたいものです。いやもちろんたとえ私がしんどかろうと「あなたにだから聞いてほしい」と求められることもあるかもしれませんが…

なんだか出口が見えなくなってきましたのでやめます。今回は相手側の気持ちが分かって大切な学びになりましたね。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

吉武文法 様

ありがとうございました。

うーん、大人で家庭を持った以上は守らなきゃいけないことはあると思うんです。

過去の話にはなるのですが、2人でルールを作っていたのです。彼も出来るって言っていました。

それを彼が破って喧嘩になった時に『出来ると思ったけど、出来なかったんだから仕方なくね?なんで、許せないの?』っていう人だったんですよー。

正直彼はやりたい事をやって、状況がまずくなったらめちゃくちゃな事を言うし、情で訴えてくるし、それで困ったら頼ってくるし。

私はどうしても当時の彼の行動は間違っていると思います。

それを許してしまったら、私がそのペースに巻き込まれて嫌な思いをするのです。

彼が子供だったなら許せるけど、彼も大人なんです。

↑と、彼の言い分を聞いているとこうなってしまうのです。嫌な思い出のループです。

今は色々あって彼はしっかりとしてきてくれていますし、感謝もしています甘えさせてもらっている部分もあります。ただ、同じことがあった時にどう対処していくか今は考得ている所です。

彼がめちゃくちゃな事を言う時は、そうですね、やはりもう聞けないです。しんどいです。結果的に情に流されて彼のペースになるだろうし。自分を守る方を優先したいです。

他の誰かに聞いてもらえるようになってほしいです。格好をつけずに弱音を吐ける相手を見つけてほしいです。私や親以外で甘えられる人を見つけてほしいです。

今回とても学べました。この喧嘩の方法はとても楽でした。
今まで全部人の言い分を聞いていたのですが、そうするとちょっとした事が引っかかって悩んでいたんです。
今回は人の言い分をちゃんと聞かないので傷つく事も、心に引っ掛かるものも無かったです、この感覚は初めてでした。

これから人に嫌な事を言われても考え過ぎずにいられるヒントがあったと思いました。

ただ、怖いなって思いました。
この喧嘩の仕方は人の気持ちを考えていないので癖になった時に色々と取り返しがつかなくなりそうで。聞くか聞かないかの見極めは大事だろうなと思いました。これからまた学んでいきます。

長い文になってしまいました。
お礼を言う所でとても生意気な事を言ってしまって申し訳ございませんでした。

私に沢山の事を教えてくださりありがとうございました。

『聞きすぎ無い』大事ですね、意識します。

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